ZU-23-2
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レバノン内戦多国籍軍として参加していたアメリカ海兵隊の地上部隊は、1983年後半にZU-23Mによる攻撃を受けた。この攻撃に対し、当時の海兵隊スポークスマンは「ZU-23Mのような大口径機関砲を対人射撃に用いるのは、戦時国際法で禁止された、大きすぎる苦痛を与える非人道的な兵器使用である」との発表を行ったが、Maj. W. Hays Parksは1988年に発行された海兵隊新聞(en:Marine Corps Gazette)にこの見解は誤りであるとの反論を寄稿している[5]

このようなZU-23-2が対人射撃に用いられる様子は、リビア内戦においても両勢力がテクニカルに搭載したZU-23-2を広く用いていたことが知られている[6]。またシリア内戦においても多用されていて、ピックアップトラックに装備されたZU-23-2が少なくとも1機のシリア軍ヘリコプターを撃墜しているビデオがYouTubeに投稿された。
派生型
ソ連・ロシア
ZU-23
ソ連製のオリジナル。
ZU-23M
ソ連製の改良型。照準装置に
レーザー測距儀パッシブ赤外線式ナイトビジョンを取り付け、電動旋回機構を装備させている。
ポーランドZU-23-2にストレラ-2M(SA-7B グレイル)を取り付けた、ZUR-23-2S Jodポーランド陸軍の"Hibneryt"自走式対空砲
ZU-23-2
ポーランド製。電動式の旋回装置と電子式の照準装置を装備している。
ZUR-23-2S Jod
ポーランド製の改良型で、上記の電動旋回装置と光学電子式照準器の他にストレラ-2MNATOコードネーム:SA-7B グレイル)赤外線追尾式地対空ミサイル発射器を2基搭載している( ⇒picture)。

ZU-23-2MR
ZUR-23-2Sの艦載型。

ZUR-23-2KG Jodek-G
ZUR-23-2Sに改良された照準器を搭載し、地対空ミサイルをポーランド国産のGROM(ポーランド語で「稲妻」の意味)に換装した改良型( ⇒pictures)。
Hibneryt
ZU-23-2 シリーズの対空砲をポーランド製Star 266 トラックに搭載した自走式対空砲。シャーシとなったトラックには予備の弾薬を搭載しているほか、電動旋回機構を作動させるための発電機を追加している。
フィンランドエストニア海軍のM314 Sakala掃海艇に搭載された23mm/87機関砲
23 ItK 95
フィンランド製の改良型( ⇒picture)。
SAKO 23mm/87
フィンランド製の艦載型。派生型に23 M74と23 M77、23 M80、23 M85が存在する。
中華人民共和国
85式
中国製のZU-23-2。口径は23mm。
87式
中国製の改良型。口径を25mmにアップしている。
イラン
Mesbah 1
イランが
巡航ミサイル迎撃用に作った防空システム。迎撃用機関砲にZU-23-2が使われている。
ZU-23-6
イランがZU-23機関砲を6門搭載させたもの、ハ字型に砲が配置されている。
採用国リビア内戦時、ZU-23-2が搭載された反政府軍のテクニカル(中央)クルド人民防衛隊のトラックの荷台に射撃姿勢で搭載して使用されるZU-23-2

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イラン

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