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Yahoo! BB(ヤフー ビービー、Yahoo! BroadBand)は、ソフトバンク株式会社が提供する、インターネットサービスプロバイダ(ISP)サービスとADSLブロードバンドインターネット接続とを統合したサービスの商標。
本項目では、光コラボレーションとISPサービスとを統合してソフトバンク株式会社が提供しているサービス「SoftBank光(ソフトバンクひかり)」についても説明する。 2001年(平成13年)9月「Yahoo! BB」サービス開始
概要
低価格戦略やIP電話のBBフォンといったサービス面での差別化に加え街頭でのADSLモデム無料配布や大量宣伝が効果をあげ、2005年(平成17年)12月現在、ADSLで日本国内最多の加入者を有する。急速な拡大路線によるインセンティブの急増により一時2000億円を超える大幅な赤字を出したが、2005年(平成17年)にはユーザ数の急増などによりADSL事業自体は単年度黒字化している[1]。
2003年4月1日から2004年12月20日までの間、兵庫県神戸市にあるプロ野球オリックス・ブルーウェーブ(現:オリックス・バファローズ)の本拠地球場「グリーンスタジアム神戸」は、命名権(ネーミングライツ)導入により「Yahoo! BBスタジアム」と呼称されていた(現在は「ほっともっとフィールド神戸」)。詳細は神戸総合運動公園野球場の項目を参照。 Yahoo! BBは、ベストエフォートのADSLによる50・26・12・8Mbpsの下り回線速度で、そして電話回線収容局から遠いユーザーなどにはリーチDSLによる接続とセットにしたISPを提供している。 採算悪化による企業統合などにより、傘下の企業のサービスを合わせると、日本国内でADSL接続事業を行っている企業としては最大手で2014年時点で65%以上のシェアを誇っている。設備の老朽化と、ADSLの契約件数が最盛期の2割程度にまで縮小したことによる採算悪化による競合他社のサービス終了や新規サービス受付終了が相次ぐ中で、今後の去就が注目されている。 半固定IPアドレス(DHCPによる付与)などの仕様。モデムについては、フォックスコンに生産委託している物を同社が提供している。レンタル・買取が選択できるが、買取は47,520円と高額である。なお、市販のモデムは使えない。 なおYahoo!BB ADSLは2019年2月28日付けで、新規加入受付を終了している。2020年3月から一部地域から順次サービスを終了し、2024年3月末に全てサービスを終了すると発表している。 ホワイトBB[2]はソフトバンクを受付、料金の支払い窓口とするADSLで、ソフトバンクBBから回線サービス提供を受けているものだが、メールアドレス提供がないなどYahoo!BBとは異なる。ソフトバンクモバイルの携帯電話かスマートフォンの契約が前提で、料金は携帯、スマートフォンと合算して引き落としがされる。通信速度が50Mbps固定である上に、Yahoo!BBのように解約金も発生しない。ソフトバンクはスマートフォンの割引「スマホBB割」[3]の加入条件としてホワイトBBの契約を必要とするようにした。一部ケーブルテレビ、九州地区のBBIQ、プロバイダのSo-netが運用するNURO光など、光回線の固定電話の加入でも契約は可能だがホワイトBB加入が圧倒的に多い。スマホBB割に加入するとスマートフォンの料金が最大1522円引きになるため、NTTのフレッツ光を解約してホワイトBBを契約する人が続出した。ソフトバンクは、新サービスのスマ放題の導入にともなって、ホワイトプランでのスマホBB割は2014年11月30日で新規加入受付を終了するとしている。スマ放題に契約変更すればスマホBB割は適用になるが、KDDIのスマートバリュー インターネット料金が月額1886円(税込2036円)と宣伝しているが、その下に小さく表記があり、電話加入権がある場合の料金である。要するにNTTのアナログの固定電話を契約し開通している場合であり、固定電話がない場合ADSL専用線での契約となるため、税込3785円となる。携帯電話、スマートホンの利用者は電話加入権は所持していない場合も多いので、注意が必要である。電話加入権があっても固定電話の費用として月1700円程度かかるため、トータル的な費用はどちらもほぼ同じとなる。 ホワイトBBもYahoo!BB ADSLと同様、新規加入受付は2019年2月28日付けで終了している。終了時期についてはもYahooBB!ADSLと同様。 Softbank光(ソフトバンクひかり)は、光コラボレーションを利用して光回線を自社のサービスとして提供し、プロバイダ料金も込みで提供している。2015年2月から事前受付を開始、2015年3月より提供を開始した。 毎月の費用は戸建のタイプが5200円、集合住宅(マンション)タイプが3800円である。YahooBB基本サービスというオプションがあり、YahooウォレットとyahooBBの特典、専用のメールアドレスを使用するためのもので月300円かかる。