Z_?ゼット?
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Z ?ゼット?
漫画
作者相原コージ
出版社日本文芸社
掲載誌別冊漫画ゴラク
レーベルニチブンコミックス
発表号2012年1月号 - 2015年2月号
発表期間2011年11月25日 - 2014年12月25日
巻数全3巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『Z ?ゼット?』は、相原コージによる日本漫画作品。『別冊漫画ゴラク』(日本文芸社)で2012年1月号から2015年2月号まで連載された。目次

1 解説

2 ストーリー

3 登場人物

3.1 主要人物

3.2 発生初期の登場人物

3.3 発生中期の登場人物

3.4 発生後期の登場人物


4 Zのゾンビの特徴

5 単行本

6 映画

6.1 キャスト

6.2 スタッフ


7 脚注

8 外部リンク

解説

ゾンビによるパンデミックに巻き込まれた人間たちの悲劇を、ユーモアやお色気を交えて描いたホラー漫画である[1]。相原は、ジョージ・A・ロメロのゾンビ作品に対する疑問が本作を作るきっかけになったと話している[1]。それを反映し、本作のゾンビは「死後硬直が解けた後に肉体が腐敗していくので、走ることができない」「脳を含む身体が破壊されたぐらいでは活動停止しないため、燃やさない限り活動停止しない」「植物以外のすべての生物がゾンビ化の対象となる」といった特徴を持っている。

主人公を固定しないオムニバス形式を採っており、時系列もバラバラでエピソード毎に異なった時期の物語が描かれる。

2014年には実写映画化もされたが、『別冊漫画ゴラク』の休刊に伴い、本作も終了となった。そのため、終盤の展開は本来の構想を圧縮して描いたものであり、やや駆け足な展開となっている[2]
ストーリー

