Windows 10 Pro のOEM版および、Education、Enterprise を含むボリュームライセンス版に限り、旧バージョンのWindowsへのダウングレードが認められる。
OEM(メーカー製PCのプリインストール)版の Windows 10 Pro
Windows 8 Pro / 8.1 Pro、Windows 7 Professionalにダウングレード可能。
ボリュームライセンスプログラムの Windows 10 Pro および Windows 10 Education / 10 Enterprise
Windows 95までダウングレード可能(ただしWindows Meは例外)。
いずれもライセンス上の規定であり、行使するには旧OSのインストールメディアおよびプロダクトキーを別途用意する必要がある。なお、ボリュームライセンス版のXP以降については認証方法が通常の製品とは異なっており、専用のインストールメディアとプロダクトキーが用意されている。
2016年4月時点では、法人向けPCメーカー製の一部機種でダウングレード権を適用してWindows 8 Pro / 8.1 Pro、もしくはWindows 7 Professionalを初期インストールしたPCが発売されている(実際の製品としてはWindows 7 Professionalへのダウングレードがほとんどである)[106][107][108]。なお、その場合でもユーザーはWindows 8 Pro / 8.1 Pro、およびWindows 7 Professionalのプロダクトキーを入手することはできず、当該PCに対しては、別途インストールメディアおよびプロダクトキーを入手しない限り、プロダクトキー入力が必要となるクリーンインストールはできない。
このほか、法人向け・個人向けに関わらずインテルの「Kaby Lake」または「Gemini Lake」以降、AMDの「Bristol Ridge」または「Ryzen」以降、クアルコムの「MSM8996」以降の各種次期マイクロアーキテクチャなどが採用された最新のCPUを各種搭載済みのメーカー製PC、または最新のCPUを組み込んだ自作PCについては、Windows 10のみのサポートとなるため、Windows 8.1(Update)以前のWindowsへのダウングレード、およびクリーンインストールは事実上不可能である[109]。 Windows 10 では Windows as a Service(サービスとしての Windows)という新たなコンセプトのもと、ローリングリリースモデルを新たに採用しており、従来の数年おきのメジャーアップグレードリリースを廃し、Windows Update により機能改善や新機能を含むOSのアップデートが継続的に無償で行われるようになっている。 また、Home エディションでは自動更新をオフにすることはできず、更新プログラムを選択してインストールすることは WSUS および Windows Update for Business で管理される場合のみ可能となった。通常の Windows Update を利用している場合は選択的なインストールはできず、すべての更新プログラムが自動でインストールされる。ユーザーは特に意識することなく、Windows 10 は常に最新の状態に保たれるようになっているが、企業では機能アップグレードの展開には検証期間を必要としたり、ミッションクリティカルな運用のため機能アップグレードは受け取りたくないといったニーズがある。そのため、Windows 10 では後述する Insider Preview を含めた4つのブランチが用意された。 WIPBを除くブランチはアップグレードの定期化に伴い2017年7月11日付でチャンネルに改称され、公式な日本語名称も用意されたが、既にリリースされた製品の呼称はそのままである為、2017年11月現在では混在状態となっている。また公式な略称も不明である為、本記事では略称は旧称を用いている。 Windows 10 のサポートとアップデート ブランチ[27][12][110][111][112][113][114][115][6][7]アップデート ブランチWindows Insider Preview Branch (WIPB)
アップデートとサポート
開発版
"早期テスト プログラム"
Insider Program(後述)専用
半期チャネル(ターゲット指定)
(Semi-Annual Channel(Targeted))
(RS3以降)
/
Current Branch (CB)
(RS2まで)
最新モデル
"コンシューマー向け"半期チャネル
(Semi-Annual Channel)
(RS2以降)
/
Current Branch for Business (CBB)
( RS1まで)
企業向け最新モデル
"ビジネス ユーザー向け"
長期サービスチャネル
(Long-Term Service Channel(LTSC))
/
Long-Term Servicing Branch (LTSB)
固定モデル
"IoTを含む特定システム向け"
エディションHome(Sモード含む)
Pro(Sモード含む)
Education / Pro Education
(各Sモード含む)
Enterprise
(Sモード含む)
Enterprise LTSB
(Enterprise LTSC)
重要な更新プログラム
セキュリティ更新や安定性の向上自動自動自動(制御可能)無制限の延期可能
機能アップグレード
新機能や機能改善アップデート継続的に利用可能
(Release Preview/Slow/Fastのいずれかのリングを選択)自動(延期可能)なし。LTSB間のインプレース アップグレードのみ
リリース サイクル継続的なリリース年に2回(WIPBによる評価後)CBから約4か月後(CBによる検証後)2 - 3年に1回[注 11](スナップショット)
機能アップグレードの適用猶予期間リリースから4か月以内リリースから最大8か月以内
アップグレードのサポート継続的なアップデート継続的なアップデート、もしくはLTSBへのインプレース アップグレード最新の3つのLTSBバージョンへのインプレース アップグレード
サポート期間公式サポートは存在せず、フォーラムでの互助が基本となる機能アップグレード猶予期間内(機能アップグレードが受け取れない場合は、そのデバイスにおけるサポートはセキュリティ強化プログラムを除き終了)リリースから5年間のメインストリーム サポート + 5年間の延長サポート