Windows_Explorer
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

Internet Explorer」とは異なります。

File Explorer
(エクスプローラ、エクスプローラー)
Microsoft Windows コンポーネント
詳細
標準提供Windows 95以降
置換Windows 3.1のファイルマネージャー
関連コンポーネント
タスクバー

File Explorer(ファイル エクスプローラ)とは、かつてはWindows Explorer(ウィンドウズ エクスプローラ)という名称で[1]Windows 95Windows NT 4.0からのMicrosoft Windowsにおいて、ファイルシステムにアクセスするために使われるオブジェクト指向型のグラフィカルユーザインタフェースファイル管理ソフト)である。また、Windowsのシェルとしてタスクバーデスクトップなどの画面表示用のインタフェースも提供する。Windows 3.xまでのファイルマネージャプログラムマネージャを置き換えたもので、単にエクスプローラ、Explorerと表記されることも多い。
概要

Windowsシェルとしてタスクバーデスクトップ環境などの画面表示用インタフェース(シェル)を提供するソフトウェアである。標準設定ではWindowsの起動と共にエクスプローラーは起動し、デスクトップの表示やアプリケーションの起動、データファイルを関連づけられたアプリケーションで起動する、再起動シャットダウンの指示等の手段を提供している。Windowsとしてはエクスプローラーはシェルの中の一つという考えのため、レジストリの書き換えでエクスプローラー以外のシェルを起動することも可能である。

しかし、一般的にWindows XP以前のユーザにとってエクスプローラと言えばフォルダツリーが左側に表示されたフォルダの表示されたウィンドウが表示されるWindowsのファイル管理機能を指すことが多い。そのウィンドウのタイトルが「(フォルダ名) - エクスプローラ」となっていることや、スタートメニューの中にそれを起動させる「エクスプローラ」という項目が存在し、それはExplorer.exeへのショートカットになっているためである(「エクスプローラーで開くか、マイコンピュータから開くか?という質問も出来たほどこの考えは認知されている。ただし、両者とも当然Windows Explorerが動作している。)。

エクスプローラのウィンドウは複数のペイン(小窓)に分割され、通常は左端に表示されるペインはWindows XP以前ではエクスプローラ バーと呼ばれる。フォルダのツリー構造のほか、ファイル検索機能、Internet Explorerの履歴やお気に入りを表示することもできる。
Windows ExplorerとInternet Explorer

Internet Explorerバージョン4.0以降を統合インストールしたWindows 95とWindows 98以降のバージョンから、Internet Explorer 6を搭載したWindows XPまではWindows ExplorerとInternet Explorerが同じようにOLEを使用するので同じ操作を行えるようになっている。具体的には、Windows Explorerのフォルダ表示のウィンドウでURLを入力するとWWWFTPにアクセスできたり、逆にInternet Explorerで自分のコンピュータのフォルダへのパスを指定してそのフォルダを表示させることもできるのである。

このことから両者は同一のプログラムであると思われることがあるが、両者は依然として別のプログラムである。たとえばタスクバーはWindows Explorerの機能であるため、何らかの原因でWindows Explorerだけが終了しタスクバーが消えたとき、Internet Explorerを起動してもタスクバーは表示されず、Windows Explorerを起動させないとタスクバーは表示されない。このことからWindows ExplorerとInternet Explorerは全く同じものではないことがわかる。

Internet Explorer 7以降ではこの機能は削除され、Windows ExplorerでURLを入力すると「既定のブラウザー」として設定されたウェブブラウザ(Internet ExplorerやMicrosoft Edgeなど自社製品に限らない)のウィンドウが新たに開き、Internet Explorerでフォルダへのパスを指定するとWindows Explorerのウィンドウが新たに開くようになった。
アクティブ デスクトップ

Windows 95以降にInternet Explorer バージョン4から6を導入することによりアクティブ デスクトップという機能がエクスプローラ に統合される。IE4?6が標準搭載されたWindows 98?XPはアクティブ デスクトップも標準搭載されている。タスクバー内にツールバー(クイック起動、デスクトップなど特定のフォルダの内容が表示される)を追加できたり、デスクトップに任意のWebページを貼り付けたり、Windows bitmap形式以外の画像(JPEG等)やHTMLドキュメントを壁紙として使用できるなどの機能がある。またエクスプローラにIEの「お気に入り」メニューが表示され、エクスプローラ バーにIEのお気に入りや履歴を表示することもできる。

デスクトップとWebの統合という概念はウェブブラウザの不当なシェア独占との兼ね合いで批判の的となった。またセキュリティ面の懸念もあり、クイック起動ツールバーなどを除いては多くの支持を受けたとは言い難い。

Windows Vista以降ではアクティブ デスクトップは削除された。エクスプローラにはIEとは別に管理されるお気に入りが導入された(フォルダへのショートカットを追加できるが、WebページのURLは追加できない)。デスクトップのWeb項目はガジェットに役目を譲り、あまり有効に活用されなかった前者とは違って大幅に機能性が向上した。
特徴
Windows 95とWindows NT 4.0

Windows Explorer最初のバージョンである。プログラムマネージャファイルマネージャを統合した。プログラムマネージャの機能はスタートメニューに、ファイルマネージャの機能はデスクトップに組み込まれ、従来のプログラムとの互換性を有する。NeXTSTEPのシェルをほぼ模倣したデザイン、Mac OSFinderのような使い勝手を備える。ビル・ゲイツスティーブ・ジョブズの仲が良く、またゲイツがジョブズの業績を高く評価していた故に実現した。Windows NT 4.0のWindows ExplorerはWindows 95版と同一のものに、セキュリティ設定機能を追加したもの。複数のユーザーがスタートメニューを共有できるよう、標準状態、全ユーザの設定状態、個別ユーザ毎の設定を保持出来る様に変更。
Windows 98

Windowsネットワークブラウザ機能が追加された。Windows CEが備えるタスクバーでウィンドウの最小化・復元の機能が反映された。ディレクトリのリンクを展開して表示出来る様になった。

Microsoft Plus! for Windows 98をインストールすると圧縮フォルダ機能(エクスプローラでZIPの閲覧・解凍や部分解凍・圧縮ができる)が追加される。Windows 2000以降では圧縮フォルダは標準搭載されている。なおPlus!を導入しなくてもCAB形式の閲覧・解凍は可能。
Windows 2000とWindows Me

検索枠の追加。Windows 2000のWindows Explorerのみ、ビデオファイルやサウンドファイルのプレビューの為のメディアプレーヤが組み込まれている。
Windows XPとWindows Server 2003

Windows XPからスタートメニューが拡張され、縦長2列の大きなメニューが開かれるようになった。従来デスクトップに配置されていたマイドキュメントやマイコンピュータなどのフォルダが項目として表示されるほか、過去に利用していたアプリケーションをリストアップする機能が追加され、これらが標準となった。一部の項目をリスト項目に変更したり非表示とすることができるほか、スタートメニュー自体を従来の1列のデザインに戻す事もできる。Lunaのほか、XPから導入されたUIのスキン機能に完全対応している。Windows Server 2003はWindows XPと同一のものであるが、検索コンパニオンとテーマの利用を標準で無効にしたもの。
タスクパネル
ファイルやフォルダの変更や頻繁に参照される個所へのリンクや、ファイルの詳細を表示する領域が追加された。
検索コンパニオン
ファイル検索を行う領域にコンパニオンを表示するようになった。このコンパニオンはMicrosoft Officeにあったコンパニオンの他、新たに追加されたものもある。
画像表示
画像表示は二種類あり、ファイルアイコンに直接表示するものとフォルダアイコンに直接表示するものが追加された。フォルダアイコンはアイコンのサイズを大きくした場合にのみ処理される。
Web発行
Webホスティングを行うサービスプロバイダにファイルをアップロードするための機能。FTPやHTTPを利用してWeb発行ウィザードを使用して任意のファイルを正しくアップロードする。
その他の変更
Windows Explorer上でCD又はDVDへのファイルの書き込みを行う機能が追加された。
Windows VistaとWindows Server 2008

Windows Aeroの導入に伴いインターフェースが大幅に変更された。
検索
Explorerの上部に検索ボックスを設置した。また、以前からあった検索機能についても、検索コンパニオンを廃して、検索機能に特化するように新たに設計された。メタデータ検索と全文検索の両方を行うようにも変更された。
レイアウトの変更


ツールバーには頻繁に使用するためのボタンのみを表示し、メニューバーを標準で表示しないように変更された。またXP以前ではボタンの追加・削除やレイアウトの変更が可能だったツールバーのカスタマイズが不可能となった。

アドレスバーはフォルダ名またはフルパスを表示するだけの従来のものに代わり、パンくずリストと呼ばれるフォルダ等のツリー構造をたどりやすい表示形式が導入された。

直下のアドレスバーに現在のパスが表示されるため、タイトルバーには何も表示されなくなった。(ただし、クラシック スタイル適用時は従来通りフォルダ名が表示される。)

ウィンドウ下部の詳細ペインは従来のステータスバーに代わるもので、より多くのファイル情報を表示できるほか、JPEGファイル・Microsoft Office文書等の詳細情報やMP3ファイルのID3タグ等をプロパティを開かずに編集できる。なお従来のステータスバーも残されている。

ナビゲーション ペイン… XP以前ではエクスプローラ バーと呼ばれていたウィンドウ左側の領域には、お気に入り(よく使うフォルダへのリンク)と現在位置までのフォルダツリーが上下に並んでいる。

アイコン
アイコンのサイズを以前よりも大きな表示に対応するようになった。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:48 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef