このガイドラインでいう箇条書きとは、リンク・データ・情報を項目ごとに書き分けて並べ、記事本文に組み入れたり、記事の末尾に付加したりしたものです。これに対し、箇条書きでない文の連なりを文章と呼ぶことにします。箇条書きはリンクやデータ、あるいはひとつ以上の語句や文によって構成されます。表の形式をとる箇条書きもあります。箇条書きは適切な場合にのみ用いるべきです。箇条書きされている情報を、文章のかたちで提示したほうがよい場合もあります。統計情報を過剰に記載することは方針に反します。
文章と箇条書きの比較[ソースを編集]ショートカット:
WP:PROSE
WP:USEPROSE
ウィキペディアでは、文章中心に書かれた通常の記事と、基本的に箇条書きによって構成された記事(一覧記事)を区別しています。通常の記事はおもに文章によって構成されることを想定していますが、箇条書きが中に含まれていてもかまいません。
詳細に説明したり文脈を明確にしたりすることは、文章では可能ですが箇条書きでは難しいため、通常の記事では文章によって書かれることが望まれます。文章は人に語って聞かせるように流れていきます。文章は説明を目的としているため記事に用いるのに最適です。内部リンクの箇条書きは、テーマとなっている分野をチェックするのに非常に有効ですが、通常は独立させた一覧記事とすべきです。通常の記事では、「概要」節など重要な項目は、ふつうはただ箇条書きにするよりも、本文の中で自然なかたちで言及すべきです。
例:
文章内容のない箇条書き
ニューヨークにおける20世紀の建築には多数の記念碑的な建築物があり、特に摩天楼が有名である。20世紀初期、ニューヨークはスタンフォード・ホワイトやカレール&ヘイスティングズCarrere and Hastingsに代表されるボザール建築運動の中心地となった。ニューヨークの新摩天楼には、5番街とブロードウェイがマディソン・スクエアで交差するあたりにあるフラットアイアンビルディング (1902)、キャス・ギルバートがネオ・ゴシック様式によって設計した、旧市庁舎を見下ろす「商業の大聖堂(Cathedral of Commerce)」ことウールワースビル (1913)、純粋なアール・デコ様式によるクライスラービル (1929)、さらにエンパイア・ステート・ビルディング (1931)などがある。モダニズム建築家のレイモンド・フッドや、第二次大戦後のレバーハウスによって始まった一群の「ガラスボックス」建築により、1930年代までの古典的なビル群の稜線は変貌し、ワールドトレードセンター (1973)においてその頂点に達した。ニューヨークにおける20世紀の建築
フラットアイアンビルディング (1902)
ウールワースビル (1913)
クライスラービル (1929)
エンパイア・ステート・ビルディング (1931)
ワールドトレードセンター (1973)
適切でない箇条書きを見つけたときは、記事または節の冒頭にテンプレートを貼ってください。たとえば文章のかたちで書いたほうがよいと思われる箇条書きについては、{{雑多な内容の箇条書き}}テンプレートを用います。Wikipedia:Template メッセージの一覧/問題のある記事#その他に、このテンプレートを含む一覧があります。
箇条書きの適切な使用例[ソースを編集]
文章を用いることは一般に記事執筆において望ましいとされますが、場合によってはなんらかの形式の箇条書きのほうが適切と思われることもあります。考慮すべき場合、およびその場合に考慮すべき箇条書きの形式は以下の通りです。
小段落[ソースを編集]
箇条書きの項目が先行する段落の小段落になっている場合は、箇条書きを用いたほうが適切なことがあります。そのような小段落は、先行段落に対しインデントすることができます。この場合、特に小段落が非常に短い場合などでは、箇条書きしてインデントすることで記事が読みやすくなるでしょう。次の例は中黒(・)つきでも中黒なしでも有効です。
例:
文章箇条書き
20世紀初頭、ニューヨークはボザール建築運動の中心地であり、スタンフォード・ホワイトやカレール&ヘイスティングズCarrere and Hastingsといった有能な建築家が集まった。時代が進むにつれ土木建築技術が発達し、ニューヨークは高層建築物が競って建てられる世界有数の建築の名所となった。
ニューヨークの印象的な空の稜線を形作っていたのは数多くの多彩な摩天楼であり、その多くは20世紀建築の記念碑的存在となっている。フラットアイアンビルディングは鉄骨によって87メートル(285フィート)の高さを実現、1902年の完成時にはニューヨーク随一の高層建築であった。フラットアイアンビルディングは鉄骨設計最初期の建築であり、当時、他の建築工法によってこの高さを実現することは不可能に近かった。旧市庁舎を見下ろすネオ・ゴシック様式の「商業の大聖堂(Cathedral of Commerce)」ことウールワースビルはキャス・ギルバートによって設計された。241メートル(792フィート)と、1913年の完成時には世界一の高さであり、1930年に40 ウォール・ストリートビルに記録を塗り替えられるまで世界一を維持した。同じ1930年、高さ319メートル(1046フィート)のクライスラービルが世界一の座を奪った。その高さよりも目を引くのはウィリアム・ヴァン・アレンWilliam Van Alenによる建築デザインで、外壁をレンガで覆ったアール・デコ建築の傑作として今なおニューヨーク市民に愛されている。20世紀初頭、ニューヨークはボザール建築運動の中心地であり、スタンフォード・ホワイトやカレール&ヘイスティングズCarrere and Hastingsといった有能な建築家が集まった。時代が進むにつれ土木建築技術が発達し、ニューヨークは高層建築物が競って建てられる世界有数の建築の名所となった。ニューヨークの印象的な空の稜線を形作っていたのは数多くの多彩な摩天楼であり、その多くは20世紀建築の記念碑的存在となっている。
フラットアイアンビルディングは鉄骨によって87メートル(285フィート)の高さを実現、1902年の完成時にはニューヨーク随一の高層建築であった。フラットアイアンビルディングは鉄骨設計最初期の建築であり、当時、他の建築工法によってこの高さを実現することは不可能に近かった。
旧市庁舎を見下ろすネオ・ゴシック様式の「商業の大聖堂(Cathedral of Commerce)」ことウールワースビルはキャス・ギルバートによって設計された。241メートル(792フィート)と、1913年の完成時には世界一の高さであり、1930年に40 ウォール・ストリートビルに記録を塗り替えられるまで世界一を維持した。
同じ1930年、高さ319メートル(1046フィート)のクライスラービルが世界一の座を奪った。その高さよりも目を引くのはウィリアム・ヴァン・アレンWilliam Van Alenによる建築デザインで、外壁をレンガで覆ったアール・デコ建築の傑作として今なおニューヨーク市民に愛されている。
語句の羅列[ソースを編集]
語句の羅列を含む長文については、箇条書きのほうが好ましい場合があります。
例:
文章箇条書き
定義を与えることの意味、機能、可能な範囲については、哲学者の間で議論がある。一般に(たとえば大学の論理学の教科書では)、辞書的・語彙的定義dictionary or lexical definition、内包的定義intensional definition、外延的定義extensional definition、直示的定義ostensive definition、規約的定義stipulative definition、操作的定義operational definition、理論的定義theoretical definition、説得的定義persuasive definition、最近類と種差による定義definition by genus and differenceなど、さまざまな定義法が区別される。