Windows_10
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2014年9月30日(現地時間)にプレス向けイベントにて発表された[8]。製品名はWindows Vista以後、78 (8.1) とナンバリングされてきたが、9を飛び越すかたちで 10 となった。これについてマイクロソフトは「新世代のWindows、そしてあらゆるデバイスで包括的に動作する幅広いプラットフォームであるといったことを表わしている」と説明している[9]。また、カーネルもWindows Vista (6.0) 以来の刷新が行われ、内部バージョン番号は6.xから10.0となり、ナンバリング製品としてはWindows 3.1以来のナンバリングと一致する形となった[注 2]。基底となるソフトウェアが高効率化したため、OS全体として以前のバージョンから更に高効率化した。

以前のバージョンのWindowsと異なり、Windows 10では Windows as a Service (WaaS)(サービスとしての Windows)という新たなコンセプトが導入された[10]。Windows 10ではローリングリリースモデルを新たに採用しており[11]、今後は機能改善や新機能の追加といったOSのアップデートが3月と9月の頻度でWindows Updateを通じて無償で行われる[12]。Windows 10が継続して更新されていくため、従前のようなOSのメジャーアップデートはなくなることになる。これについて、マイクロソフトのデベロッパー エバンジェリストのジェリー・ニクソンは「Windows 10はWindowsの最後のバージョン」であると述べた[11]日本マイクロソフトのテクニカル エバンジェリストの荒井省三は「Windows 10 は、Windows as a Service によって、最新の機能と最新のセキュリティを提供することで、決して古くならない新しい Windows へと生まれ変わる」としている[13]

のちに発言が撤回され、2021年6月24日(日本時間6月25日)に次期OSとなるWindows 11が発表された[14]。マイクロソフトは、2025年10月14日(日本時間10月15日)までは少なくとも1つのWindows 10 半期チャネルを引き続きサポートするとしており、Windows 10 Home、および個人向けのWindows 10 Pro(個人向けのPro for Workstations含む)のサポートライフサイクルは2025年10月14日(日本時間10月15日)で終了するとしている[15]
無償アップグレードプログラム

2015年7月29日(日本時間7月30日)にWindows 7 SP1、および8.1 Updateユーザー限定の無償アップグレードプログラムを含む一般への提供が開始され[16][17]、同年8月1日にはボリュームライセンス契約で利用可能なEnterpriseとEducationおよびDSP (Delivery Service Partner) 版が[18]、そして同年9月4日には新規インストールが可能なリテール版が発売された。

2016年7月28日(日本時間7月29日)をもって、予告されていた通りWindows 7 SP1/8.1 Updateからの1年間限定の無償アップグレードプログラムの提供を終了したが、それ以降もこれまで通り無償アップグレードが提供されていた[19]。その後も2023年8月現在の時点においても引き続きWindows 7/8/8.1のプロダクトキーが利用可能[20][21]となっていたが、同年9月20日(日本時間9月21日)を以ってマイクロソフトが公式にサーバーからWindows 7、および8/8.1の無償アップグレードパスを削除したため、名実共に無償アップグレードの提供が完全に終了した[22]形となった。今後、新規でWindows 7および8/8.1からWindows 10へのアップグレードを実行する場合は有償でWindows 10、またはWindows 11の各種ライセンスキーをマイクロソフトからオンラインで入手するか、ユーザーが現在、既に入手済みのリテールパッケージ、およびDSP版のWindows 10、またはWindows 11の各種ライセンスキーを利用してアップグレードを実施することとなる。
Windows 10の主な機能
ユーザーインターフェイス

デスクトップとModern UIを両方搭載したWindows 8.1から方針を変更し、デスクトップに再び統合された。そのため、デスクトップのUIが変更され、Windows 8.1に搭載されているModern UIとはやや異なったデザインとなっている。デフォルトでは黒(1903以降は白)を基調としたデザインとなっており、タスク バー、スタート メニュー、アクションセンターは若干透明なデザインになっているが、設定で無効にすることができる。

デフォルトの壁紙はCGを一切使わず、光と煙を使って撮影されたものとなっており、YouTubeのマイクロソフト公式チャンネルではその製作過程が公開されている[23]
ディスプレイ
バージョン1703では夜間モード(ブルーライト低減モード)が新設され、該当する時間帯とその時間帯での色温度を設定できるようになった。
スタートメニュー
Windows 95からWindows 7まで搭載され、Windows 8で「スタート画面」に置き換えられる形で削除されたスタート メニューが再び搭載されることとなった[24]。ただし、Windows 7以前のスタート メニューと、Windows 8/8.1のスタート画面の要素であるライブ タイルが統合された形になっている[25]。また、Windows 8/8.1のように全画面表示で動作するスタート画面とは設定アプリにて切り替え可能であり、Continuum(タブレット モード)動作中では常に全画面表示となる。LTSB ではほとんどの標準アプリが搭載されていないため、デフォルトのスタート メニューにはタイルが2つしかない[26]。バージョン1703ではアプリの一覧を非表示にできるようになった。
検索ボックス
タスク バーのスタートボタンの右側に、大きな検索ボックスが設けられた。ここから、PC や OneDrive 内のファイルやアプリ、設定を検索したり、BingでWeb検索ができる。この検索ボックスは次に説明するCortanaと統合されており、Cortanaが有効になっていればここから呼び出すことができる。また、逆にCortanaの音声認識結果や応答内容が表示される場合もある。なお、検索ボックスは設定でアイコンのみを表示させたり、表示させないようにすることができる。また、LTSBではWeb検索はサポートされない。
Cortana
音声認識アシスタント機能。Windows Phone 8.1に先行して搭載されていた。当初は日本語に対応していなかったが、バージョン1511で正式に日本語に対応した。アプリの起動、リマインダーの設定、ウェブ検索、雑談などができる。Pro EducationやLTSBには搭載されない。ただし、Web検索以外の制限付きの検索機能は利用可能[27]。バージョン1703では開梱時初期設定 (OOBE[注 3]) にも専用のCortanaが用意されており、音声ガイドや一部音声認識に対応している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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