YK35(わいけーさんじゅうご)とは、日本酒の製法に関する俗説の一つ。 原料の酒米には山田錦を使い(Y)、『香露』で知られる熊本県酒造研究所で分離されたきょうかい9号(K)という酵母を使い、精米歩合を35%まで高めれば(35)、良い酒ができて鑑評会でも金賞が取れる、とした公式めいた語をさす。 「K」の所以は「香露」・「熊本」・「きょうかい」・「9号」の四説あり、いずれも子音のk音に由来する。 昭和60年(1985年)ごろ広島県で言われ始めたとされている[1]。「千福」の蔵元三宅本店で杜氏を務めた土居恒夫が創作したとされる[2][3]。 以後1990年代にかけて酒造関係者のあいだで実しやかに語り広められ、やがて鑑評会に出品される酒は「Y」と「K」はどれも同じで精米歩合が競い合いの対象となり、しだいにその競い合いが市販酒にまで拡大されていった。
目次
1 概要
2 歴史
3 脚注
4 関連項目
概要
歴史
脚注^ 上原浩『純米酒を極める』光文社、2002年、p94。ISBN 4-334-03178-1。
^ 『広島の酒蔵』中国新聞社、1995年、p28。ISBN 4-88517-207-1。
^ “ ⇒土居杜氏の想い”. 三宅本店. 2017年4月18日閲覧。
関連項目
日本酒
日本酒の歴史
酒米
出品酒
更新日時:2017年4月18日(火)12:48
取得日時:2019/07/29 02:54