YOSAKOIソーラン祭り
YOSAKOI Soran Festival
大通公園西8丁目会場のステージ(2007年6月9日撮影)
通称・略称よさこい
正式名称YOSAKOIソーラン祭り
開催時期6月上旬
初回開催1992年
会場大通公園西8丁目会場
大通南北パレード会場ほか
主催YOSAKOIソーラン祭り組織委員会
札幌市
札幌観光協会
YOSAKOIソーラン祭り(よさこいソーランまつり)は、YOSAKOIソーラン祭り組織委員会が主催する毎年6月上旬に北海道札幌市で行われるイベント。 由来は高知県高知市で開催されるよさこい祭り。北海道では、6月上旬のこの時期は「さっぽろ雪まつり」のような北海道外からの観光客を呼び込む大きなイベントや観光材料が少ない一方で、本州以南では梅雨入りにあたるため避暑地を求め北海道に来る人々がいる。6月上旬にYOSAKOIソーラン祭りを開催することにより、さらに観光客を呼び込み、観光収入が増加するなど一定の経済効果を生んでいる。その反面、一部参加者や観客のマナーの悪さ、大通公園をはじめとした札幌市内の交通規制、騒音などに対する札幌市民の苦情も少なからず存在する。 北海道大学の学生だった長谷川岳(現・参議院議員)が大学2年の時、母親がガンを患い、兄が医師として勤める高知県の病院へ入院したため、看病のために訪れた際、本場のよさこい祭りに接しその躍動感に感動[1]、「こうした光景を北海道でも見られたら…」と、1991年12月、学生仲間を募り5名で「YOSAKOIソーラン祭り実行委員会」を発足[2][3] させ、高知県の「よさこい祭り」と北海道の「ソーラン節」を融合させた「YOSAKOIソーラン祭り」として企画・立案し、誕生したものである。 1992年6月に「街は舞台だ! 日本は変わる」を合言葉に、道内16大学の実行委員会150名で第1回YOSAKOIソーラン祭りを開催[2]。当初は参加10チーム、参加者1,000人、3会場という規模だった。1996年に運営主体がYOSAKOIソーラン祭り実行委員会からYOSAKOIソーラン祭り普及振興会に変わり[3]、1998年には祭りの大規模化に伴い運営主体はYOSAKOIソーラン祭り組織委員会に移行したが[3]、メインステージである大通西8丁目会場、飛び入り参加型ステージのワオドリスクエアおよび大通公園のパレード広場については現在も企画・運営が北海道大学はじめ道内の大学生による学生実行委員会によって行われている。 その後年々、参加者や観客動員数ともYOSAKOIソーラン祭りの規模も成長拡大していく一方で、後述するような批判などが噴出し始めている。2000年に開催期間中の大通公園内の臨時ゴミ箱から爆発物が爆発し数名の負傷者を出す事件が発生し、これを機に警備が強化された。事件発生により第9回YOSAKOIソーラン祭りのファイナルコンテストが中止になった。詳細は「YOSAKOIソーラン祭り#大通会場内における爆破事件」を参照 参加チーム数が408チームと過去最多を記録した2001年以降、参加チーム数・実施会場数が減少に転じ、2011年以降は270 - 280チーム・20会場前後で横ばいとなっている。観客動員数は2010年に218万1000人と過去最高の動員を記録し、その後は200万人前後で推移している[4][5]。 2011年からは一般公募により採用された新公式ロゴマークを使用している。詳細は「YOSAKOIソーラン祭り#公式ロゴの使用をめぐる問題」を参照 凡例 年/回次参加チーム観客動員数会場数主な出来事 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
概要
歴史
年表
太字は過去最高
数人数観客数前年比
1992年
6月13 - 14日第1回1001,000人0,200,000人03会場初回。運営主体をYOSAKOIソーラン祭り学生実行委員会とする。
1993年
6月11 - 13日第2回2602,500人0,440,000人+54.5%06会場
1994年
6月10 - 12日第3回2503,000人0,580,000人+24.1%06会場
1995年
6月9 - 11日第4回4804,800人0,760,000人+23.7%07会場
1996年
6月7 - 9日第5回10810,000人1,070,000人+29.0%12会場運営主体をYOSAKOIソーラン祭り普及振興会に移行
一万人の大ソーランカーニバルを開催
1997年
6月6 - 8日第6回18319,000人1,380,000人+22.5%16会場
1998年
6月3 - 7日第7回28029,000人1,800,000人+23.3%22会場運営主体をYOSAKOIソーラン組織委員会に移行
この年から水曜日に開幕へ
ソーランナイトが初開催
1999年
6月9 - 13日第8回33334,000人1,935,000人+7.0%30会場
2000年
6月7 - 11日第9回37538,000人1,825,000人-6.0%30会場開催期間中に発生した大通会場での爆破事件により、ファイナルステージ中止
2001年
6月5 - 10日第10回40841,000人2,013,000人+9.3%33会場参加チーム数の最多記録
ワオドリソーランが初開催
2002年
6月18 - 23日第11回34444,000人1,510,000人-33.3%27会場ソーランイリュージョンが初開催
iモードを使った投票を開始
2003年
6月4 - 8日第12回33044,000人2,020,000人+25.2%25会場北のふーどパークが初開催
2004年
6月9 - 13日第13回33343,000人2,080,000人+2.9%25会場4月に全国交流会が初開催
2005年
6月8 - 12日第14回33443,000人2,141,000人+2.8%27会場ジュニア大会を新設
2006年
6月7 - 11日第15回35045,000人1,864,000人-14.8%31会場セミファイナルコンテストを新設
2007年
6月6 - 10日第16回34143,000人2,165,000人+13.9%30会場
2008年
6月4 - 8日第17回33033,000人2,024,000人-7.0%28会場お祭りパレードが初開催
2009年
6月10 - 14日第18回31633,000人1,787,000人-13.3%25会場
2010年
6月9 - 13日第19回30430,000人2,181,000人+18.1%27会場1996年まで使用した旧ロゴを暫定的に使用、観客動員数の最高記録
2011年
6月8 - 12日第20回28428,000人2,003,000人-8.9%20会場公募による新公式ロゴマークを採用
2012年
6月6 - 10日第21回27127,000人1,983,000人-1.0%19会場
2013年
6月5 - 9日第22回27127,000人2,063,000人+3.9%21会場サタデーナイトパレードが初開催
2014年
6月4 - 8日第23回27027,000人1,875,000人-9.1%21会場U-40大会を新設
ジュニア大会が一次審査とジュニアファイナルの2段階制に
2015年
6月10 - 14日第24回27027,000人1,987,000人+6.0%20会場
2016年
6月8 - 12日第25回28028,000人2,054,000人+3.4%20会場
2017年
6月7 - 11日第26回27427,000人1,883,000人-8.1%18会場
2018年
6月6 - 10日第27回27627,000人1,929,000人+3.4%19会場
2019年
6月5 - 9日第28回27928,000人2,111,000人+10.9%19会場北海道万祭が初開催
2020年
6月10 - 14日第29回新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止VirtualYOSAKOIソーラン祭りとして開催
2021年
6月9 - 13日
秋頃(延期開催予定)第30回新型コロナウイルスの影響で延期開催も含めて中止
2022年
6月8 - 12日第31回19519,000人1,405,000人-44%
※第28回比較10会場新型コロナウイルス対策をしたうえ規模縮小で開催
2023年
6月7 - 11日第32回23824,000人2,067,000人+47%13会場第28回以前と同じ開催形式が復活
内容.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}
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演舞する曲(曲調は自由)の全てあるいはどこかにソーラン節のフレーズを入れた曲に合わせて鳴子(使い方やデザインは自由)や扇子、大旗などを持って踊る[6]。チーム編成は踊りを構成する人(踊り子・楽器演奏者・旗・幕などの持ち手、道具運搬スタッフのこと)の150人以内(U-40は39人以下)で、あいさつ、前口上、前準備などを含めて4分30秒以内で披露する(演舞曲の目安は4分以内)[6]。
形式はステージ形式、パレード形式(進行型・静止型)の2つの形式に分けられる[6]。ステージ形式は限られたスペースで踊り、パレード形式(進行型)は道路を利用して100m前進して踊り、パレード形式(静止型)は進まず踊る[6]。パレード形式には各チームの音響設備を積んだ地方車(じかたしゃ)が登場する[6]。地方車をレンタルするチームがいたり、自作で地方車を持ってくるチームもいる[6]。 毎年6月上旬の5日間で開催され、必ず第2日曜日が最終日になるよう調整されている。初日と2日目はオープニングに続いて参加者ガイダンスの抽選で日程分けされた札幌市内チームが大通公園西8丁目ステージ会場で演舞を披露。3日目は前年に行われたファイナル、セミファイナル審査で入賞した各チームとジュニア大会で入賞した各チームがソーランナイトに登場する[7]。また、すすきの会場でも演舞が披露される。4日目は引き続き各チームが市内各会場と大通公園西8丁目会場に登場し、大通南北パレード会場ではオープニングパレードに続いて一次審査が行われ、審査希望チームと一部の審査対象外チームが登場し演舞を披露。一番街会場ではU-40大会の一次審査、大通南北パレード会場で行われるサタデーナイトパレードには前年に行われた大賞受賞チームと準大賞チーム、全国の祭りで活躍するチームが登場。最終日は市内各会場で行われ、一番街会場でジュニア大会の一次審査、カナモトホール会場でU-40大会の二次審査、サッポロガーデンパーク会場で各ブロック3位になったチームによる一次審査員賞演舞会、大通公園西8丁目ステージ会場ではファイナルステージ1部(セミファイナル及びジュニアファイナル)とファイナルステージ2部(ファイナルのステージ審査及び一部受賞チームの演舞披露)が行われ、大通南北パレード会場では北コースにてファイナルパレード(パレード審査)、南コースではセミファイナル2位以下のチームと総踊りチーム及びゲストチームによるカーニバルパレードが行われる[8]。 以下の賞が与えられる[9]。 メイン会場は大通公園西8丁目会場で、特設ステージを設けオープニングやセミファイナル、ファイナルが行われ、大通南北パレード会場では一次審査やファイナルパレードが行われている。その他にも札幌市内で多数の会場で行われている。 過去に使用された会場
開催日程(2024年現在)
各賞(2023年現在)
YOSAKOIソーラン大賞(ファイナル総合1位のチーム)
準YOSAKOIソーラン大賞(ファイナル総合2・3位のチーム)
優秀賞(ファイナル総合4 - 10位のチーム)
セミファイナル1位(セミファイナル1位のチーム)
セミファイナル優秀賞(セミファイナル2 - 9位のチーム)
U-40大賞(U-40大会二次審査1位のチーム)
準U-40大賞(U-40大会二次審査2位のチーム)
U-40優秀賞(U-40大会二次審査3 - 8位のチーム)
ジュニア大賞(ジュニアファイナル1位のチーム)
準ジュニア大賞(ジュニアファイナル2位のチーム)
ジュニア優秀賞(ジュニアファイナル3 - 5位のチーム)
一次審査員賞(一次審査の各ブロック3位のうちセミファイナルの抽選で出場できたチーム以外の9チーム)
新人賞(初参加チームおよび初参加から数えて3年目以内のチームのうち一次審査の総得点上位2チーム)
敢闘賞(一次審査の各ブロック4位以下のうちもう一度見たいと思った8チーム)
地方車賞(地方車を使用しているチームの中からデザインに創意工夫がみられ、チームの特色(独自性)を上手く表現している数チーム)
奨励賞(YOSAKOIソーラン祭りに参加したチームの中から数チーム)
北海道知事特別賞(地域活性化などに貢献している札幌市以外でかつ北海道内の8回以上参加している1 - 2チーム)
市内各会場(2024年現在)
大通公園西8丁目会場 - 札幌市中央区大通西8丁目
大通南北パレード会場 - 札幌市中央区大通西5-7丁目 南コース、北コース
カナモトホール(札幌市民ホール)会場 - 札幌市中央区北1条西1丁目(- 2022年、2024年 -)
一番街 三越前会場 - 札幌市中央区南1条西3丁目(- 2019年、2023年 -)
一番街 丸井今井前会場 - 札幌市中央区南1条西2丁目
道庁赤れんが会場 - 札幌市中央区北3条西6丁目 庁舎前
FUNKYすすきの会場(4条会場、5条会場) - 札幌市中央区南4-6条西3-4丁目
サッポロガーデンパーク会場 - 札幌市東区北7条東9丁目(- 2019年、2024年 -)
澄川会場 - 札幌市南区澄川2条5丁目 澄川あじさい公園
宮の沢会場 - 札幌市西区宮の沢2条3丁目 宮の沢ふれあい公園
新琴似会場 - 札幌市北区新琴似6-7条6丁目 第2横線
平岸会場 - 札幌市豊平区平岸2-3条4-7丁目 国道453号線平岸街道
新さっぽろ「あつこい」会場 - 札幌市厚別区厚別中央1条5丁目 札幌市厚別市民交流広場(- 2019年、2023年 -)
さっぽろ芸文館ニトリ文化ホール会場 - 札幌市中央区北1条西12丁目 屋内ステージ(- 2010年)
澄川会場(旧) - 札幌市南区真駒内17番地 陸上自衛隊真駒内駐屯地(- 2010年)
麻生会場 - 札幌市北区麻生町7丁目 札幌市麻生球場(- 2010年)
東札幌会場 - 札幌市白石区東札幌3条2丁目1-5 ダイエー東札幌店 特設会場(- 2010年)
本郷通東会場 - 札幌市白石区本郷通8-9丁目 東コース(- 2010年)
本郷通西会場 - 札幌市白石区本郷通6-7丁目 西コース(- 2010年)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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