Wikipedia:出典を明記する
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ここでは、出典を明記することの必要性と参考文献の書き方について説明します。

ウィキペディアを執筆する際には、書籍や論文、外部ウェブサイトなどの信頼できる情報源を参照に情報を掲載することが求められています。このときに、参考にした情報源を、記事内に明記することを忘れないようにしてください。つまり、参考文献(書籍や論文、ウェブページなど)を見つけるための情報(書誌情報URLなど)を書いてください。

これにはいくつかの理由があります。
内容に問題がないか確認できる:ウィキペディアの記事は、検証が可能である必要があります。文献が示されていれば、文献を入手するか図書館で閲覧することにより、どのような情報が書かれているか確認することができます。また、執筆に用いた情報源の著者・年代や文脈が明らかになることにより、中立的な観点かどうか調べやすくなります。

読者がさらに調べるときの参考になる:読者がその情報について、もっと知りたいと思ったときに、文献リストがあればそこから調査できます。

著作権・著作隣接権の遵守:著作権法に従って参考文献の記述を引用する場合は、引用の範囲と引用元を明示しなければなりません(Wikipedia:著作権およびWikipedia:著作権で保護されている文章等の引用に関する方針を参照)。また、引用でない部分についても情報源を明記することで、情報源を違法に丸写ししていないかどうか確認しやすくなります。

出典の記載の仕方については、以下で説明します。多少の情報の記載漏れに関しては、誰かが修正してくれるでしょうが、最低限必要な事柄として、本文内のどの記述が、どの出典の、どの箇所から持ち込まれたのかが判別できるように注意してください。
出典の示し方

一般的に出典を明記する場合には、本文内の記述に沿って対応する元となった出典の情報を、一つずつ掲載していきます。この方式はウィキペディア内では「個別参照(Inline Citation)方式」と呼ばれます。多くの人が編集するウィキペディアでは、どの記述がどの出典によるものなのかを示すことによって、検証可能性を担保し、正確性を高めて誤情報が拡散されるリスクを軽減することができます。

また2022年以前の方式として、本文内で使用した出典を箇条書きなどの形式で、記事全体に関する参考文献として箇条書きで列挙する方法も存在します。こちらの方式は、ウィキペディア内では「一括参照(General Reference)方式」とも呼ばれますが、この方法は後述するように、検証可能性の担保に適さない方式であるため、現在では改めて適切ではない方式であることが確認されています。

ここでは、大枠の掲載方法について紹介します。例として、以下の出典を元に記載を行う場合を紹介します(これは実在しない架空の文献です)。実際には具体的にどのような情報を掲載すれば良いのかは、次の「記載すべき情報」節をご覧ください。



ミラ・アクアブルー『日本のボードゲーム文化』(楚漢文庫、楚漢社、2021年10月28日)13頁

「日本の将棋の起源は古きに渡る。数々の研究者たちがこの謎に挑んできたが、その長きに渡る研究の結果、現在では古代インドに存在した『チャトランガ』が、その原型であったとする説が主流となっている。」



本文に沿って出典を掲載する(個別参照、Inline Citation)ショートカット:

WP:INCITE

本文内の記述ごとに対応する出典の情報を一つずつ掲載していく方法で、記事内のどの記述がどの出典を元に掲載されたのかの、検証作業を容易にすることができます。
基本型
括弧書きで書き込む場合

本文の直後に、出典の情報を括弧書きで書き込むシンプルな方式です。本文内の記述と出典の結び付きがその場で一目で分かる一方、本文全体の見やすさは少し損なわれるかもしれません。とはいえ検証可能性を十分に確保するという目的のためであれば、最初のうちはこの方法でも問題ありません。ある程度慣れてきたら、後述する他の方式を使うことも検討してみてください。
手順

追加したい文章を執筆する。

参考にした出典の情報をまとめる。

出典部分を丸括弧()で囲み、追加する文章の最後に配置する。

編集画面で入力する内容実際に表示される内容

== 本文 ==
日本の将棋の起源は、古代インドのチャトランガに端を発するという説が有力である(ミラ・アクアブルー『日本のボードゲーム文化』楚漢社〈楚漢文庫〉、2021年10月28日、13頁)。本文

日本の将棋の起源は、古代インドのチャトランガに端を発するという説が有力である(ミラ・アクアブルー『日本のボードゲーム文化』楚漢社〈楚漢文庫〉、2021年10月28日、13頁)。

脚注機能を用いて書き込む場合

ウィキペディアの標準の設計として用意されている脚注機能を用いて、本文から出典部分を分離して表示することで、検証可能性の確保と本文の見やすさを両立する方式です。機能自体の詳細な説明に関してはHelp:脚注を参照してください。

