Wikipedia:信頼できる情報源
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さらに、当該メディアと同一内容の記録物が存在していることも必要です[注 1]。その記録物がインターネット上にあれば便利ですが、それは必須条件ではありません。
事実

事実は、実際の事柄の状態です。ある命題についてそれはであると述べることは、事実を参照していると述べることです。百科事典の場合では事実とは、その主題についての学者や専門家の共通認識によって同意された記述のことです(新しい証拠が現れてその記述はもはや事実ではなくなることがあるかもしれません。そのときは、百科事典を修正すべきです。)。

事実や、意見についての事実は主張してください。しかし、意見そのものを主張しないでください。ある調査により結果が公刊されたということは事実です。火星と呼ばれる天体が存在する、ということは事実です。プラトンは哲学者であった、ということも事実です。これらのうちいずれかに真剣に異議を唱える人はいませんから、私たちはそれらを自由に主張できます。
意見ショートカット:

WP:RSOPINION

意見とは、誰かが抱いている見解であり、その内容は検証できる場合もできない場合もあります。しかし、ある人やグループがある意見を表明したということは事実であり(つまり、その人がその意見を表明したのは真である)、そのことが検証可能である(つまり、そうした人や団体が意見を表明したことを示す適切な情報源を参照できる)ならば、そのことはウィキペディアに含めることができます。
情報源詳細は「Wikipedia:独自研究は載せない#一次資料と二次資料」を参照
一次資料
ある事柄の状態について直接の証拠となる記録物です。言いかえれば、書こうとしている対象の状況に非常に近い情報源です。この語は多くの場合、出来事の参加者やその出来事の目撃者によって作られたドキュメントを指します。公式な報告書、手紙の原本、実際に出来事を目撃したジャーナリストによる報道記事、あるいは自伝などになるでしょう。権威ある機関によってまとめられた統計も一次資料と考えられます。一般に、ウィキペディアの記事は一次資料に基づくべきではなく、むしろ一次資料となる題材を注意深く扱った、信頼できる二次資料に頼るべきです。ほとんどの一次資料となる題材は、適切に用いるための訓練が必要です。特に歴史についての主題を扱う場合がそうです。ウィキペディアの記事で一次資料を使ってよいのは、信頼できる出版元から公刊されている場合だけです。例えば書記官によって公刊された公判記録、編纂された全集の中に登場する歴史文書といったものがこれにあたります。信頼できる出版元によって、その情報が入手できる状態になっていない一次資料は、使ってはいけません。Wikipedia:独自研究は載せないおよびWikipedia:検証可能性をご覧ください。
二次資料
ひとつまたはそれ以上の一次資料または二次資料を要約したものです。学者によって書かれ、学術的な出版社によって出版された二次資料は、品質管理のために注意深く精査されており、信頼できると考えられます。
三次資料
通常は二次資料を要約したものです。例えば、百科事典は三次資料です。

事実を報告するとき、ウィキペディアでは出典を明記する必要があります[1]。ウィキペディアは三次資料です。ウィキペディア自身の記事(他言語版を含む)を出典として引用することは、自己言及となるため、できません。『ブリタニカ国際大百科事典』の中には信頼できる三次資料として利用できる記事が多数ある一方で、『ブリタニカ国際大百科事典』、『マイペディア』、『エンカルタ』などのような著名な百科事典の記事ではあっても、著者の記名がないものは編集部員が書いたものであり、彼らは専門家とは限らないため注意が必要な場合もあります。そのような記事は専門家の手によるものと同等の信憑性を期待することはできませんが、ウィキペディアの目的には信頼できる情報源とみなされます。現存する百科事典よりも優れた記事を書こうという大望をウィキペディアンたちが抱いたとき[2]、そのような著者の記名がない三次資料の内容に頼るようでは目標の達成には充分ではありません。それゆえ一般的に、「一次資料」は注意して取り扱い(上記を参照)、「二次資料」がウィキペディアの記事の参照先として依存する素材庫になります。
引用ショートカット:

WP:RS/QUOTE

ある個人または団体が、ある意見を持っていることを記述する場合の最良の示し方は、直接そうした意見を引用し、引用した文の一番最後にハーバード方式または脚注・リンクの埋め込みを使って引用元を示すことです。詳しくはWikipedia:著作権で保護されている文章等の引用に関する方針をご覧ください。誰かが意見を述べていることを直接示す、パブリックドメインCC BY-SAGFDLなどのフリーライセンスで公開された文書・画像・映像がある場合、それを掲載したり抜粋したりできます。
情報源の評価

