Xfce
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Xfce
Xfce 4.14 のスクリーンショット
開発元Xfce Development Team

最新版4.18[1]  - 2022年12月15日 (17か月前) [±]
リポジトリ

gitlab.xfce.org

プログラミング
言語C言語[2]
対応OSUnix系
プラットフォームクロスプラットフォーム
種別デスクトップ環境
ライセンスGPL / LGPL / BSDライセンス
公式サイトxfce.org
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Xfce(エックス エフ シー イー)は、X Window System上で動作するデスクトップ環境の一つ。

豪華な見た目と簡単な使用感を保ちながら、軽量・高速なデスクトップ環境を目指している。ライセンスは各コンポーネントにより、GPLLGPLまたはBSDライセンスである。
歴史

1997年、Olivier Fourdanをリーダーに、X Window Systemで利用できる軽量なデスクトップ環境の構築を目標として、プロジェクトが開始された。

もともとはXFormsツールキット(英語版)ベースで、XForms Common Environmentの頭文字であった。改訂によりXFormsツールキットを使用しなくなったものの名前はそのままとした。以上のような経緯から(現在は)XFceではなくXfceのように "F" を小文字とする。

Xfceのルック&フィールは、メインパネルやメニュー、アプレット、ランチャーなど、商用UNIXシステムの多くが採用している CDE (Common Desktop Environment) と多くの点でよく似ている(CDEライク(CDE like)である)。
初期のバージョンXfce 3

Xfceは、XFormsを用いたシンプルなプロジェクトとして始まった。Olivier FourdanはSunSITEを用いたシンプルなタスクバーからなるプログラムを公開した[3]

Fourdanは開発を続け、Xfceはオリジナルなウィンドウマネージャ、Xfwmを持つ最初のバージョンであるXfce 2をリリースした。Fourdanは、Red Hat Linuxに含まれるようリクエストしたが、XFormsを基礎としているという理由でこれは却下された。Red HatはGNU GPLやBSD互換のライセンスでリリースされるオープンソースのソフトウェアのみを受け入れていたのだが、このとき、XFormsはクローズドソースで、個人利用目的のみでフリーであったからである[3]。同様の理由で、バージョン3までDebianは、Xfceを含まず、Xfce 2はDebianのcontribレポジトリのみで配布された[4]

1999年3月、Foudranは、完全にノンプロプライエタリなツールキット、GTKをもとに完全にプロジェクトを書き直すことを始めた。この結果がXfce 3.0で、GPLでライセンスされた。
近年のXfceXfce 4.4デスクトップ

2003年9月25日にリリースされたXfce 4.0.0では、使われるツールキットがGTK2にアップグレードされた[5]。4.2.0ではXfwmにコンポジティングマネージャが導入され、透過や影の描画、新しいデフォルトのSVGアイコンの導入などが行われた[6]2007年1月にはXfce 4.4.0がリリースされ、Xffmに変わって、新たにファイルマネージャとしてThunarが含まれた。Xfce 4.6.0は2009年2月にリリースされ、新しい設定のバックエンド、新しい設定マネージャ、新しいサウンドミキサーが導入された。また、いくつかの重要な改善が設定マネージャと残りのXfceのcoreコンポーネントに対して行われた[7]

2011年1月には、Xfce 4.8.0がリリースされた。このバージョンはThunarVFSやHALをGIO、udev、ConsoleKitやPolicyKitで置き換え、SFTPSMBFTPなどのプロトコルを用いてネットワーク共有をブラウジングすることができる新たなユーティリティが含まれた。Xfce 4.10

Xfce4.10は、2012年4月28日にリリースされた。このリリースの焦点は、ユーザーエクスペリエンスを向上させることであった[8]。続いて、Xfce 4.12は2015年2月28日にリリースされた[9]。4.12のターゲットは、4.10リリース以後に新しく導入された技術を用いて、ユーザーエクスペリエンスを向上させることである。また、Xfce 4.12は、GTK3へのアプリケーションとサポートするプラグイン、ブックマークのポートの移行を始めた。

Xfce 4.14は公式に2019年8月12日にリリースされた[10]。このリリースのゴールは、dbus-glibへの依存をGDBusに置き換え、廃止されたいくつかのウィジェットを置き換えるなど、依然として残るcoreコンポーネントをGTK2からGTK3へポートすることであった。
現状

GUIツールキットとしてGTKを採用。ドラッグアンドドロップやアンチエイリアス、テーマエンジンなどをサポートしている。また、バージョン4からは独自のアプリケーション開発フレームワークを提供している。Xfce 4 においては、freedesktop.org に準拠することが開発の標準となった。

GNOMEKDEといった他のデスクトップ環境より軽快であるため、それらの動作速度に不満を持つユーザから人気がある。標準で採用されていることは多くないが、たとえば、Ubuntuの派生であるXubuntuでは、標準のデスクトップ環境として利用できる。軽量であるため、Live CDでの採用は比較的多い。40以上の言語の翻訳版が利用可能である。

なお、Xfce デスクトップで利用するアプリケーションの機能強化を図る目的で、Xfce Goodies プロジェクトという開発コミュニティが存在している。ここで開発されたプラグインは Xfce の公式なプロジェクトには含まれないが、すでに多数のプラグインの提供を行っている。
XfceのコンポーネントとアプリケーションWhisker Menu - Xfceのためのもうひとつのアプリケーションランチャー


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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