Z.O.E._Dolores,i
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Z.O.E Dolores, i
ジャンル
ロボットアニメ
アニメ
原作KCEJ
監督渡邊哲哉
シリーズ構成吉田伸
キャラクターデザイン平山円(メイン)
堀井久美
メカニックデザイン鈴木勤、宮澤努
音楽七瀬光
アニメーション制作サンライズ
製作バップ、サンライズ
放送局テレビ東京系列
放送期間2001年4月 - 9月
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『Z.O.E Dolores, i』(ゾーン オブ エンダーズ ドロレス・アイ)は、2001年4月6日よりテレビ東京系で放送されたロボットアニメ作品[1]
目次

1 概要

2 登場キャラクター

3 メカニック

4 スタッフ

5 主題歌

6 各話リスト

7 放送局

8 脚注

9 外部リンク

概要

時間軸的にはPlayStation 2用ゲームソフト『ZONE OF THE ENDERS』(以下、『Z.O.E』)の後の話だが、内容的にはアニメ作品『Z.O.E 2167 IDOLO』の続編にあたる。初老の運び屋ジェイムズ・リンクスと、彼を「おじさま」と呼んで慕う巨大ロボットオービタルフレーム(以下OF)のドロレスを中心に、陰謀と戦乱の中での家族を描いた作品。

物語の前半では、無実の罪で指名手配されてしまったジェイムズが、二人の子供やドロレスと逃亡生活を送りながら、一家の大黒柱として冷え切った親子関係を修復しようと奮闘する様子を描き、家族の問題が解決した終盤では、ドロレスを狙う武装組織バフラムとの死闘や軌道エレベータをめぐる攻防を描いている。

