YouTube
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2015年から2017年にかけて使用されたYouTubeのロゴ。

2011年12月、YouTubeはウェブサイトのユーザーインターフェース(UI)を刷新した。新しいUIでは、SNSのニュースフィードに似た形で、トップページ中央の一覧に動画のチャンネルが表示されるようになった[67][68]。UIと同時にロゴデザインも2006年10月以来初めて変更され、使われる赤の色合いが濃くなった[69]

2013年5月、YouTubeは、コンテンツ制作者がサブスクリプション方式の有料チャンネルを開設できる試験的プログラムを開始した[70][71]2013年9月14日、YouTubeが主催する公式イベント『YouTube エンタメウィーク』が開催された。プロデューサーは高須光聖

2014年2月、 GoogleによるYouTubeの買収に貢献したスーザン・ウォシッキーがYouTubeのCEOに就任した[72][73]。2014年11月、YouTubeはサブスクリプション方式の有料サービス『Music Key』を発表した。『Music Key』は既存のサービスGoogle Play Musicと、YouTube上の音楽コンテンツを広告なしで再生できるサービスをバンドルしたものだった[74]2014年7月、YouTubeが常時SSL化(常時https)された。

2015年2月、YouTubeは子ども向けに最適化されたモバイルアプリ 『YouTube Kids』をリリースした。『YouTube Kids』では簡略化されたユーザーインターフェース、子供に適するよう精選されたコンテンツ、ペアレンタルコントロール機能が提供された[75]

2015年5月、YouTubeはマルチカメラアングル(マルチアングル動画)の再生を実験的に開始した[76][77][78](ライブ配信でのマルチカメライベント機能として実装されたが[79][80]、現在はサポートを終了している)。

2015年3月、YouTubeは360度動画のアップロードと再生に対応した[81]。2016年4月、YouTubeは360度動画のライブストリーミングに対応した[82]

2015年8月26日、YouTubeはコンピュータゲームの動画・ライブ動画に特化した『YouTube Gaming』のサービスを専用ウェブページとAndroid・iOSアプリで開始した[83][84]

2015年10月、広告なしでYouTube上の全てのコンテンツにアクセスできる有料サービス『YouTube Red』が発表された。(前年発表の『Music Key』の後継サービスに当たる)『YouTube Red』の会員はYouTubeタレントがプロデュースするオリジナル動画を視聴できるほか、モバイル端末でYouTubeコンテンツをバックグラウンド再生する機能も利用できる。YouTubeはさらに、音楽コンテンツの再生・検索に最適化された第3のアプリとなる 『YouTube Music』をリリースした[85][86][87]

2016年1月、YouTubeは2億1500万米ドルでオフィスパークを購入し、サンブルーノの本社を拡張した。本社の敷地面積は約51500平方メートルとなり、最大で2800人の従業員を収容することが可能になった[88]

2017年2月、新興国向け軽量版Androidアプリ「YouTube Go」をインドにてリリースした[89]、2017年11月にナイジェリア、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、ケニア、南アフリカなど14か国で拡大。2018年2月にブラジル、メキシコ、トルコ、イラクを含む世界130か国で拡大し[90]、2022年8月サービスを終了した[91]

2017年2月28日にYouTubeはテレビ番組のストリーミング配信サービス『YouTube TV』を発表し[92]、同年4月5日にニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコベイエリア、シカゴ、フィラデルフィアなどのアメリカ大都市圏にて『YouTube TV』のサービスを開始した[93]

2017年8月29日、YouTubeはマテリアルデザインを採用した新ユーザーインターフェースを公式にリリースした。同時にYouTubeロゴも刷新され、動画再生ボタンをモチーフにしたものとなった[94]2017年12月、YouTubeはオリジナルビデオである『YouTube Originals』を開始した。アイドリッシュセブンのスピンオフ作品などが視聴できる[95]

2017年9月、YouTubeはYouTube Gamingのチャンネルに収益ツール「スポンサーシップ」を追加した。2018年6月、YouTube Gaming以外のYouTubeチャンネルにも「スポンサーシップ(現:チャンネルメンバーシップ)」が追加された[96]

