ウィキペディアが発展し、次第に多くの記事が、関連記事にリンクするために様々なナビゲーションテンプレートを使うようになりました。しかし、その使用範囲はどんどん膨らんでいきました。
ナビゲーションテンプレートは100、200、500、時に1,000、1,500もの記事にリンクして、含まれるすべての記事を互いに結びつけ、
複数のナビゲーションテンプレートが、それがどれだけ希薄なものであろうと関係がありそうなあらゆる記事に配置されました。
例えば、2009年6月までにMorocco
(英語)では、記事の最下部で12個のナビゲーションボックスを積み上げる(参照)ことで、800以上のリンクを追加し、HTMLに変換されて292キロバイトへと記事のサイズを倍増させました。50の主要都市にリンクされたナビゲーションテンプレートがそれぞれに都市に使用されれば、掛け算して2,500ウィキリンクが生成されます。これが200であれば、ウィキリンクは4万になります。巨大なナビは問題を急速に拡大するのです。 過剰リンクの最大の原因は、ナビゲーション・テンプレートや基礎情報テンプレートであり、その影響を制限するには以下のようになるでしょう。 記事から呼ばれている時にはナビの存在だけを示して、多くのリンクは隠すという方法です。 以下の5行をテンプレートの冒頭に追加します。<includeonly>{{navbox。name = XXX。title = [[XXX]] [[Template:XXXnavbox|[完全なナビ・リンク] ]]}}</includeonly><noinclude>XXXはそのナビのタイトルです。テンプレートの下部、隠したい範囲の終わりに </noinclude> と記します。これで、記事にて読み込まれている場合にはウィキリンクの表示をキャンセルするようにします。このナビ・リンクを呼び出したそれぞれの記事では、1行幅のナビのみが表示され完全なナビ・リンクへのリンク、そのテンプレートへのリンクが表示されています。
解決策:ナビゲーションや基礎情報テンプレートを制限する
可能であれば、その主題に関係しそうというだけであれば、完全に使用をやめます。
巨大なナビを使うのではなく、いくつかの関連項目にだけリンクします。
その主題をカバーする小さなナビを使います。その小さなナビに入っているのは相互に関連するような記事です。例えば、まれに相互にリンクされるであろう都市と町というものではありません。
全体範囲をカバーする主となるナビのサイズを制限して、合計したウィキリンクを200個くらいにまでして、すべてを含めるのではなく特定の副題をつなぐための小さなナビを使う。
ナビや基礎情報ボックスから一般的な単語へのリンクを除去します。「キロメートル」、「国」そういったものです。川、メートル、椅子、机、柳、海、こうした言葉は説明もされており、読者は検索ボックスに入力して調べることもできます。
巨大なナビをナビ・リンクに変換する
表
話
編
歴
Google ? [完全なナビ・リンク]
これで各記事にてテンプレートを修正することなく、多くのウィキリンクを削減できます。
これは過剰リンクの危機を制限する主な方法のひとつです。 過剰リンクに技術的な問題やパフォーマンスの問題はありません。保存領域の増加を、各記事にナビを使ったとしてリンク数で掛け算をして計算しても他の要因と比べて無視できるものです。これを気にする人には、Wikipedia:サーバの負荷を気にしすぎないことを説明してあげてください。 しかし、一部の読者は情報過多で、乱雑で、リンクが多すぎると判断し、美的に、あるいは使い勝手に問題があると感じるでしょう。 英語版のある医薬品の記事には下部に8つのナビを持ち、関連するといわれる3,400もの医薬品へとリンクされていました。記事には200のリンクしかなかったので、その17倍のリンクです。日本語版では東海大学に対して4,000以上のリンクが貼られています[3]。
ウィキペディアは過剰リンクを保存できます
3,400のウィキリンクがあった記事
脚注[脚注の使い方]
出典^ a b “PCMag.com Encyclopedia
^ Dvorak, John C. (2002年4月). “Missing Links”
^ 「東海大学」へリンクしているページ
関連項目
Wikipedia:記事どうしをつなぐ#内容に関連するリンクだけを作成