東京ゲームショウ2011で、BD-BOXの発売が発表された。2012年10月24日に発売。
登場キャラクター
ジェイムズ・リンクス
声 -
玄田哲章主人公。49歳[2]。元地球軍人で、運び屋として生活している。離婚した妻レイチェルがダイモス事件で死亡したという報告を受けてその真相を探ろうとするが、軍の隠ぺい工作などで捜索が難航し、裏社会から真相を探るべく軍を退役して運び屋となった。調査の成果は上がらず家庭崩壊を招いてしまう中、死亡したと思われていた妻レイチェルからドロレスを託された事で地球と火星の双方から追われる身となる[3]。その道中、ドロレス絡みから全く無関係なものまで多種多様なトラブルに巻き込まれるもレイチェル捜索を諦めず、崩壊した家族を立て直そうとする。一見陽気なだけの中年男だが、筋の通った硬派な熱血漢の一面も持つ。物語終盤では自らOF「ドロレス(イシス)」に指示を出して戦い、復讐のため暴走するナフスに熱弁と鉄拳制裁を振るった。
ドロレス
声 - 桑島法子OF「イシス」に搭載されたAIがある矛盾した指令に対する苦肉の策として創りだした「何一つ知らない無垢な少女」の仮想人格。拾い主であるジェイムズを「おじさま」と呼んで慕う。レイチェルから教えられた子守唄を歌ったり、保護シートでドレスを作って踊ったり、スクラップで造花を作ってジェイムズにプレゼントするなど、性格や仕草は無邪気で、世間知らずの箱入り娘そのもの。完成直後、ナフスの真意に気付いた開発主任レイチェルによって元夫ジェイムズに託されるが、ジェイムズと出会った当初は自らがオービタルフレームという人型兵器であることさえ自覚しておらず、ジェイムズを助けるための手加減知らずの行動で、ジェイムズ達が地球と火星両方から追われる原因となってしまうなど、あらゆる意味で常識が通じなかった。物語序盤は、仮想人格の立場上、窮地に陥るとAI内の主人格であるイシスが強制起動し、外装も変形して本来の戦闘能力を発揮するようになっていたが、ジェイムズ達と過ごす内に経験を積み自我を確立した事でイシスに対する支配力を強め、後にレイチェルの手によりAIが調整された事で、ドロレスとしての自我を保ったまま全力で戦えるようになる。しかし、ハトールに敗れデータを吸い出された事で変形機能を失ってしまったため、最後の戦いでは素のドロレスのまま戦った。ドロレスの名称は、開発者のレイチェルが助手のドロレス・ヘイズから貰ったものだったが、レイチェルの知らない所で、ベース機となったIDOLOに絶命寸前だったドロレス・ヘイズ本人の記憶がコピーされていた。作画や動きは設定画よりさらに女性風にディフォルメされ、男性器の位置にあるOF特有の操縦席も、極力目立たないようなアングルで描かれている。
レオン・リンクス
声 - 宮本充25歳[4]。リンクス家の長男。地球圏のとある大企業の部長補佐。ジェイムズとは縁を切っていたが、彼が殺人の冤罪をかけられた際に「血縁だから」という理由で解雇されてしまう[5]。家庭崩壊の原因である父(実際に原因を作ったのは母だった事は彼女に再会するまで知らなかった)に強く反発しており、行動に幼さも残るマザコンだが、コンピューターに強く会社や軍のネットワークへ侵入したり、火星突入の際にガラクタで作ったカプセルの軌道計算とシミュレーションを行っている。後日談では父親に倣ってワイルドになり、就職するたびに職場でセクハラなどをする上司に鉄拳制裁を喰らわせ解雇されるといった行動を繰り返している。
ノエル・リンクス
声 - 日高奈留美23歳。リンクス家の長女。建築現場監督だったが、凶報を聞いてそのまま職場放棄している。姐御肌で、兄レオンよりも大人びている。レオンとは違い、ジェイムズに対しては熱血漢ぶりを敬遠しつつもそれほど嫌ってはいないのに対し、自分たちより仕事を選んだレイチェルには複雑な思いを抱いていた。そのため、再会した際にジェイムズを殴ったレイチェルに対し、抗議しながら平手打ちを食らわせている。後日談では、多数の子猫に囲まれる生活を送っており、髪はショートカットになっていた[6]
ピート(ペトロニウス)
ジェイムズが家族への手土産に買った仔猫。ノエルに溺愛されている。頭が良く、人間の言葉を理解して行動している節がある。後日談ではすっかりデブ猫になっており、多数の自分の子供達に囲まれてノエルに抱きかかえられていた。名前の由来はロバート・A・ハインラインのSF小説「夏への扉」に登場する猫・護民官ペトロニウス。
レイチェル・スチュアート・リンクス
声 - 榊原良子47歳。史上初のOF「IDOLO」開発計画の元主任技術者で、『Z.O.E 2167 IDOLO』にも登場。地球人の夫ジェイムズと二人の子供と幸福な家庭を築いていたが、故郷である火星のため離婚して帰郷。バフラムの数的劣勢を質で補うべく、一騎当千の新兵器OFを開発する。ジェイムズと同年代だが、目元の小皺以外そうは見えない若々しさの持ち主。『Z.O.E 2167 IDOLO』で死亡と公表されていたが、実は生きていてOF「イシス」「ハトール」開発を続けていた。ラダムの真意が地球全土の無差別破壊にあると知り、それを阻止すべく地球侵攻の要のドロレス(イシス)を元夫であるジェイムズの許に逃がした。しかし、自分と再会するためドロレスを連れてラダムの掌中までのこのことやってきてしまったジェイムズに当然、感激どころか激怒し、二人の再会の場は彼女の怒りと涙の鉄拳制裁との場となってしまったが、これに怒ったノエルに抗議と平手打ちをされ、故郷のためとはいえ自分が一人家を出たことも家族を危険にさらした原因だと悟る。後に復縁し、最終話の後日談では3人目となる子供を妊娠していた。
ナフス・プレミンジャー(ラダム・レヴァンズ)
声 - 子安武人火星最大の兵器産業N.U.T.(ネレイダム・ユニバーサル・テクノロジ)の会長。『Z.O.E 2167 IDOLO』に登場するラダム・レヴァンズと同一人物。2167年に発生したダイモス事件において、搭乗機イドロとともに地球軍、バフラム双方のLEVの大部隊による集中砲火を浴び死亡したと思われたが、瀕死の状態で先代ナフスの命を受けたヤンに救助され、身体の欠損部分をメタトロン製義肢で補い生存していた。その後、ナフスから名前と財力、権力を受け継いで「ナフス・プレミンジャー」となり、「イシス」「ハトール」の建造、地球の役人やバフラム軍最大派閥である「ノウマン派」に対する根回しなどを行った。恋人であるドロレス・ヘイズの死や、移植されたメタトロンの悪影響を受けて精神が不安定となり、行動目的も、武力による火星圏の独立から軌道エレベーター倒壊による地球全土への大規模破壊へと変質していった。イシスが完成し計画を実行に移そうとした矢先、レイチェルによるイシスの逃亡が発覚。代替機ハトールを完成させるものの復讐を成し遂げる為には、イシス内のある「マス・コントロール・システム」が必要不可欠であった(メタトロンコンピュータープログラムは性質上ファイルのコピーが出来ない)ため、これを奪還すべく幾度も刺客を送り込んでいる。その一方でレイチェルが生きている事を確信しているジェイムズに対して、あえて情報を断片的に残しておくことで火星まで来ざるを得ないよう仕向け、レイチェルと再会した直後を狙い自ら操縦するハトールでイシスからプログラムを奪い、地球侵攻を開始する。ハトールと、その指揮下の量産型無人OF「ラプター」の大群、特攻用巨大OF「アブ・シンベル」の圧倒的な破壊力で地球軍を翻弄したが、軌道エレベーター倒壊寸前、駆けつけたドロレス(イシス)との一騎討ちに敗北。メタトロンの呪縛から解放され正気に戻り、恋人「ドロレス」の願いに応えてOFドロレスにプログラムを返し、ドロレスの子守唄に包まれながら安らかな笑顔で死んでいった。
ドロレス・ヘイズ(ドリー)
声 - 桑島法子『Z.O.E 2167 IDOLO』にも登場。ラダムの恋人で、レイチェルの助手。『Z.O.E 2167 IDOLO』で死亡しているが、死の間際に彼女の記憶がIDOLOのメタトロンに取り込まれており、イドロの残骸を元に作られたイシス(ドロレス)とハトールにも記憶が宿っている。ドロレスを失った絶望と憎悪、そしてメタトロンによる精神汚染により自身の作った幻影をドロレスだと信じ続けていたラダムは、OF「ドロレス」に本物のドロレスの記憶が残っている事に気づいていなかった。最終話でラダムの前に現れ、OFドロレスの許へ導いた。
レベッカ・ハンター
声 - 中西裕美子ラダムの養女。ラダムを「父様」と慕い、彼の言うこと全てを信じ従う。火星育ちとして地球人への憎悪を持っており、自分がイシスに搭乗してラダムのため戦うと信じてドロレスに挑んだが、敗北して捕虜になり、ジェイムズという別の父親像、地球人像に接して戸惑う。その後、自分を敵として扱わないドロレスとジェイムズの存在に苛立ちながらも、一方でその言葉に心揺れる自分を誤魔化すため、過剰に執着し攻撃を繰り返すようになる。しかし、軌道エレベータでの戦いで唯一の拠り所としていたラダムに捨てられ、彼自身の手で殺されそうになりようやくジェイムズの言葉の正しさを認める。最終的には生き残り、後日談では、ジェイムズに「地球人の温かさも悪くない」とメールを送った。
アクセル
声 - 鉄野正豊ラダムの養子。熱血漢でレベッカに気があるが、ラダム一筋のレベッカは気づいていない。ラリーとは馬が合わず何かと衝突していたが、最後の最後で彼の本音に触れた。戦いが終わった後は、中破状態のOFオルタネイトでレベッカと共に地球に降下。ネイトの残骸を背にレベッカと共に砂浜を歩いていたシーンを最後に、後日談には未登場。
ラリー
声 - 岸尾大輔ラダムの養子。


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