2018年4月3日、カリフォルニア州サンブルーノのYouTube本社のオープンカフェにて銃乱射事件が発生した。サンディエゴに住む39歳女性YouTuberによる犯行とみられ、容疑者女性は自殺した。容疑者はYouTubeと長年争っており、YouTubeがコンテンツクリエイターを抑圧しようとしていると主張、投稿した動画に対する支払いが止められたことに憤っていた[97][98][99][100]。詳細は「YouTube本社銃乱射事件」を参照

2018年5月17日、YouTubeは『YouTube Red』のサービス名を『YouTube Premium』に変更すること、このサービスをカナダと13のヨーロッパ諸国でも展開することを発表した。さらに、近く『YouTube Music』が独立したサブスクリプション方式のサービスとして展開されることも発表された[101]。同年11月14日、日本での両サービスが展開された[102]

2019年12月10日、利用規約が更新され、YouTubeのサービス提供者がYouTube LLCからGoogle LLCに変更された[103]

2021年7月、YouTubeは2017年1月1日より前にアップロードされた限定公開の動画を非公開にした[104]

2021年11月11日、YouTubeは投稿された動画への低評価の数を非公開にした[105]。この理由についてYouTube側によれば、小規模のクリエイター、およびYouTubeチャンネルを開設したばかりのクリエイターより、不当に低評価荒らしの標的にされるという報告を受けたが、これによる荒らし行為は小規模チャンネルの方でより高い割合で発生していることが判明したという[105]。ただし、低評価ボタンは引き続き表示され、視聴者側は低評価をつけることはできるが数は表示されなくなり、クリエイター側は引き続きクリエイターツールで低評価の数を確認可能とした[105]

2023年2月16日、ウォシッキーがYouTubeのCEOを退任しGoogleとその親会社・Alphabetの顧問になることから、後任のCEOはYouTubeの最高製品責任者(CPO)を務めていたニール・モーハンに引継がれた[106]
歴代CEO

YouTubeは2005年の設立当初からCEOによって率いられており、2006年のGoogleによる買収後もそれを維持している。

代氏名在任期間
1
チャド・ハーリー2005年 - 2010年
2サラー・カマンガー2010年 - 2014年
3スーザン・ウォシッキー2014年 - 2023年
4ニール・モーハン2023年 - 現在

機能
視聴

サービスは基本無料で利用できる。登録していなくても、多くの動画を見ることが出来る。動画の評価をしたり、コメントをしたり(評価や新着・評価順のソート、タイムスタンプの設定も可)や、再生リストの作成には、無料の会員登録が必要である。YouTube上での検索などで直接視聴できるものもあれば、チャンネルの動画一覧に表示されず特定のサイトやURL、通知からの経由のみで視聴できる限定公開も可能。Ajaxと呼ばれる技術が用いられており、YouTubeを利用するにはJavaScriptを有効にする必要がある。

かつてはAdobe Flashを用いた動画再生が行われていたが、2015年からHTML5での再生が標準になった[107]

再生リスト(キューに追加・追加先)により、動画をまとめたり自動再生(リピート)やシャッフル再生をすることができる。

検索においては、より目的の動画を判別するためにハッシュタグを挿入することもできる。

動画に企業案件などの有料プロモーションが含まれている場合、動画投稿者が設定を行うことで冒頭10秒間で「プロモーションを含みます」と通知される[108]

機能追加も活発に行われており、動画に吹き出しなどの注釈を書き込むことができる「Video Annotations」[109]、動画に字幕が付けられる機能[110]、動画の字幕自動翻訳機能[111]、テレビ画面(家庭用ゲーム機含む)で視聴するための専用サービスの「YouTube for Television」[112]、大画面テレビで視聴するための専用ユーザーインターフェイスの「YouTube XL」[113]、Webブラウザでテレビ感覚で見られるユーザーインターフェイスの「YouTube Leanback」[114]が公開されていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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