Xボンバー
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Xボンバー
ジャンル人形劇
原作
永井豪
脚本藤川桂介
出演者古川登志夫
千葉繁
竜田直樹
寺島幹夫
小山茉美
オープニング「ソルジャー イン ザ スペース」
エンディング「銀河漂流」
時代設定西暦2999年
製作
プロデューサー池田公雄
制作フジテレビ

放送
放送国・地域 日本
放送期間1980年10月4日 - 1981年3月28日
放送時間土曜日18:00 - 18:30
放送分30分
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『Xボンバー』(エックスボンバー)は、永井豪原作によるテレビ番組、漫画および劇中に登場する宇宙船の名称。

本作は1980年10月4日から1981年3月28日まで、フジテレビ土曜日18:00-18:30枠で放送された、じんプロダクション・コスモプロダクション制作のスーパーマリオラマ(SF特撮人形劇)である[1][2][3]

放映第一回目の「超宇宙マシーンXボンバー・発進準備完了」は、VTR撮影の特別番組で、本編は全25話。現在、フィルム撮影の全25話のみが、エノキフィルムの管理によって映像ソフト化されている。

本編のほかに30分のパイロットフィルムが存在し、当時のSF大会で上映されたこともある。パイロットフィルムの映像ソフト化はダイジェスト版という形ではあるがXボンバー REMASTER DVD-BOXに収録されている[4]
背景
企画経緯

参考:宇宙船140 2013, p. 119

企画は、じんプロダクションのプロデューサー池田公雄が永井豪に持ち込み、1979年秋にチャンネル16の山田を通してコスモプロダクションの三上へ制作を依頼し開始された[2]。三上はスタジオや美術予算の縮小のためにマリオネットでの作品制作を模索しており、池田の提案と合致し人形劇での制作となった。原作とキャラクターデザインは池田の意向により永井豪が起用され、永井の推薦により藤川桂介がメインライターとなった[2]

『竹取物語』を基にしたものに、バトルものを組み合わせた形で企画は進行し、初期に出されたものは、地球防衛組織・超撃隊バイレンサーが宇宙盗賊集団・宇宙魔賊ゲルマと戦う侵略ものであった[2]

日本国外での展開を念頭に置いたパイロットフィルムは制作費4千万円と1年余りの期間をかけて制作され、テレビシリーズの制作へと至る。
製作

本作品の実質的な製作は、三上陸男が社長を務めていた造形会社「コスモプロダクション」に任されていた。エキスプロダクションの社員時代に『サンダーマスク』の撮影などを担当していた安倍安正(安部安正)や土田政雄は、コスモプロに移籍後、本作品へも起用されることになった。合成を担当した山田孝は、16mm合成を専門に設立したチャンネル16の社長を務めており、裏番組の『電子戦隊デンジマン』でもチャンネル16名義で合成を担当していた。

コスモプロダクションは本作品のために新たなスタジオを用意して制作にあたった[5]。一方で制作当初はスタッフはアルバイトの5・6人しかおらず、コスモプロは三上以外現場には参加していなかった[6]

前述のように予算縮小のために人形劇になったものの、アニメのテイストを活かしつつリアルに作られた5?60万円の人形や、最大数メートルもあるミニチュア、細部まで精密に作られたセットなど、当初の見積もりよりもはるかに予算がかかったという[2]

現場はマリオネットを用いた撮影に不慣れであったため撮影は遅滞し、一か月に3本を完成させるのが限度であった[5]。そのためスケジュール調整として第1話は特番となり、その後も総集編を3本挿入することとなった[5]
反響

裏番組に『電子戦隊デンジマン』や『料理天国』などが存在していたことから視聴率は低迷し[5][7]、当初の予定の通り2クールで終了した[5][2]

一方で、タカトクトイスから発売されたロボットの玩具は「当初目標とした売上げ20億円を大きく上回った」[8]
ストーリー

西暦2999年、第三次星間戦争が終結し、平和を迎えた太陽系に、謎のゲルマ帝国の艦隊が襲来、その圧倒的戦力でカスター大尉の守る冥王星の前線基地を落とし、一気に地球へと侵攻する。ゲルマ軍のブラディ・マリーは、F-01の引き渡しを求めて最後通牒をつきつけてくるが、地球防衛総合司令本部のジェネラル黒田にもそれが何かわからない。ジェネラルは、宇宙戦士訓練学校の銀河シロー、ボンゴ・ヘラクレス、ビッグマン・リーの三人をムーン・ベースへ向かわせ、ドクトル・ベンが建造していた戦闘母艦Xボンバーの乗組員とし、ゲルマ艦隊を撃退することに成功した[9](第1話)。一方、火星で拾われ月で育てられたベンの秘書ラミアは、自分がF-01ではないかと疑い、突然現れた謎の宇宙帆船ドクロ号と接触を試みるが、ドクロ号はゲルマ艦隊に追われて何処ともなく去ってしまう(第5話)。ドクトルは、Xボンバーにラミアを乗せ、ドクロ号を追って銀河漂流(スペースオデッセイ)へと旅立つ(第6話?13話)。ラミアは、ドクロ号艦長ハレーとの接触に成功しテレパシーに目覚めるも(第14話)、罠にはまってゲルマに捕まってしまう(第15?第19話)。ハレーにラミアの秘密を聞かされるXボンバーの一行は(第16話)、ラミアをゲルマから奪還するが(第19話)、ラミアの暗殺をはかるブラディ・マリーの魔の手にドクトルがたおれる(第20話)。ハレーの待つM-13にたどり着いたシローとラミアは、そこで父・三郎博士と再会する(第21話)。F-01とドクロ号の接触を許してしまったブラディ・マリーらは、M-13に総攻撃を開始するも、銀河三郎の開発した宇宙砲に撃退されてしまった。これを重く見たゲルマ魔王は、マリーの艦隊を見捨て、ゲルマ本星を地球に近づけて攻撃をしかけてくる(第22?24話)。Xボンバーは、急ぎ地球を目指し、追撃するマリーらを粉砕するも、本星ゲルマ城の攻撃に圧倒され、なすすべもない。地球防衛軍、ドクロ号、Xボンバー、ビッグ・ダイエックスのすべてがゲルマ帝国の攻撃に沈黙したその時、惑星直列の中、銀河新世紀・西暦3000の夜明けがラミアを照らす。 ラミアはハレーを融合して女神になると、ゲルマ魔王を諭すも、いうことを聞かない魔王に神罰が下り、魔王を乗せたゲルマ本星が大爆発して四散する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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