この項目では、拡張子.zipの圧縮ファイルについて記載しています。“ZIP (記憶媒体)のフォーマット”とは異なります。
ZIP拡張子.zip
.zipx (WinZip固有の拡張子)
MIMEタイプapplication/zip
UTIcom.pkware.zip-archive
マジック
ナンバーPK\003\004
PK\005\006(空のアーカイブ)
PK\007\008(またがったアーカイブ)
開発者フィル・カッツ, PKWARE
ZIP(ジップ)は、データ圧縮やアーカイブのフォーマット。Windowsでよく使用されるフォーマットである[1]。 ZIPファイルフォーマット(以下ZIPフォーマット、またはZIP)は複数のファイルを一つのファイルとしてまとめて取り扱うアーカイブフォーマットであり、1つ以上のファイルが格納されているものである。必要に応じて各種ある圧縮アルゴリズムを選択・使用し、ファイルサイズを圧縮して格納することも可能である。 ZIPフォーマットは1989年にフィル・カッツが考案したもので、トム・ヘンダーソン
概要
ZIPファイルは一般的に ".zip" か ".ZIP" といった拡張子が付けられる。MIMEタイプはapplication/zip。ZIPフォーマットは、圧縮伸長を主目的としない多くのアプリケーションでも使用されているが、その際、拡張子には個々のアプリケーション固有に ".zip" とは異なる名前が用いられていることが多い。例えば、Java Archiveの拡張子は ".jar"であるが、このフォーマットの実態はZIPフォーマットである。他の具体例については「#ソフトにおける固有の拡張子」節を参照のこと。 「zip」 (「速さ」を意味する) という名前はフィル・カッツの友人であるロバート・マホーニーの提案によるものであり、従来から有るARCやその他の圧縮フォーマットの圧縮時間よりも、自分たちのプロダクトの方が速いということをほのめかすという意図を持っていた。 ZIPファイルフォーマット仕様は、PKZIP0.9のパッケージに同梱されていたファイル[3]で初めて公開された。 ZIPフォーマットはオープンフォーマットとしてパブリックドメインでリリースされたものであり、ZIPフォーマットは誰しもが自由に利用でき、個人、団体、組織、あらゆる形態の利用において法的にもモラル的にも全くは制約はない[4]。 PKWAREもまた基本フォーマットをパブリックドメインとしており、誰でもZIPファイルを扱うアプリケーションを開発することができる。同じ見解がFLOSS Info-ZIPバージョンのプロダクトに付属するUNIX/LINUXドキュメント内でも見られる。そのドキュメントではzipファイルフォーマット、圧縮フォーマット、.ZIPの拡張子やファイルフォーマットへの小さな変更をパブリックドメインに置いたフィル・カッツへの感謝の念を示している。 ZIPファイルフォーマットはPKWAREのフィル・カッツが考案し、PKZIPで実装された。ちなみにカッツは以前に「PKXARC」なるアーカイブ・ユーティリティーを公開していたが、システム・エンハンス・アソシエイツ社のARCというユーティリティの著作権を著しく侵害しているとして民事訴訟を起こされている。 名前の一部に「zip」という名前を使った標準化仕様やフォーマットがたくさんある。フィル・カッツはどんなアーカイブ種別でも「zip」という名前を使って良いと表明した[要出典]。同じDeflate圧縮アルゴリズムを使用していながら、ヘッダー・フッターの異なる物としては、gzip (.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}RFC 1952 .ZIPファイルフォーマット仕様にはバージョン番号がある。しかし、それは必ずしもPKZIPツールのバージョン番号とは対応せず、特にPKZIPバージョン 6以降がそれに該当する。PKWAREは、 PKZIP製品が先進的な機能を利用してアーカイブを展開できるように予備的な機能を幾度も追加している。しかし、そのようなアーカイブを作成するPKWARE仕様はPKZIPの次の主要なリリースまで公開されない。他の会社や組織は自分たちのペースでPKWAREの仕様をサポートしている。 PKWARE仕様による各バージョンの主な機能は以下の通り。 WinZipのバージョン12.1からDeflateよりも新しい圧縮メソッド、特にBZipやLZMA、PPMd、Jpeg、Wavpackのメソッドを使用したファイルの拡張子に.zipxが使用されている。JpegとWavPackは「最適メソッド」圧縮が選択されたときに適切なファイル種別に対して適用されている[5][6]。 2010年4月ISO/IEC JTC 1で、ZIP互換のISO / IECの国際標準フォーマットを作成するために開始されるプロジェクトを決めるための投票が行われた[7]。「ドキュメントパッケージング」という表題で提案されたプロジェクトはOpenDocument、Office Open XMLやEPUBを含む既存の標準規格の利用に適したZIP互換の最小圧縮アーカイブフォーマットと考えられる。そして2015年、ISO/IEC 21320-1:2015 Information technology ? Document Container File ? Part 1: Coreが制定された。 現在のZIPフォーマットはオープンフォーマットの要求仕様にあわないことがある。それは目に見える形で公開されたコミュニティ駆動開発を通して開発されていないからである。オープンな産業機構や標準化団体が賛同してメンテナンスされているものでもない。現在の ZIP フォーマットの一部は フリー なファイルフォーマットの要求仕様にあっていない。誰もが ZIP フォーマットを、如何なる目的であっても金銭的な負担がなく利用できるようにするため、著作権、特許、商標などの制約がない。 ⇒[1] PKWARE サイトにある最新の資料は、著作権表示があるが、フォーマット仕様とその機能拡張がパブリックドメインに置かれていることを認めている。 ⇒[2] ZIPは複数のファイルを格納するシンプルなアーカイブフォーマットである。圧縮はzipアーカイブのオプションであり、圧縮が行われる場合はファイル単位に圧縮される。 ZIPは、データの破損に備えて優れた保護機構を提供するため、32ビットのCRCアルゴリズムを利用し、またアーカイブのディレクトリ構造を2箇所に含んでいる。
歴史
起源詳細は「フィル・カッツ」を参照
よく似た名前のフォーマット
バージョン履歴
2.0: ファイルエントリをDeflateで圧縮可能となった。
4.5: 64ビットZIPフォーマットが記載された。
5.0: DES、Triple DES、RC2、RC4を暗号化のためにサポートした。
5.2: RC2-64を暗号化のためにサポートした。
6.1: 承認されたストレージについて記載した。
6.2.0: セントラルディレクトリの暗号化について記載した。
6.3.0: Unicode (UTF-8) ファイル名のストレージについて記載した。サポートされるハッシュ、圧縮、暗号化アルゴリズムが追加された。
6.3.1: SHA-256 / 384 / 512の標準的なハッシュ値に訂正した。
6.3.2: 圧縮メソッド 97 (WavPack) について記載した。
標準化
技術的な情報
Size:55 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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