X-MEN_VS._STREET_FIGHTER
[Wikipedia|▼Menu]

X-MEN VS. STREET FIGHTERジャンル対戦型格闘ゲーム
対応機種
アーケードCPS-2
セガサターン
PlayStation
発売元カプコン
人数1 - 2人
メディアカートリッジ(AC)
CD-ROM1枚(SS・PS、SSは4M拡張RAM同梱版あり)
発売日1996年9月25日(AC)[1]
1997年11月27日(SS)
1998年2月26日(PS)
デバイス1レバー+6ボタン
テンプレートを表示

『エックスメン VS. ストリートファイター』(エックスメン バーサス ストリートファイター、X-MEN VS. STREET FIGHTER)はカプコン1996年9月25日アーケードゲームCPS-2基板)として発売した2D対戦型格闘ゲーム。当記事ではその家庭用ゲーム機への移植版についても記述する。
概要

マーベル・コミックの代表作『X-MEN』の登場キャラクターと、カプコンの代表作『ストリートファイター』(主に『ストリートファイターZERO』)シリーズのキャラクターが共闘した初の作品。

キャラクター選出はX-MEN側では、ガンビット、ローグ、セイバートゥースが初参戦している。この3キャラクターは『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』でも候補にこそ上がっていたものの、当時日本では知名度が低かったために実現せず、その後のアニメ放映と邦訳コミックの発売により、ようやくの参戦となった[2]。カプコン側ではキャミィが『スーパーストリートファイターII X』以来の参戦となった。

本作では『X-MEN』および『ストリートファイター』シリーズの登場人物から2人を選び、タッグ戦形式で相手のチームと1本勝負で戦う(交代方法は#システムに後述)。タッグ戦による複数のキャラクターを交代させて戦うシステムが導入されており、それがゲームの最大の特徴となっている。VS.マーヴル シリーズの嚆矢となった本作のこのゲームシステムは、以降続くシリーズに踏襲され、さらに発展していく。

1997年11月27日に4メガ拡張RAM専用ソフト第1弾としてセガサターン用ソフトとして移植された。初期は4M拡張RAMカートリッジ同梱。後にソフト単体版も発売。キャラクターのカラー追加や、同キャラクター同士のタッグが正式に組めるようになるなど、家庭用独自のアレンジが施されている。

1998年2月26日にはPlayStationで『X-MEN VS. STREET FIGHTER EXエディション』(エックスメン バーサス ストリートファイター エキストラエディション)が発売された。セガサターン版は4M拡張RAMカートリッジを使用することでRAM容量が計6Mとなり4人分のキャラクターを問題なく扱うことができ、ロード時間もほぼ無しという仕様だったが、拡張RAMの無いPlayStation版では4人分の全ての動きを読み込むことができないため、ロード時間が長く対戦中の交代が無いなどのアレンジが施されている。
ゲームシステム
ヴァリアブルアタック
通常の交代。それまでプレイヤーが操作していたキャラクターが画面端に消えると同時に、パートナーキャラクターが特定の攻撃モーションをしながら乱入し、以降プレイヤーはそのキャラクターを操作する。交代したパートナーキャラクターは乱入攻撃後、決めポーズを取るので防御されると反撃確定となるため、交代するタイミングを考える必要がある。
ヴァリアブルカウンター
操作していたキャラクターのガード硬直をキャンセルして交代する。乱入したパートナーキャラクターの攻撃を当てやすく、相手の攻勢を切り返し瞬時に反撃できるが、ゲージを1本消費する。
ヴァリアブルコンビネーション
ゲージを2本消費し、2人同時にハイパーコンボで攻撃する本作を象徴する技。攻撃後にパートナーと交代する。互いに飛び道具系のハイパーコンボであれば問題無いが、突進系である場合は威力を十分に発揮できないこともあり、キャラクターによる相性が分かれる技でもある。
ヴァイタルソース
ダメージを受けた際、減少した体力ゲージに赤い部分が発生する。赤く表示されている分については控えに回っている間、通常の体力残量を示す緑色へ塗り変わって徐々に回復していく。戦っているキャラクターとの交代時に赤い部分が残っている場合、その部分は切り捨てとなりダメージとして確定する。
アドバンシングガード
防御中にパンチボタンを3つ同時に押すことで、相手を後方に押しやる。単発の攻撃に対しては一度の入力で相手を後方に押しやれるが、このガードは効果後に隙があり多段ヒットする技に対しては数回入力しなければ攻撃を受ける。『
ジョジョの奇妙な冒険』、『ヴァンパイアセイヴァー』など一部のゲームでも採用された。
PlayStation版『EXエディション』のゲームシステム

上記概要の記述の通り、PlayStation移植版はハード性能の制約からアレンジが施された仕様となっている。
交代制の廃止
メインキャラクターのみが戦い、控えキャラクターはサポート専用となる。このため、ヴァリアブルアタックは無く、ヴァリアブルカウンターとヴァリアブルコンビネーションは終了後に控えキャラクターがそのまま画面外へ帰る。
ラウンド制への変更
勝負がついた後に両者の体力ゲージが全快し、その場で起き上がって次のラウンドが行われる。前作『
マーヴル・スーパーヒーローズ』と同様の形式。これに伴い勝利マークも導入された。
ハイパーキャンセル
攻撃がヒットまたはガードした後、ハイパーコンボのコマンドを入力するとどこでもキャンセルできるという、『ストリートファイターEX』のスーパーキャンセルに近いシステム。さらに、ハイパーコンボは別のハイパーコンボでキャンセル可能(ハイパーコンボを1種類しか持たないキャラクターは対象外)。
リカバリーゲージシステム
控えの概念がないため、一定時間ダメージを受けずにいると戦っているキャラクターの体力ゲージがヴァイタルソース分まで回復するという、『ヴァンパイアセイヴァー』のインパクトダメージゲージに近いシステムになっている。

ただし、隠しコマンドによって出現するEXオプションで「ORIGINAL」を選び、VS.モードで交互に同キャラクターを選択(例:リュウ&ケン VS ケン&リュウ)した時に限り、アーケード版と同じシステムとなる。
ゲーム解説

シリーズの特性であるベクトル理論によりゲーム中でのキャラクターの動きはダイナミックであり、ダッシュやスーパージャンプが可能であるため自由度が高い。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:54 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef