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X星人
ゴジラシリーズのキャラクター
初登場『怪獣大戦争』
作者韮沢靖(『FINAL WARS』デザイン)
演
土屋嘉男、水野久美ほか(『大戦争』)
北村一輝、伊武雅刀ほか(『FINAL WARS』)
あいざわかおり、鵜川薫(『アイランド』)
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X星人(エックスせいじん)は、東宝の特撮映画ゴジラシリーズに登場する架空の宇宙人。統制官と呼ばれる指導者のもと、綿密な計算にもとづいて地球を侵略しようとする。 公開順。 特撮テレビ番組『ゴジラアイランド』、パチンコ『CRゴジラ3』にも登場している(古賀亘)。 諸元X星人 本作品でのX星は、木星の裏側に位置する13番目の衛星と設定されている[出典 1]。「X星」の名は地球の天文学者が暫定的に命名したもので、星に住む宇宙人もそのことを知っており、星の調査にやって来た主人公2人に向けて「我々は、君たちの言う『X星人』だ」と名乗ったことから、「X星人」と呼ばれるようになる。 X星の岩山と砂の荒涼とした大地の地下に、高度な文明の地底都市を築いて住んでいる。種族はヒューマノイドで、顔以外の全身にまとった灰色のタイツの上半身に大きな襟の立った黒いベスト状の衣装を着込み、両手には黒い手袋を着け、両足には黒いブーツを履いている。男性は細いゴーグル(サングラス[10])で目を隠しており、女性はすべて同じ顔である[出典 2]。あらゆる物を番号で呼び[7]、行動はすべて電子計算機(コンピューター)の計算に従って決定され[出典 3]、唯一の統制官によって統率されている[7][2]。恋愛も結婚も、計算機の指示以外の行動は許されない[11][15]。宇宙航行技術においては、「光速に近づくことが目標」という信条を持っている。X星では化学合成でなければ生存に必要な水分が得られないため、水の豊富な地球を狙う[8][5]。秘密裏に先遣隊を放って設立したダミー会社「世界教育社」を隠れ蓑にし、とある湖畔に立つ別荘を秘密基地としている。基地では、24時間表記のアナログ時計を使う。とある特定の不協和音(高周波)が弱点で[2][12]、これを浴びると活動に著しい支障をきたす[5]。 X星調査のために派遣された宇宙飛行士の富士一夫とグレンの前に姿を現し、統制官はX星を荒らし回る「怪物0(ゼロ)」(キングギドラ)に対抗するため、癌の特効薬のデータと引き換えに「怪物01(ゼロワン)」(ゴジラ)と「怪物02(ゼロツー)」(ラドン)を貸してほしいと申し出てゴジラとラドンを無重力コースでX星へ連行し、キングギドラと交戦させて撃退するが、キングギドラの襲来はX星人のコントロール装置による自作自演であり、真の目的はゴジラとラドンにもコントロール装置を取り付け、3頭を地球侵略用に使役することであった。まもなく地球へ宣戦布告すると、3頭を地球へ送り込んで破壊活動を展開し、地球人に降伏を要求する。一方、鳥居哲男が作った防犯ブザー「レディガード」が偶然X星人の苦手な高周波を出す仕様だったため、それを事前に察知して「世界教育社」で買い取っての始末に動いたところ、女性工作員の1人・波川に裏切られたために彼女を射殺するが、波川の遺書やレディガードの秘密に気付いた哲男とグレンを取り逃がしたことから、弱点と基地の場所が地球側に露呈する。その後、Aサイクル光線車によって3頭のコントロールを解除され、基地は高周波攻撃を受ける。完全に攻撃手段を失った統制官は「未来へ向かって脱出する」と言い遺して円盤もろとも自爆し、基地も爆発する。
登場作品
怪獣大戦争(1965年)
ゴジラ FINAL WARS(2004年)
『怪獣大戦争』のX星人
ALIEN X[1]
別名
知的宇宙人[2]
宇宙の帝王[3]
身長180 cm[3][4][注釈 1]
体重80 kg[3][4][注釈 1]
出身地X星[3][6]
出現地X星[4]
統制官[16][17]
演:土屋嘉男[13]X星人の司令官[17][18]。電子計算機に従い、部下への指令を下す[17]。抑揚のない喋り方と両手の動きが特徴である[16]。
土屋嘉男は統制官を演じるにあたり、独特の手振りを伴った「X星語」を考案して芝居に採り入れており[19]、芥川龍之介の小説『河童』に出てくる「河童語」をそのもとになったドイツ語[20][21]やフランス語と組み合わせている[20]。この「宇宙演技」(土屋による表現)は、共演のニック・アダムスにも好評だったという。
波川(なみかわ)[16][22]
演:水野久美[13][10]世界教育社の社員として地球に潜入していたX星人の女性[出典 4]。X星人の弱点となるレディガードを鳥居から買い取る[22]。監視のために宇宙局局員のグレンに接近した結果、計算外の愛に目覚める[16][22]。最後は裏切り者として処刑されるが[16]、グレンに遺したメモがX星人打倒の鍵となる[22]。