Y∀IBA
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、青山剛昌の漫画について説明しています。BREAKERZのシングルについては「YAIBA (曲)」を、コーエーテクモゲームスのコンピューターゲームについては「YAIBA: NINJA GAIDEN Z」をご覧ください。

YAIBA
ジャンル格闘アクション少年漫画
漫画
作者青山剛昌
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデー
レーベル小学館コミック
発表号1988年39号 - 1993年50号
巻数全24巻
話数全255話
アニメ:剣勇伝説YAIBA
原作青山剛昌
総監督湯山邦彦
シリーズディレクター須藤典彦(チーフディレクター)
シリーズ構成寺田憲史
キャラクターデザイン松原徳弘
音楽田中公平
アニメーション制作パステル
製作テレビ東京テレビ北海道
小学館プロダクション
放送局テレビ東京系列
放送期間1993年4月9日 - 1994年4月1日
話数全52話
アニメ:YAIBA
原作青山剛昌
放送局
放送期間     -
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『YAIBA』(ヤイバ)は、青山剛昌による少年漫画1988年から1993年まで『週刊少年サンデー』で連載されていた。1993年、第38回小学館漫画賞児童部門受賞。

1993年には『剣勇伝説YAIBA』(けんゆうでんせつヤイバ)としてテレビアニメ化された。2024年には『YAIBA』(ヤイバ)として完全アニメ化することが決定した。『剣勇伝説YAIBA』(けんゆうでんせつヤイバ)のタイトルでゲーム化もされている。

単行本は全24巻のほかワイド版、文庫版、新装版が発売された。累計部数は1700万部を突破している[1]
概要

現代の日本を舞台に、天下一のサムライを目指す少年・刃と剣の魔力でになった鬼丸との戦いを描いたコメディタッチの格闘漫画宮本武蔵佐々木小次郎柳生十兵衛といった実在した剣豪をモデルとしたキャラクターや、カエル男やナマコ男など動物を擬人化したキャラクターが数多く登場するのが特徴。

最初期(単行本1巻時点)においては、破天荒ではあっても極端に現実から乖離しておらず、ジャングル帰りの少年を主人公とした変わり種の学園剣道漫画という体だった。しかし、鬼丸が風神の剣により鬼となって以降は伝説の魔剣や魔力により動物が変身させられた魔物の登場等の超常的な要素が多くなっていき、現代的な冒険ファンタジー風に物語が展開されていった。ヤマタノオロチ編終了後は超常的な要素は少なくなり、剣術漫画としての側面が強く出されるようになった。

青山剛昌は本作のインスピレーション元になった作品として1981年の映画『魔界転生』を挙げている[2]

なお、「YAIBA」のロゴは漫画の表示では、全作品「Y∀IBA」と「A」が上下逆に表記されるが、本項では、同様に従う。
あらすじ

天下一の侍を目指す少年剣士・鉄 刃(くろがね やいば)は、父である鉄 剣十郎(くろがね けんじゅうろう)とともにジャングルで修行の日々を送っていたが、ひょんなことから日本に舞い戻り、剣十郎の親友の峰家に居候することになる。刃は峰家の娘の峰 さやか(みね さやか)と同じ中学校に通うことになるが、中学校では剣道の実力者である鬼丸 猛(おにまる たけし)が覇権を握っていた。果し合いの末に互いを剣のライバルと認め合った刃と鬼丸は、さらなる強さを求めて競い合う日々が始まる。

あるとき鬼丸は、実家の道場の地下に眠っていた魔剣「風神剣」を手にし、その力に溺れた結果「鬼」に変貌してしまう。強大な鬼の力を手にし、世界を支配する野望に憑りつかれた鬼丸に対抗し、刃は風神剣と対を成す「雷神剣」を手にする。打倒・鬼丸を掲げ日本中に散らばった「伝説の玉」を探す旅に出た刃は、各地で様々な強者たちと激戦を繰り広げる。

鬼丸との決戦や、二人の因縁に起因した歴史上の強者・月からの来訪者。そして刃自らの血に起因する壮大な戦いを経て、刃は「真の侍」がどのような存在であるかを見極め、体得していく。
登場人物コナン通りのコナン大橋に設置されている鉄刃のブロンズパネル

