Windows 10(ウィンドウズ テン)は、マイクロソフトが開発およびリリースしている、Windowsシリーズに属するWindows NT系のパーソナルコンピュータおよび8インチ以上のタブレット用のオペレーティングシステム (OS) である。バージョンやエディションによってサポート期間が異なるので注意が必要である。バージョン1507・1511のコードネームは「Threshold(スレッショルド)」、バージョン1607から1809までのコードネームは「Redstone(レッドストーン)」、バージョン1903からのコードネームは「19H1」「19H2」など[注 1]。 2014年9月30日(現地時間)にプレス向けイベントにて発表された[8]。製品名はWindows Vista以後、7・8 (8.1) とナンバリングされてきたが、9を飛び越すかたちで 10 となった。これについてマイクロソフトは「新世代のWindows、そしてあらゆるデバイスで包括的に動作する幅広いプラットフォームであるといったことを表わしている」と説明している[9]。また、カーネルもWindows Vista (6.0) 以来の刷新が行われ、内部バージョン番号は6.xから10.0となり、ナンバリング製品としてはWindows 3.1以来のナンバリングと一致する形となった[注 2]。基底となるソフトウェアが高効率化したため、OS全体として以前のバージョンから更に高効率化した。 以前のバージョンのWindowsと異なり、Windows 10では Windows as a Service (WaaS)(サービスとしての Windows)という新たなコンセプトが導入された[10]。Windows 10ではローリングリリースモデルを新たに採用しており[11]、今後は機能改善や新機能の追加といったOSのアップデートが3月と9月の頻度でWindows Updateを通じて無償で行われる[12]。Windows 10が継続して更新されていくため、従前のようなOSのメジャーアップデートはなくなることになる。これについて、マイクロソフトのデベロッパー エバンジェリストのジェリー・ニクソンは「Windows 10はWindowsの最後のバージョン」であると述べた[11]。日本マイクロソフトのテクニカル エバンジェリストの荒井省三は「Windows 10 は、Windows as a Service によって、最新の機能と最新のセキュリティを提供することで、決して古くならない新しい Windows へと生まれ変わる」としている[13]。 のちに発言が撤回され、2021年6月24日(日本時間6月25日)に次期OSとなるWindows 11が発表された[14]。マイクロソフトは、2025年10月14日(日本時間10月15日)までは少なくとも1つのWindows 10 半期チャネルを引き続きサポートするとしており、Windows 10 Home、および個人向けのWindows 10 Pro(個人向けのPro for Workstations含む)のサポートライフサイクルは2025年10月14日(日本時間10月15日)で終了するとしている[15]。 Windows10は従来の固定ライフサイクル ポリシーではなくモダン ライフサイクル ポリシーに従うため、メインストリームサポートや延長サポートという区分はない[16]。引き続き、品質修正プログラムも配信されている。 2015年7月29日(日本時間7月30日)にWindows 7 SP1、および8.1 Updateユーザー限定の無償アップグレードプログラムを含む一般への提供が開始され[17][18]、同年8月1日にはボリュームライセンス契約で利用可能なEnterpriseとEducationおよびDSP (Delivery Service Partner) 版が[19]、そして同年9月4日には新規インストールが可能なリテール版が発売された。 2016年7月28日(日本時間7月29日)をもって、予告されていた通りWindows 7 SP1/8.1 Updateからの1年間限定の無償アップグレードプログラムの提供を終了したが、それ以降もこれまで通り無償アップグレードが提供されていた[20]。その後も2023年8月現在の時点においても引き続きWindows 7/8/8.1のプロダクトキーが利用可能[21][22]となっていたが、同年9月20日(日本時間9月21日)を以ってマイクロソフトが公式にサーバーからWindows 7、および8/8.1の無償アップグレードパスを削除したため、名実共に無償アップグレードの提供が完全に終了した[23]形となった。今後、新規でWindows 7および8/8.1からWindows 10へのアップグレードを実行する場合は有償でWindows 10、またはWindows 11の各種ライセンスキーをマイクロソフトからオンラインで入手するか、ユーザーが現在、既に入手済みのリテールパッケージ、およびDSP版のWindows 10、またはWindows 11の各種ライセンスキーを利用してアップグレードを実施することとなる。
概要
無償アップグレードプログラム
Windows 10の主な機能
ユーザーインターフェイス
Size:235 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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