ただし典拠情報のうち掲載すべき情報が増えてくると、出典部分自体の見通しが悪くなってしまう場合があります。そうした場合は、後述の「#専用のテンプレートを使う」のような、脚注部分をよりコンパクトにした形式を用いることも検討するとよいでしょう。
手順

追加したい文章を執筆する。

参考にした出典の情報をまとめる。

出典部分を <ref> と </ref> とで囲み、追加する文章の最後に配置する。

<ref></ref>内を表示させるため== 脚注 ==のセクションを本文の最後に作り、そこに{{Reflist}}を配置する。

編集画面で入力する内容実際に表示される内容

== 本文 ==
日本の将棋の起源は、古代インドのチャトランガに端を発するという説が有力である<ref>ミラ・アクアブルー『日本のボードゲーム文化』楚漢社〈楚漢文庫〉、2021年10月28日、13頁</ref>。

== 脚注 ==
{{Reflist}}本文

日本の将棋の起源は、古代インドのチャトランガに端を発するという説が有力である[1]。脚注^ ミラ・アクアブルー『日本のボードゲーム文化』楚漢社〈楚漢文庫〉、2021年10月28日、13頁


応用型
専用のテンプレートを使う

上で述べたような方法を用いた場合、出典の情報に関して掲載すべきものが多くなった時、特に同じ文献を何度も用いる場合などに、本文や脚注部分の見通しが悪くなる場合があります。こうした問題を解決したい場合、典拠情報の詳細については記事末尾などにて列挙し、本文や脚注部分ではその一部のみを掲載する方法が用いられることがあります。このとき、読者や他の編集者による検証作業の負担を軽減するために、以下に紹介するような専用のテンプレートを使用することで、本文や脚注部分から参考文献欄へのアンカーリンク(ページ内の任意の位置へのリンク)を設けることができます。

テンプレートの種類が多いことや、記述する方法が少し複雑なことから最初のうちは難易度が高い部分もありますが、ある程度慣れてくれば十分に使いこなすことができるでしょう。ここでは以下の2つの例を紹介します。他のテンプレートやより詳細な説明に関しては、Wikipedia:出典テンプレート、および同ページ内で紹介されている各テンプレートの解説ページを参照してください。
{{Harv}}・{{Citation}}を用いる場合[注 1]

手順

追加したい文章を執筆する。

参考にした出典の情報をまとめ、{{Citation}}のフォーマットに合わせて記載する。

2の情報のうち、著者姓・発行年・ページ数などの、どの出典のどの箇所かを指定できる情報のみを抜き出し、{{Harv}}のフォーマットに合わせて記載する。

{{Citation}}を== 参考文献 ==のセクションに、{{Harv}}を本文に追加する文章の最後にそれぞれ配置する。

編集画面で入力する内容実際に表示される画面

== 本文 ==
日本の将棋の起源は、古代インドのチャトランガに端を発するという説が有力である{{Harv|アクアブルー|2021|p=13}}。

== 参考文献 ==
* {{Citation|和書|author=ミラ・アクアブルー|date=2021-10-28|title=日本のボードゲーム文化|publisher=楚漢社|series=楚漢文庫|ref={{SfnRef|アクアブルー|2021}} }}本文

日本の将棋の起源は、古代インドのチャトランガに端を発するという説が有力である(アクアブルー 2021, p.?13)。参考文献

ミラ・アクアブルー『日本のボードゲーム文化』楚漢社〈楚漢文庫〉、2021年10月28日。?


{{
Sfn}}・{{Citation}}を用いる場合[注 2]

手順

追加したい文章を執筆する。

参考にした出典の情報をまとめ、{{Citation}}のフォーマットに合わせて記載する。

2の情報のうち、著者姓・発行年・ページ数などの、どの出典のどの箇所かを指定できる情報のみを抜き出し、{{Sfn}}のフォーマットに合わせて記載する。

{{Citation}}を== 参考文献 ==のセクションに、{{Sfn}}を本文に追加する文章の最後にそれぞれ配置する。

== 脚注 ==のセクションを作り(一般的に== 参考文献 ==のセクションの一つ上に配置)、そこに{{Reflist}}を配置する。

編集画面で入力する内容実際に表示される画面

== 本文 ==
日本の将棋の起源は、古代インドのチャトランガに端を発するという説が有力である{{Sfn|アクアブルー|2021|p=13}}。

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 参考文献 ==
* {{Citation|和書|author=ミラ・アクアブルー|date=2021-10-28|title=日本のボードゲーム文化|publisher=楚漢社|series=楚漢文庫|ref={{SfnRef|アクアブルー|2021}} }}本文

日本の将棋の起源は、古代インドのチャトランガに端を発するという説が有力である[1]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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