担当声優は特筆がない限りはテレビアニメ版での配役。
主要人物
鉄 刃(くろがね やいば)
- 高山みなみ本作の主人公。サムライを目指し、剣十郎と共にジャングルで修行していたが、ひょんな事から日本の峰家に転がり込むことになる。やんちゃでお調子者のうえ、助平[注 1]で大喰らい。強い相手と手合わせすることが大好き[注 2]。さやかとは同い年だが、背はかなり小柄である[注 3]。鬼丸の持つ風神剣に対抗すべく伝説のサムライにしか抜けないという魔剣・雷神剣を抜いたことをきっかけに、数多の冒険に挑み、鬼や月人、地底人や魔物といった数多くの敵と戦うこととなった。雷神が宿るために常人には扱えない雷神剣を修行の末に従えた後は、風神剣、龍神剣、覇王剣といった他の剣や「伝説の玉」に起因する様々な力も使用している。一般的な知識・常識に欠けるが、剣に関する才能やアイデアは豊富で、雷神剣の穴に指を入れて回転させる「せんぷう剣」、落雷のようにジグザクに斬る「かみなり斬り」、縦に回転して突っ込む「風車(かざぐるま)」などの技を生み出した他、鬼丸の技である「竜巻斬り」や「横一文字」を真似たこともある。数多くの魔物を倒しているが、これは魔剣の力も大きく、純粋な剣の腕だけで判断するなら、一般人が出る剣道大会では圧勝したが、終盤の大会では沖田や十兵衛に苦戦するなど、超人たちの中ではずば抜けて強いというわけではない(元々、剣術自体が体力や身体的優位だけで勝ちが成立するものではない)。また、人間相手に殺生や相手に後遺症が残る程度の傷を負わせることを好まない優しい気質を利用され、実力的には格下の相手からの騙し討ちや見逃した相手からの執念による反撃を受けて苦戦させられる点こそが致命的な弱さであると妹の諸羽に指摘されている。ヤマタノオロチ編でスサノオの血を引いていることが判明する。また、本来は鉄グループという超の付く大金持ちの跡取り息子だが、剣十郎が話さなかったため終盤まで自分の家庭事情を知らなかった。キャラのモデルは、『おれは鉄兵』の主人公の鉄兵[3]。同作者の次回連載作である『名探偵コナン』では、沖田が諸羽に想いを寄せている場面が描かれ、その際にその兄(刃)をライバル視しているため、勝つまでは告白するつもりはない事が明かされた。また、その事を思い浮かべる場面では、成長した刃の姿(顔は伏せてある)が描かれていた[4]
峰 さやか(みね さやか)
声 -
三石琴乃本作のヒロイン。ごく普通の女子中学生であったが、刃達と共に無理矢理冒険の旅に強行させられることになる。時に毒を吐くこともあるが、芯は心優しいしっかり者な性格で一行のツッコミ役。家が剣道道場であることから剣道を嗜んでいる。女子の中ではそれなり以上の腕前で、(元の持ち主であるレインに比べると威力は大幅に落ちるものの)魔剣・水魔の太刀を使用することが可能な精神力も持っている。しかしながら流石に超人的な腕前・精神力の持ち主達とは比べ物にならない。物語中盤以降から、乙姫の血を引く龍の巫女であることが発覚し、その身をの女帝・かぐやに狙われることとなる。刃に好意を持っているようだが、なかなか素直になれない。しかしその絆は確かなものであり、終盤に武蔵から、刃を包むに例えられる。
宮本武蔵(みやもと むさし)
声 - 佐藤正治 / 野本礼三(パイロット版)江戸時代初期に実在した剣豪・宮本武蔵本人である。史実上の人物については当該項目を参照。正保2年5月19日(1645年6月13日)に死んだとされていたが、作中では生きており年齢は400歳。その間、「伝説のサムライ」のみが抜くことができるとされるも自身には引き抜けなかった雷神の剣を見守り続けてきた。剣が騒いだのを見て鬼の復活を悟り、現代においてそれを引き抜いた刃を師として導くこととなる。暴走しがちな刃を諌め、経験の足りない一行を導く優秀なブレーンで、その老獪さが産み出す奇策は幾度も窮地を救った。その一方で、刃同様スケベで食い意地の張っている一面もあり「勝負は勝てばいい」という思考は刃から「本当に強いのか?」と疑問を持たれたりした。六十戦無敗の腕はいまだ衰えず、この年齢にして信じられないほどの動きを見せるが、ここぞというところでぎっくり腰に襲われるのが玉に瑕。刃の父・剣十郎とは面識があり、武蔵の所有していた名刀コテツを剣十郎が騙し取った模様。その時の縁で雷神剣の存在を知った剣十郎が後に刃にその在り処を教えることで、物語は動き出すこととなる。実は織田信長御前試合第一回目の優勝者。しかし優勝したことで多くの大名や裏の勢力から恨みを買い(織田信長御前試合は裏で大規模な賭け金が動く「闇の賭博」といった面も持つ)、追手を差し向けられるなど相当な苦労をしたため、二度と参加しなかった。回想及び過去編では八頭身の美形だったが、現在では二頭身で昔の面影は無く、蘇ったライバル佐々木小次郎や弟子の柳生十兵衛が言われるまで武蔵だと気付かれず、かつての剣術小町・さやかの祖母がその憧れを崩壊させるほどである。また、若い頃の純粋な剣の実力は刃より上であり、刃は若き日の武蔵の太刀筋は早すぎて見えなかったと発言していた。おつうという恋人がいたが、彼女は武蔵のように長生きはできず、死に別れた。その異常なまでの長命の理由の一端に刃が関わっており、物干竿の魔力により過去に飛ばされた刃の語って聞かせた「ミニスカートのお姉ちゃん達がいっぱいいる未来」への憧れでその命を永らえさせたようであり、若い頃は今と違って外見だけでなく普段の言動もシリアスだったのだが、スケベはこの頃からだったことが判明した。また、この頃は酒に弱かった。
刃の協力者
カゲトラ
声 -
江川央生ジャングルで刃を食べようと飛び掛った。ことごとく失敗する内に刃・剣十郎と共に箱詰めにされて日本に護送され、以後は相方的存在となる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:162 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef