WMA 10 ProはWMA 9 Proではビットレートが最低128kbpsまでだったのに対して、最低32kbpsまでのエンコードに対応した。低ビットレートにおいては、サンプリングレート補完モードによりWMA 9.2 Stdよりも最大二倍圧縮効率に優れるとされる。これは指定の半分のサンプリングレートでエンコードし、それに元のサンプリングレートの情報を添付し、再生時にWMA 10 Proにより元のレートに復元するというもので、再生品質は低下するものの従来のWMA 9 Proとの互換性を保っている。その他サンプリングレートとビット深度のオプションも増えて、非常に柔軟なコーデックとなっている。
Windows Vistaでは付属ゲームの効果音に使用され、サウンド レコーダーの標準形式となっている。
WMAはOSにバンドルするなど、MP3の置き換えを目指したが、MP3形式を置き換えるには至らなかった。一方、インターネットラジオなどのストリーミング配信では、それまで主流だったRealAudioに匹敵するまでに普及したが次第に衰退した。 WMAの最も基本となるコーデック サラウンドや、96kHzのサンプリングレートに対応するなどしたコーデック 声の圧縮に特化したコーデック 可逆圧縮(ロスレス圧縮)に対応したコーデック WMAは、様々な機器が対応しているが、マイクロソフト独自の形式であり、MP3等の形式と比べると汎用性で劣る。 FFmpeg計画によるリバースエンジニアリングにより、WMA Losslessを除きLinux等のPOSIX準拠のOSで再生が可能となっている。 Macintosh環境ではマイクロソフトが推奨するサードパーティのFlip4Mac QuickTimeコンポーネントによりWMA Voiceを除き再生が可能である。 ソニーのウォークマンは初期のモデルではWMAを再生できなかった(当初はATRACのみだった)が、現在では再生可能である。その他、東芝のgigabeatやパナソニックのD-snap(内蔵メモリ型のみ、SDメモリ型は SD-Audio でCPRMによるセキュア化で再生可能)等多くの音楽再生機器が対応している。 携帯電話については2006年に発売された NTTドコモ「F902iS」を筆頭に、NTTドコモの端末がWindows Media Audioの再生に対応し、904iシリーズ以降の90xi端末はシリーズ全機種が再生に対応している。au(KDDI・沖縄セルラー電話連合)の携帯電話では、「LISMO(au Music Port)」で一度HE-AACに変換、もしくは「LISMO Port」で一度ATRACに変換した後、端末に転送することで再生できる。ソフトバンクモバイルの端末においては、「S!ミュージックコネクト」によってWMAに対応している。 Androidのスマートフォンであれば、標準搭載されている音楽再生ソフトは、WMA Losslessを除き、殆どの機種で対応している。[要出典]WMA Losslessは対応するソフトをインストールすることで、再生可能である。 Rockboxを使用することで、通常は再生ができないiPodなどでの再生が可能である。 WMA Lossless/WMA Proのハードウェアサポートは2007年現在、ごく一部でのみの対応にとどまっている。マイクロソフトのZune, Xbox 360は、WMA Pro/WMA Losslessの両方が再生可能。WMA Losslessは東芝の Gigabeatの一部機種、Windows Mobile端末のWindows Media Player 10 Mobileで再生できる。なおWMA Lossless/WMA Proは再生機器に応じて自動でステレオもしくはモノラルにダウンミックス、24ビットから16ビットにダウンコンバート、96kHzから48kHzにダウンサンプリングし再生することが可能である。
種類
Windows Media Audio (Std)
Windows Media Audio Pro
Windows Media Audio Voice
Windows Media Audio Lossless
再生環境
関連項目
Windows Media Video
Windows Media Player
Advanced Systems Format
音声ファイル形式
データ圧縮
外部リンク
⇒.wmaファイル拡張子
⇒Windows Media 9 シリーズ - 最高のオーディオ
表
話
編
歴