本作の物語は大きく3つの時期に分類され、各時期のエピソードがランダムで展開される形式となっている。
発生初期
謎のウイルスの発生により、人間や動物のゾンビ化現象が始まる。死者はゾンビとなって蘇り、人間を襲うようになる。そして噛まれた者もまた死に至り、ゾンビと化す。当初は局所的に発生していたゾンビが、徐々に人々の日常を脅かし始めていた。ゾンビ化現象が緩やかに現代社会へ迫る様子を描く。
発生中期
ゾンビ化ウイルスの爆発的な感染により、人類は危機に陥っていた。行政や各機関は機能を失って人々の生活は崩壊し、生き残った人々は迫りくる死者の群れに怯えながら暮らしていた。ゾンビに溢れた絶望的な世界で、生きるために足掻く人々を描く。戸田凜子たちの物語はこの時期のものである。
発生後期
感染拡大は収まり、人類は生き残った。爆発的に発生したゾンビは一掃され、人々は平穏を取り戻したかに見えた。しかし、死者のゾンビ化現象は止まらず、その原因も解明できずにいた。事件収束後、ゾンビ対策の法整備もされた中で未だ死者が蘇る世界での人々の生活を描く。
登場人物
主要人物
戸田 凜子(とだ りんこ)
本作の主人公的存在。ゾンビに立ち向かう謎めいた高校1年生。祖母譲りの薙刀の技を駆使してゾンビを駆逐する。ゾンビ化がまだ認知されていない頃、亡くなった祖母がゾンビ化して襲い掛かってきたためにそれを薙刀で斬り伏せて以来、ゾンビと戦いながら生き抜いてきた。冷静沈着なクールビューティーだが、時にはゾンビの特異性に対処しきれず窮地に陥ることも散見される。薙刀は戸田家の先祖が代々守り継いできたものであり、今際の際の祖母から託されたが、荷の重さから躊躇しているうちに祖母が息を引き取ったこともあり、凜子にとっては身を危険に晒してでも守り抜きたい大切な物である。終盤、TK電力の社員寮に逃げ込んで一時の安息を得るもののやがて社員寮は暴徒に襲撃され、その際に襲い掛かってきた暴徒の1人を殺害してしまう。正当防衛とはいえ、人間を手に掛けたことに呆然としているうちにもう1人の暴徒に頭部を斬られ、死亡する。その後、ゾンビ化して動き始める。元は主人公として位置付けて作られたわけではなく、「この世界のゾンビは足を切り落として歩けなくするぐらいしか対処のしようが無い」ということを描くために用意された。しかし、全体として軸になる人物が必要と考えた際に凛子の存在が予想外に立っていたために主要人物に据えられたという経緯がある
[2]。最期についても、「残りの話をインパクトのあるものにしたい」という理由によるもので、作者としても申しわけなさがあったという[2]。実写映画版では眼帯をつけており、凜子を演じた川本はスネーク・プリスキンをモデルにしていると話している[3]
火野原 あかり(ひのはら あかり)
中学2年生の少女。恵と共にゾンビから逃げ惑っていたところを凛子に救われ、行動を共にする。失禁癖があり、作中ではたびたび失禁してはパンツを穿き替える描写があった。のんきな一面を持つが、ゾンビを蹴り飛ばす度胸もあり、凛子の危機を救うことも何度かあった。凛子の死後は彼女の薙刀を受け継ぎ、凛子を殺した暴徒を殺害する。かつての凛子のようにゾンビと戦いながら恵と希望を守りつつ、街を駆けて行った。その後の生死は不明。
鈴野 恵(すずの めぐみ)
あかりと同学年の少女で、一見気弱そうだが、親友である彼女よりはしっかりしている。
発生初期の登場人物
ヤクザ
舎弟の島田と共に始末した男性を埋めていたところ、その男性がゾンビ化したためにゾンビものの定番通りに頭を撃つが、結局は噛まれる。島田に助けられてその場は難を逃れるも、車中でゾンビ化して島田に襲い掛かる。
登山者
登山中の事故で死亡した後、ゾンビとなる。その後、カラスやヘビなどに噛まれてそれらをゾンビ化させた後、川に転落して海へ流される。そして、魚やサメのエサとなり、やはりそれらをゾンビ化させる。ゾンビ化した魚たちは漁師に水揚げされて市場に流れ、ゾンビ化ウイルスが人間社会へ蔓延することとなる。
旅助
愛猫家の夫婦に飼われていたネコ。病死した後にはゾンビ化し、夫婦を食い殺した。
sumiretin
動画投稿サイトで自分が首を吊る様子を配信した女性。当初は首を吊るように見せかけるのみで、心配するコメントに対して煽るだけだったため、ただのかまってちゃんの「釣り」だと視聴者たちも認識し始めるが、やがて本当に首を吊る。その後に足が動いたため、本当にただの「釣り」だと解釈されて生放送は終了する。しかし、実際はゾンビ化していただけで、本当に首を吊っていた。
自殺志願者
息子の健太と無理心中すべく、「秘湯に行く」と偽って樹海の奥に来た男性。健太を絞殺した後、自分も首を吊ろうとするが、結局は死にきれずに断念する。しかし、その直後にゾンビ化した健太に食い殺される。死の間際には、息子を殺しておいて自分だけのうのうと生き延びようとした報いを受けたのだと解釈していた。
発生中期の登場人物
火野原 香澄(ひのはら かすみ)
あかりの兄にしてアキラの妻。妊婦。ゾンビに義母や夫が殺されていく混乱と恐怖の中、トイレに隠れて生き延びていた。その影響か陣痛に見舞われたため、一縷の望みを賭けて凛子たちと共に病院へ向かうものの、すでにそこはゾンビの巣窟と化しており、逃げ切れずにゾンビに噛まれる。自身がゾンビ化する前に赤子を助けようと凛子の薙刀で
帝王切開し、誕生した赤子の無事に安堵しながら息を引き取る。しかし、その直後にゾンビ化して自らの赤子を食い殺そうとしたため、凛子に首を切断される。
火野原 希望(ひのはら のぞみ)
香澄の息子。凛子の発した「こんな地獄のような世界でも命が生まれてくるということが逆に希望なのかもしれない」と言う言葉から、「希望」と名付けられる。
アキちゃんとユウくん
ゾンビから逃げていた若いカップル。すでにユウくんはゾンビに噛まれており、逃げ込んだ山小屋で最後の心残りを晴らそうと、アキちゃんを裸にする。その後、死亡したユウくんをアキちゃんは遺言通りバラバラにしようとしたが、躊躇する。しかし、いざゾンビ化したユウくんに襲い掛かられると迷わず彼の手足や首を切り落とす。その時、すでに山小屋の周囲はゾンビで埋め尽くされていた。
ゾンビになりかけのレイプ魔(自称)
ゾンビに噛まれ、せめて生きているうちに童貞を卒業しようと女性をレイプしようとした青年。しかし、失敗して自分の行為を嘆いているうちに同じくゾンビに噛まれた美少女が、相手を申し出る。結局、勃起できずに性行為は上手く行かなかったものの少女とは心を通わせ、最期の瞬間まで浜辺で共に星を見ながら過ごす。翌朝、ゾンビ化した少女に噛まれそうになった自身もゾンビ化しており、互いに喰い合うことなく別方向へ歩き去る。
竹田 美咲
ゾンビに襲われていた少女。父の身を挺した犠牲によってゾンビから逃れた後、近くにあったおっちゃんの家に匿われる。しかし、おっちゃんに睡眠薬を飲まされて睡眠中にレイプされた挙句、口封じに殺されそうになる。その場は逃げ出したものの地下室に追い込まれて殺され、そこに飾ってあった女性ゾンビの生首に加えられてしまう。
おっちゃん
姓は「大森」。人の良さそうな男性だが、実際はゾンビから匿うフリをして若い女性を家に呼び込み、レイプした後に殺してその生首を飾るという、危険人物。ゾンビによって警察も機能しない現在の世界を、「殺人事件が成り立たない天国」と称する。美咲を殺した後、凛子たちも同じ手口で家に招き入れるが、血の匂いを感じ取った凛子に正体を見抜かれる。それでもあかりたちを人質に取って薙刀を捨てさせるが、凛子の機転によって共に地下室へ転落する。そこで武器の無い凛子を殺そうとしたところ、咄嗟に投げられた女性ゾンビの生首に噛まれて感染する。
直木
防災備蓄倉庫に逃げ込んだ5人の1人。


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