携帯電話の割引を受けるためには、ソフトバンク光が指定するオプションで光BBユニット467円、wifiマルチパック990円、BBフォン(基本料無料)の3つが抱きあわせになるため、実質的な費用はそれぞれ、1457円加算になる(いずれも税抜き)が携帯とのセット割「おうち割 光セット」を組むことにより全てまとめて500円になる。携帯電話とスマートフォンの割引は「スマート値引き」[4]となっているが2013年に一部の地域で試行的に行われたことがある。スマート値引きは2016年1月に「おうち割 光セット」に名称が変更になった。 2021年3月現在、SoftBankブランドの場合、データプラン(メリハリ無制限・ミニフィット+)で税抜1,000円割引、Y!mobileブランドの場合、シンプルS/M/Lで税抜1,080円割引となる。なお、既に新規受付を終了しているプランでも割引が適用されているが、料金プランにより割引額が異なっているので注意が必要である[5][6]。 SoftBank Air(ソフトバンクエア)は、ワイヤレスシティプランニングのAXGP回線を利用した、無線アクセスによる接続サービスで、いわゆる「ホームルーター」と呼ばれる商品である。2014年12月12日提供開始。正式サービス前はYahoo! BB Airの名称で試験提供されていた。 諸般の都合で光ファイバー回線を導入できない/導入したくないユーザーを対象とした、固定ブロードバンドの代替サービスの色彩が強い。月間のデータ通信量に上限はなく「使い放題」となるが、混雑時(主に夜間)に速度制限を実施できる旨が明記されている。 契約手続きを済ませ、端末を受け取った当日から使用可能で、「工事不要」をセールスポイントの一つにしており、宅内機器のAirターミナルは室内の電波が入りやすい窓際にユーザー自身で設置するが、モバイル用ルータとは違い、100VのAC電源への常時接続が必要となる。規約上、設置住所は固定となり、ユーザーが設置住所外へ任意に移動させる(自宅と職場、帰省先で持ち運んで使用する等)事は不可となるため、転居などで設置住所が変わる場合には手続きが必要となる。当サービスの提供エリアは周辺基地局の設置状況や混雑状況などの事情により比較的細かくエリア設定されており、問い合わせでエリア外とされた場合は契約不可となる。建物の構造、周囲の建造物の影響により電波が入りづらい、入らないことがあるのは、携帯電話と全く同じである。 契約は購入またはレンタルの2通りの方法があり、購入する場合は分割払い又は一括払いの選択が可能だが、分割払いに関しては携帯電話の本体の支払方法と同じのため審査があり、契約不可となることがある。購入の場合、契約の翌月から一定期間、基本料金から一定額を割り引く「月月割」が適用され、分割支払い金と割引額が相殺されるため、レンタルの場合よりも月額料金が安く抑えることが可能である。契約期間は2年間となっており、契約期間の満了月(24か月目)以外に解約する場合は解除料として税抜9,500円がかかり、分割払いで購入した場合は、解除料に加え、機器代金の残債の支払も必要となる(ただし、解約の時点で残債が無い場合は解約料のみとなる)。 宅内機器である「Airターミナル」はサービス開始当初の初号機ではアンテナが張り出した形状[7]であったが、2015年12月17日に提供を開始した2代目の「Airターミナル2」ではアンテナが本体内に格納され、角に丸みを帯びたスリムタワー形状となった[8]。2021年10月1日から提供を開始した5代目の「Airターミナル5」では5Gに対応したほか、アンテナ8本の中から電波強度が強い4本を自動的に選択して通信することで通信性能を向上させる「アンテナセレクション」が搭載された。形状も変更されており、「SoftBank」ロゴは下側中央に配している違いがある[9]。無線LANでの接続に加え、端末にはLAN端子が装備されており、LANケーブルが試供品として同梱されているため、接続する端末にLAN端子が備わっている場合は一般的なインターネット回線同様に有線LAN接続が可能となっている。 また、5G対応端末の設定に伴い、4G対応端末の「Airターミナル4 NEXT」を含め、料金プランが契約期間や契約解除料を無くした「Air 4G/5G共通プラン」に移行された[10]。 「SoftBank 光」同様に「おうち割 光セット」(2015年12月までは「スマート値引き」又は「光おとく割」)の対象となっており、割引額は「SoftBank 光」の場合と同額となる。 BBフォンは、基本料に含まれる標準サービスとしてサービス開始したため、2015年現在、日本で一番普及した050IP電話である。
Yahoo! BB
ホワイトBB
SoftBank光光コラボレーションモデル VDSL装置(NTT東西)と光BBユニット(ソフトバンク)
SoftBank AirAirターミナル (Huawei Wifi Router B610h-70a)
IP電話事業
BBフォン