Windows_7
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Windows 7
Microsoft Windows ファミリー

開発者
Microsoft
リリース情報
RTMリリース2009年7月22日 (14年前) (2009-07-22)[1]
一般リリースVL 2009年9月1日 (14年前) (2009-09-01)[2]
小売 2009年10月22日 (14年前) (2009-10-22)[2]
最新の安定版6.1 Service Pack 1 (Build 7601) - 公開は2011年2月22日 (13年前) (2011-02-22) [ ⇒info]
ソースモデルプロプライエタリ
ライセンスマイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項
カーネルハイブリッドカーネル
プラットフォームx86, x64
先行品Windows Vista
後続品Windows 8
サポート状態
延長サポート終了[3][4]
メインストリーム サポート終了日:2015年1月14日 (9年前) (2015-01-14)
(米国日時2015年1月13日・終了済み)
延長サポート終了日:2020年1月15日 (4年前) (2020-01-15)
(米国日時2020年1月14日・終了済み)[5][6][7]
延長セキュリティ更新プログラム終了日:2023年1月10日・終了済み[3][4]

Windows 7(ウィンドウズ セブン)は、マイクロソフトが2009年(平成21年)にリリースした、Windowsシリーズに属するパーソナルコンピュータ用のオペレーティングシステム (OS) である[8]。2009年7月22日に開発が完了し[9]、2009年9月1日にボリューム ライセンス契約者へ提供が開始され[10]、2009年10月22日に一般発売を開始し[11]、2020年1月14日(日本時間2020年1月15日)をもって延長サポートが終了[12]

StatCounterが調査したWindowsバージョン別シェアによると、2023年2月時点のWindows 7のシェアは5.39%である[13]
概要

Windows Vista の後継版としてリリースされ、Vista を基盤にしてカーネル設計やコンポーネント化のモデルの改良が行われている[14]

製品名の中の「 7 」は、Windows 1.0 / Windows 2.x / Windows 3.x(および Windows NT 3.x)/ 4.x(Windows 95Windows 98Windows 98 Second EditionWindows MeWindows NT 4.0)/ 5.x(Windows 2000Windows XP)/ 6.0 (Windows Vista) に続く7番目のクライアント向けのメジャーリリースであることに由来している[15]

なお、内部的なバージョン番号は 6.1 であり、7.0 ではない[16]。これは前述の通り、Windows 7 には Windows Vista を基に改良したカーネルが使用されており、新規開発は行われていないこと、および互換性確保などの理由による措置である。

Windows 7とWindows Server 2008 R2は、同一のソースコードからビルドされている[17]
主な特徴
アプリケーション
電卓
プログラマ用と統計用のモードが追加され、日付の計算や単位の変換、燃費ローンの計算などが以前よりもわかりやすく扱えるようになった。Windows 95からWindows Vistaまで採用されていた外観は一新された。
XPS ビューアー
XPS ドキュメントを閲覧するもので、Windows Vistaでは別個で提供されていたが、Windows 7では標準で含まれた。
Windows PowerShell
Windows 7からクライアント向けでは初めて標準で含まれた。Windows PowerShell 2.0はコマンドラインだけではなく、Integrated Scripting Environment (ISE) と呼ぶグラフィカルユーザインタフェース (GUI) を用いてのコマンドの実行、スクリプトの作成、編集、テスト、デバッグ、実行を行うことが可能になった。
Windows デスクトップ ガジェット
Windowsサイドバーが削除され、ガジェットをデスクトップ上に配置するように変更された。
削除されたアプリケーション
Windows メールWindows フォト ギャラリーWindows ムービー メーカーが削除された。ユーザーは必要に応じてWindows Essentialsの各ソフトウェアを利用する方式となった。
グラフィックス
DirectX
Direct3D 11が含まれた。GDIとGDI+に代わる高品質かつ高速に処理することができるAPIとしてDirect2DDirectWriteが含まれた。GPUを汎用計算資源として利用するためのAPIとしてDirectComputeが含まれた。
調整アプリケーション
ClearTypeの調整を行うClearType チューナーと、画面の色の調整を行うアプリケーションが含まれた。ClearType チューナーは以前からマイクロソフトがインターネット上で公開していた。また、画面の色の調整を行うには Adobe Gamma などを入手する必要があった。
Desktop Window Manager
Desktop Window Managerの再設計が行われた。Direct3D 10.1を基にし、Windows Display Driver Model (WDDM) 1.1 対応のグラフィックスドライバを使用している場合にはWDDM 1.0に比べDesktop Window Managerによるメモリ消費量を50%削減した[18]
シェルとユーザインタフェース
ウィンドウ操作
Aero Snap
デスクトップの端にウィンドウを移動することでウィンドウをリサイズする機能。ウィンドウの閲覧や整理、比較を行う場合に利用する。
Aero Shake
ウィンドウを上下左右方向いずれかに振ることによる、(他の)非アクティブ ウィンドウすべての最小化と復元を行う機能。開いているウィンドウを単一にしたい場合とその復元に利用する。
シェル
Windows タッチ
マルチ タッチに対応するAPI「Windows タッチ」
[19]が含まれた。
ライブラリ
ライブラリはコンピュータやネットワークに分散したファイルに簡単にアクセスできるようにするための機能で、標準でドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージック フォルダーが用意されている。
Windows リボン
リボン ユーザーインターフェイスを実現するCOMコンポーネントベースのWindows Ribbon Framework[20]が含まれ、ペイントワードパッドのメニューとして採用された。Windows Liveシリーズや、Microsoft Officeのメニューにも使われている。
検索フェデレーション
OpenSearch 形式で記述されたosdxファイルの検索コネクタを登録することで、エクスプローラーで検索結果の一覧を得ることができる。
エクスプローラー
タスク バー
Windows 95以来拡張され続けたタスク バーが整理された。実行中・未実行問わずアプリケーションは標準でアイコン表示となり、これをスーパーバーと呼ぶ。実行中のアプリケーションのサムネイル プレビューも統合された。スーパーバーに対応していれば、アイコン上で進捗状況を表すことも可能となった。これを活用している例として、Internet Explorerでのファイル ダウンロード状況の表示がある。このほか、アプリケーションでアクセスの多い項目のリストや、お気に入りの項目、アプリケーション操作のコマンドなどのリストを扱うジャンプ リストに対応し、ショートカット操作が可能になった。通知領域も常に表示するアイコンとそうではないアイコンをドラッグすることによって整理することが可能となった。(タスクバーを右クリックし、新規ツールバーをクリック後に出てくる「フォルダーの選択」に「shell:quick launch」と入力すると、クイック起動バーが表示される。)
Aero プレビュー
タスク バー右端にある領域にカーソルを移動することで、開いているウィンドウを透明化し、デスクトップを表示することができ、デスクトップ上のファイルやガジェットを確認することができる。
スタート メニュー
クラシック メニューは廃止された。また、既定のプログラムのウェブブラウザ電子メールクライアントの表示も廃止された。電源ボタンの操作が1つになり(デフォルトはシャットダウン)、その他のオプションはリストとして集約された。
セキュリティ
ユーザーアカウント制御
UAC の基準の変更が可能になった。Windows Vistaの水準を最高とし、初期設定では管理者ユーザーからのコントロールパネル設定変更等では確認が行われないように変更された。
BitLocker To Go
USBフラッシュドライブなどのリムーバブルメディアのデータの暗号化を行うもので、Enterprise、Ultimateエディションで対応している。
Windows ファイアウォール
Windows Vistaで導入された「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」を基に、複数のプロファイルを同時に利用することが可能となった。
ネットワーク

DirectAccess

BranchCache

HomeGroup

IPv6

IPアドレス枯渇問題に対応するためIPv6を前提とする構成がデフォルトになっている。Windows XPでは、IPv6を有効化すると、IPv4での性能が低下することから、IPv6を有効化しないように勧告する意見があった。しかし、Windows 7に至っては、ホームグループなどでIPv6が有効であることを前提としていることから、逆にIPv6を常時有効にすることをマイクロソフトが推奨しており、IPv6を無効化した場合の動作については、保証できないとされている。

IPv6のグローバルアドレスが設定されていない場合、マイクロソフトが無償提供しているTeredoによる接続サービスによるトンネリングを自動設定する。

IPv4のグローバルアドレスが設定されている場合、マイクロソフトが無償提供している6to4による接続サービスによるトンネリングを自動設定する。

ただし、ホスト名のアドレス解決においてホストにリンクローカルアドレスまたは Teredoアドレスしか割り当てられていない場合、DNSクライアントサービスはIPv4用のAレコードに関するクエリだけを送信するためIPv6アドレスが取得できず、URLで直接IPv6アドレスを指定したりしない限り、指定した相手にIPv6で通信することはない[21]。そのため、IPv6でインターネットを参照できる環境であっても、ホストにリンク ローカル アドレスまたは Teredo アドレスしか割り当てられていない場合、Internet ExplorerにIPv6のIPアドレスを持つサイトのURLをホスト名で指定しても、IPv6でアクセスすることはできない。この仕様は、IPv4を主に使用する環境での性能低下を回避するためのものである。
パワーマネージメント

パワーマネージメントも機能が強化され、ノートPCにおける未使用時の画面の明るさの調節、未使用ポートの電源断、冷却ファンの設定に対応した。標準の電源設定ツールでは電源に関する分析と結果のレポート生成を行えるようになった。
ファイルシステム
Virtual Hard Disk の対応
VHDをディスクドライブとして認識、マウントが可能になった。EnterpriseおよびUltimateエディションではVHDからのブートに対応した。
SSDへの最適化
SSDと認識したドライブでは Windows SuperFetch、自動デフラグ、Windows ReadyBoost は無効化される。Trim コマンドに対応し、効率よい IO 操作に対応した。
パーティショニングの変更
パーティションが無いディスクドライブへWindows 7をインストールする場合、ボリューム内の構成が自動的に行われ、ブート パーティションとシステム パーティションが分離されるようになった。ボリュームの先頭に第1パーティションとして100MBが確保されブート パーティションに割り当てられ、Windows Boot Managerとその関連ファイルが収められる。以降は第2パーティションとして確保されシステム パーティションに割り当てられる。このパーティション分離はBitLockerを使用する際に必要な構成であるが、Windows Anytime Upgradeに対応するために、BitLocker を備えないエディションであってもこの分離構成が行われる。デフォルト状態ではブート パーティションへはドライブレターが割り当てられず、システム パーティション以降へCから順次割り当てられるため、一般的な利用者がブート パーティションを意識する機会は少ない。
マルチメディア
Media Foundation
Media Foundationで標準で対応するフォーマットとして新たにH.264AVIAACなどが追加された。ハードウェア デバイスはUSB Video Class 1.1 ビデオ キャプチャ デバイス、オーディオ キャプチャ デバイス、ハードウェア エンコーダーとデコーダー、ハードウェア ビデオ プロセッサをサポートする。
その他
プロセッサのサポート
64ビット版で最大256個(32ビット版では32個)の論理プロセッサをサポートする
[22]
表記ルールの変更
日本語版において外来語の表記ルールが内閣告示に基づき長音符を付加したものに変更された[23]
Windows XP Mode
これは
Windows Virtual PC上で動作するライセンス認証済みのWindows XP Professional SP3の仮想マシン環境[24]を提供するものである。Windows 7 Professional、Enterprise、Ultimateのみ無償でWindows XP Professional SP3のイメージが使用可能である。提供されるWindows XP Professional SP3のサポート期限はWindows XPに準ずる(2014年4月8日まで)。当初、Windows Virtual PC を使用するためには、CPUが Intel VTAMD-Vなどの仮想化支援機能に対応している必要があったが、後にこの条件は撤廃された[25][26]。主に小規模の企業や開発者がターゲットとして想定され、Windows VistaやWindows 7で正常に動作しないアプリケーションを使用できるよう救済手段として用意された。Windows Virtual PC上でOSを稼働させているが、指定アプリケーションのウィンドウのみをWindows 7デスクトップにシームレスに表示させることが可能となっている。仮想マシン上での動作のため、パフォーマンスが犠牲になっている上、DirectXがフルサポートされていないので、昔のゲームを稼働させるなどの用途には向かない。仮想ネットワークからインターネットに接続可能な状態のため、Windows Updateやセキュリティ対策は仮想OSに対しても別途行うべきである。Windows XP Mode自体は VMware Workstation、およびVMware PlayerOracle VirtualBox などのWindows Virtual PC以外の仮想化ソフトウェアで動作させることも可能で、ライセンス上も問題ないとの見解がマイクロソフトより示されている[27]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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