ZST
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Zstandard書庫の拡張子については「ZST (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ZST
設立2002年
主催ZSTインターナショナル
本部

日本
〒150-0001東京都渋谷区神宮前6-34-20原宿リージェンシー
代表者柳 武見
サイト ⇒ZST公式サイト
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ZST(ゼスト)は、日本総合格闘技団体。総合格闘技及びグラップリングの王座認定活動を行っている。
概要

広報の上原譲など、2002年に活動を停止したリングスの元スタッフが中心となっている組織であり、参加している選手もリングスで活動していた選手が多い。CS放送の解説、実況も高柳謙一・熊久保英幸というリングス実況放送時と同じ面子で、試合ルールもリングスが採用していた「KOKルール」で基本的に行われる。組み技ルールのトーナメント「GT-F」や、総合格闘技の試合では極めて珍しいタッグ形式での試合も行われている。リングス創始者の前田日明がスーパーバイザーを務める総合格闘技イベントHERO'Sや、PRIDE武士道、立ち技のK-1 MAXにも選手を送り込んでいる。

主力選手では「ZST四兄弟」(長男:矢野卓見、二男:今成正和、三男:所英男、四男:小谷直之)が人気を博した。

2016年9月、それまで代表を務めていた上原譲が退任、桔川淳一が新代表となった[1]

2019年 総合格闘技団体の「ZST」が10月7日、都内で会見を開き、運営の新体制について発表した。桔川淳一氏が代表を退き、柳武見氏が新代表に就任し、これまでZST実行委員会として運営に参加していた勝村周一朗氏が改めてプロデューサーに就任。島津健氏と3人体制の新生ZST実行委員会で運営していくこととなった。[2]
歴史
旗揚げ

2002年9月22日のZST旗揚げ前に開催されたシュートボクシング後楽園大会が終了した後、シュートボクシング協会会長のシーザー武志とZST代表の日置幸輝との間で話し合いが行われ、シュートボクシング協会がZSTに協力することが決定した[3]

2002年11月23日に東京のディファ有明で、旗揚げ興行「THE BATTLE FIELD『ZST』旗揚げ大会」が開催された。旗揚げ興行のセミファイナルでは、総合格闘技の試合では極めて珍しいタッグマッチ(10分2R)の試合が組まれた[3]。タッグマッチでは、矢野卓見今成正和のタッグがレミギウス・モリカビュチスとミンダウガス・スタンコスのタッグと対戦。今成が1R(ラウンド)9分15秒にアンクルホールドでスタンコスを極めて1本目を先取すると、今成がさらにモリカビュチスを2R1分38秒に膝十時固めで極め2本目を奪取し、勝利した[4]
ZST GP開催

2003年11月23日に東京のZepp Tokyoで16人トーナメントのZST GPの開幕戦「ZST GP 開幕戦」でトーナメント1回戦が行われた。なお、ZST GPの前座としてジェネシスライト級トーナメントの1回戦も同時に開催された。契約体重はライト級の65kg以上70kg未満で、優勝賞金は500万円だった[5][6]2004年1月11日に同じ場所で「ZST GP決勝大会」が開催された。ZST GPの前に、ジェネシスライト級トーナメントが行われ、櫛田雄二郎が判定3-0で内山貴博を下し優勝した。ZST GP本編は、マーカス・アウレリロが試合開始40秒で優勝した。これは、リッチ・クレメンティが序盤にアウレリロの右パンチを受けた際に左目を傷めタップアウトしたためである[7]
GT-F開催

2004年3月7日に東京のスタジオドリームメーカーで、打撃一切無しのZST初グラップリングのワンデイトーナメント「ZSTフェザー級グラップリングトーナメント GT-F」を開催した。GT-Fとは、「Grappling Tournament - Featherweight(フェザー級)」の略称である。契約体重は60kg以上65kg未満で、優勝賞金は100万円、準優勝賞金は55万円だった。トーナメントは所英男が優勝し、準優勝は若林次郎であった。またこの興行では同時に「ジェネシス・フェザー級グラップリングトーナメント」も開催され、佐藤力が優勝、代官山剣Zが準優勝した。ジェネシスの場合は試合は全て5分1R(決勝のみ2R)で行われた[8][9]
初代王者認定

2007年10月7日に開催した「ZST.14」において初めてZST王者の認定を行った。試合はZST初代ウェルター級王者決定戦として5分無制限Rで行われ、パンクラス所属の内村洋次郎が竹田誠志をKOで下し、初代王者になった[10][11]。この王者決定戦以前は、トーナメント優勝者にしかチャンピオンベルトを贈呈してこなかった。ただし、だからといって「ZSTによる純粋な王者認定は初」というのは誤りである。なぜなら、ZSTはGT-Fトーナメントで優勝した所英男のグラップリング王座をかけるタイトルマッチを、2005年11月23日の「ZST.8 旗揚げ3周年記念大会」にて行ったからである。「王座の防衛戦を行った」という事実から、所を一時的とはいえ正式なZSTの継続する王者として認定したといえる。ZSTはその後GT-F02というフェザー級のグラップリングトーナメントを開催していることから、ZSTのグラップリング王座は一時的なものなのか、それとも継続するものなのか曖昧な位置にある。
ルール

ここではZSTの開催した大会で用いられたルールを掲載する。

ZSTルールZSTの核となるルール。倒れた相手の顔面への攻撃は一切禁止であり、また
クローズドガードの禁止、グローブ、上半身のラッシュガードの着脱の自由、パッドの着用による肘・膝攻撃の有無など、現在の総合格闘技界の中では極めて独特である。通常5分2R。延長になった場合は、3分1R行われる。ただしZST GPのような、複数の試合を1日でこなすようなトーナメント形式の大会では、決勝戦以外延長ラウンドはない[3]

グラップリングルール(GT-Fルール)一切の打撃技が禁止。ZSTではポジショニングを重視せず、極めに行くほうを重視する為[8]、クロスガードやハーフで相手の片足をロックすること、クリンチ・ホールディング・胴絞めが禁止されている。また、手の探り合いやお見合い状態といった、消極的と解釈されるようなあらゆる動きもまた禁止されている。5分2R、インターバルは2分。トーナメント形式の大会の場合、決勝戦のみ3分1R、インターバル1分の延長戦が行われ、ドロー裁定も下すことが出来る。また、判定は3人のジャッジによるマストシステムが採用されている[9]

リングスルールグラウンドポジションにおいて頭部へのパウンドが認められ、現在の総合格闘技の基本ルールにほぼ等しい。階級はネバダ州ルールにもとづいた区分けになっている。

これより下のルールによる試合は、通常のZSTの興行では行われなかったり、もしくはごく稀にしか行われない。

バーリトゥードルール(ZST VTルール)オープンフィンガーグローブを着用する。グラウンド状態での、肘による上部からの打ち下ろし攻撃以外、全てのポジションでのあらゆる打撃技・投げ技・関節技が有効。それ以外は通常のZSTルールに準ずる。通常の総合格闘技ルールに極めて近い。1Rと2Rは5分、3R目のみ3分。判定無し[12]

スタンディングルール立った状態での頭突き以外のあらゆる打撃技が有効。ただし、グラウンド状態でのあらゆる打撃、およびスタンド状態での投げ技・関節技は禁止。通常のキックボクシングで着用されるグローブの代わりにオープンフィンガーグローブを着用。2ノックダウン制で、全ラウンドを通し、ダウンは1度だけ認められる。2度目のダウンを喫した時点でKOが宣告される。1Rと2Rは5分、3R目のみ3分。時間切れの場合、ダウン数でのみ判定され、ジャッジによるスコア判定は無い[12]

旧リングスルールZSTの前身であるリングスのルールをベースにしている。レガースとニーパットを着用するが、グローブの着用は禁止。打撃は掌底による顔面攻撃のみが有効。ダウンまたはロープエスケープのどちらかを1度だけ認められる。時間切れの場合はロストポイント数のみで判定され、ジャッジによるスコア判定は無い。15分一本勝負である[12]

RXルール旧リングスルールを基にしている。レガースを着用するが、グローブの着用は禁止。また、拳による顔面や頭部への打撃は禁止。時間切れの場合はポイントを奪った選手の勝ち。ダウンやロープエスケープが1度まで認められるが、それぞれ1ロストポイント与えられる。さらにイエローカード2枚でも1ロストポイントが与えられる。10分または15分一本勝負[13]

SB-Xルールシュートボクシングとの交流戦で用いられたルール。ボクシンググローブを着用する。顔面へのパンチと蹴り、投げ技、立った状態での関節技は有効。3分2R。ただし判定決着は無し。時間切れになった時点で引き分けとなる[14]

興行

ZSTは様々な名称を冠した興行を開催している。ここでは今までに開催されたシリーズものの興行の名前を掲載する。

ZST定期的に開催されているZSTのメイン興行。通常はZSTルールの試合を中心に開催される。

ZST GPKOKルールによるトーナメント大会。2回の興行に分けて行われる。いままでにライト級とフェザー級で2度開催された。

BATTLE HAZARD通常のZSTの大会では行われないルールの試合を中心とした興行。


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