編集者は複数の情報源の信頼性を評価し、できる限りより信頼でき、よりすぐれていると一般に認められているものの中から、出典を幅広く選ぶようにして下さい。信頼できる情報源であるかぎり出典は一つである必要はなく、複数挙げられていることがむしろ好ましいです。学術的な主題についてはたいていの分野で、その分野の学術雑誌に見られるような査読と評価についての制度を持っています。例えば歴史では、アメリカン・ヒストリカル・レビュー (American Historical Review) 誌は毎年約 1,000 冊の書籍を査読しています。『アメリカ歴史学会の史学文献に関する指針』(1995年)では、歴史の全分野に関する27,000 冊の書籍と記事についての評価をまとめています[3]。権威ある情報源を見つけるために、編集者はこのような公表物を探し出して利用すべきです。権威ある情報源の間での不一致は、それが信頼できる情報源に基づくかぎり許容されます。しかしその不一致については明白な形で記事中で示されるべきです。

詳細はWikipedia:独自研究は載せないおよびWikipedia:検証可能性をご覧ください。
注意すべき論点

その二次資料は複数の独立した一次資料を利用していますか?

その資料は論点や問題関心における対立、強硬な見解、そのほか報告内容を特徴付ける偏見を含んでいませんか? 問題関心における対立は明示的に顕わされているとは限りませんし、偏見はいつも自明ではないということを覚えておいてください。しかしながら、編集者としてStormfront
(英語版)やアルカーイダ社会主義労働党 (イギリス)のように広く過激派として認知されている見解を持つ政治団体を利用することは避けるべきとしても、資料が強硬な見解を含んでいることは必ずしもそれを利用すべきでない理由になるとは限りません。これらの団体は一次資料としてなら利用可能であるかもしれません。たとえば、これら団体自体あるいはこれら団体の活動や観点についての情報源として利用できるでしょうが、そうした場合でも注意深く慎重に取り扱うべきです。過激派による情報を二次資料として用いてはなりません。

それらの情報源の著者は実際にそこにいたのでしょうか? 目撃者による出来事の説明と注釈者による説明を注意深く分けて考えるようにしてください。前者は一次資料で、後者は二次資料です。どちらも信頼できます。

あなたの情報源についてほかの人がどのように言っているか探し出してください。

それらの情報源は、別の主題に関することも含めて、他の事実についても信頼できる報告をしていますか? あなたがすでに知っていることと照合してください。

それらの情報源はほかの編集者が確認する際にも利用可能ですか? わたしたちは読者のために情報源を提供しているのですから、原則としてそれらの情報源は入手できなければなりません。そうでない場合、その情報をウィキペディアに記載することはおそらく適切ではありません。ただし、それらの資料がオンラインである必要はなく、図書館で利用できれば十分です。

独立した二次資料とは?

独立した二次資料とは、

編集者の監視や、事実検証のプロセスを経ている。

合作していない。

利用できる一次資料を彼ら自身で見ており、評価するに当たっては彼ら自身の判断を使っている。

たとえ同じ一次資料があったとしても、分析者が異なれば、報告される事実についての結論は異なることになるかもしれません。実際には多くの二次資料では、それぞれの調査方法によってさまざまな一次資料を使っています。同意の先入観、不同意の先入観、誤りは、常に自明ではありません。こうしたものを明らかにする一番の方法は、ほかの二次資料と照合することです。
出所の不確かな素材

ウィキペディアンはしばしばどこかで聞いたり読んだりして覚えたことを事実として報告していますが、しかし彼らはそれがどこだったかは覚えておらず、裏付けとなる証拠はありません。こうした種類の報告を検証するために信頼できる情報源を探すのは重要なことであり、検証できなかった場合、どの編集者でも除去したり異議を申し立てたりできます。

ほかの編集者に対して情報源を示すように求めるのは常に適切です。証拠を提出する義務は疑問の元となる編集を行った人にあり、情報源が提示されていない物は誰でも取り除くことができます。しかし、情報源を探す機会を与えずに本文の記述を除去すると、抗議する編集者もいます。特に、本文の記述が不適切または、不条理、有害なことが明らかではなかった場合です。そうした記述はすぐに除去するのではなく、ノートページに転記するか、{{要出典}} テンプレートを問題となっている単語や文のあとに付けるか、ページの先頭に{{未検証}}や{{出典の明記}}テンプレートを追加することで記事をタグ付けすることが推奨されます。方針を示したWikipedia:検証可能性Wikipedia:独自研究は載せないや、Wikipedia:言葉を濁さないをご覧ください。

しかし、あなたが真実であり常識であると信じている記述を、情報源がないという理由だけで除去しないでください。例えば、記述者が惑星の軌道は楕円になるという裏付けをしていないという理由だけで、「地球の楕円軌道」への言及を除去しないでください。

あなたが本当にその記述を信じられないならば、それを除去して、ノートページで情報源を要求してください。あなたが常識ではないと本当に考えているならば、情報源を要求するようにタグ付けするか、ノートページで問い合わせてください。そして特に、人物、特に存命中の人物に関する「常識」の主張には懐疑的に接してください。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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