Xbox_One
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

DRM

Xbox OneのDRM(デジタル著作権管理)は反発が相次いだことから発表当初から変更が施されたが、本来は以下の通りで進める予定だった[129]

ゲームソフトはHDDとクラウドのライブラリに保存されるため、パッケージ版でも、インストール・オンライン認証を行う必要がある(ディスクレス)[129]

最大で24時間はオフラインでもプレイ可能だが、オフラインのまま24時間が経過するとゲームを起動できなくなるため、1日に1度は認証が必要となる[130]

別の本体からライブラリにアクセスする場合は、1時間に1回の認証が必要となるが、10名まで指定できる「ファミリー」もアクセスできる[129]

ソフトの譲渡についてはパブリッシャーが許可したソフトで30日間以上の「フレンド」のみに行える[129]

ところが仕様発表後、ユーザーや業界からクレームが相次ぎ、PlayStation 4の仕様発表時には「ゲームは今まで通り遊べる」と発言しただけで会場から大歓声が起こっただけでなく、「PlayStation 4でゲームを貸し借りする方法」という動画を製作し、Xbox Oneとの違いを強調してきたことを受け、6月19日付のXbox One公式ブログ「Xbox Wire」で仕様の一部を以下に変更することを明らかにしている[131]

初回起動時のオンライン確認を済ませば、以降オンラインによる認証は不要だが、パッケージ版は認証のためにディスクを入れておく必要はある[131]

ソフト譲渡の認証・中古販売の制限は行わない[131]

クラウド上の購入したライブラリには、パッケージ版は含まれなくなり、10人までの家族間共有もなくなった。

ダウンロード版はXbox 360と同様の仕組みである。

このため、工場出荷時の最初期のXbox Oneのみ旧DRMのシステムとなっているが、一度でも本体OSのアップデートをすることでそのDRMシステムは削除されてしまう。上記から9年後の2022年9月20日、更に仕様を変更しパッケージ版でソフトを起動する際、初回起動時のオンライン確認も不要になった。これにより、遠い将来Xboxサーバーが閉鎖された場合でもゲームを起動できる状態になった。ただし、ダウンロード版やXbox Game Pass、後方互換機能でのXbox 360、初代Xboxタイトルは今まで通り必要である。[132][133]

また、リージョンコードによる制限もなくなったため、日本国内のハードで海外版ソフトをプレイすることが可能であるし、日本語版があればオンラインアップデートで日本語環境をインストールできる。その逆も可能で、海外のハードでも日本語環境をインストールできるし、すべての日本製ソフトをまったく問題なく遊ぶことができる。なお、ソフトはリージョンコードがなくなったが、DVDブルーレイには本体側に引き続きリージョンが記録されているため、日本国内のハードで海外版DVDなどを観るときには制限がある。ただし、PAL規格のDVDはどの本体でもリージョンコードさえ合えば再生できる。メディアディスクのリージョンコード、およびOne S以降で本体内蔵の電源装置の電圧規格は本体の設計が地域ごとに変更された唯一の箇所でもある。

また、近年はゲームを購入せずに、ダウンロードのみを先にリモート上で実行することも可能になった。スマートフォン上の「Xbox」アプリケーションにゲーム機本体を登録し、本体をスリープモードにした後、アプリ上からゲームを検索することでダウンロードが可能となる。Xbox作品のDRMはほとんどがダウンロード版とディスク版の暗号化解除キー、およびゲームデータそのものを統一させる傾向[注釈 20]にあるため、先にダウンロードしたデータをディスク版ゲームの挿入で起動することも可能である。よって、Xbox One/Series XBD-ROMはディスクに傷がついて最後までゲームデータをダウンロードできなくなった場合でも、最低限のデータさえ読み出しできれば引き続きゲームをダウンロードしてプレイすることが可能であり、Wii U、PS3、PS4、PS5のように「中古ディスクに傷がついていたため、購入したにもかかわらずゲームをプレイできない」という問題を回避することが可能である。
Discordとの連携

2022年9月14日の本体アップデートによりXbox Series X/S、Xbox One本体でDiscordのボイスチャット機能が利用可能になった。この機能はDiscordアカウントとXboxアカウントを連携させDiscordを使い、スマホ等からXbox本体に転送することで実現された[134][135]。また2022年11月16日の本体アップデートでXbox Series X/S、Xbox One本体から直接利用できるようになった[136]
システムアップデート

Xbox One以降はWindows 8(2015年以降はWindows 10基準のバージョン)がOSに採用されたことで、システムアップデートもWindowsと同じメカニズムで行われるようになった。基本的に本体の起動時に更新データを受信すると警告画面が表示され、それ以前のバージョンをそのまま使う場合はオフラインでしか遊べない状態になる。従来のWindowsと同じ更新であるため、更新は「ダウンロード」、「検証(Vertify)」「適用(Apply)」、の三段階に分けて行われる。「適用」のステップに入る直前に必ずXbox Oneが再起動する。HDDを非公式に交換した場合などはOSのデータが消し飛んでしまうため、BIOS上でエラー画面が表示されるが、USBメモリなどを経由した「オフラインシステムアップデート(OSU)」を経由し、OSを再インストールすれば再びXbox Oneが使えるようになる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:186 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef