ウィキペディアでは、まだ成長していない項目をスタブ (Stub) と呼んでいます。大抵は、1段落程度の短さで、主題について十分に説明してありません。スタブはウィキペディアで調べ物をする人にとってあまり役に立ちません。ですから、スタブはきちんとした項目へと成長させなければなりません。ここでは、スタブを作るときに心がけることと、スタブを成長させる方法について紹介します。
なお、カテゴリ別スタブの一覧はWikipedia:スタブカテゴリを参照してください。
注意:この文書は削除の基準とは関係がありません。削除の方針については削除の方針・即時削除の方針を参照してください。 スタブもその中身によっていろいろ分類することができます。ウィキペディアンの中には、辞書的な定義程度しかないスタブを英語版の名称からサブスタブ (substub) と呼んでいる人もいます。この節では、役に立つスタブとサブスタブとの違いについて説明します。 もちろん、この役に立つスタブとサブスタブ以外にもスタブの分類があるでしょう。スタブについての議論は時々起こりますが、中身についての考察をきちんと行うようにしてください。スタブ善悪二元論では、議論がまとまることはありません。 実際にある項目を例にしてスタブとサブスタブの違いを説明します。 役に立つスタブサブスタブ ショウジョウバエはショウジョウバエ科ショウジョウバエ属に属するハエの総称である。赤い目を持つことや酒に好んで集まることから、顔の赤い酒飲みの妖怪「猩々」にちなんで名付けられた。日本では俗にコバエ (小蝿) やスバエ (酢蝿) などとも呼ばれる。学名の Drosophila は「湿気・露 を好む」というギリシャ語 δροσο? (drosos) + φιλα (phila) にちなむ。これはドイツ語での通称が露バエであることによる。英語では俗に fruit fly (果実蝿), vinegar fly (酢蝿), wine fly (ワイン蝿) などと呼ばれる。 (ショウジョウバエ 2005年1月15日 (土) 17:50(UTC) の版より先頭部分を引用) ショウジョウバエは、ハエの一種でコバエのこと。 現代音楽は、西洋クラシック音楽の流れにある20世紀以降の音楽をさす。ただし、他の音楽史の区分のように様式によって区分されたものではない。 20世紀初頭から第一次世界大戦までは、後期ロマン派の延長と考えられ、グスタフ・マーラーやリヒアルト・シュトラウス、さらに印象主義のクロード・ドビュッシー、モーリス・ラヴェルが活躍しており、この時期が現代音楽のスタートだと考えられる。 (現代音楽 2003年9月24日 (水) 13:05(UTC) の版より先頭部分を引用) 現代音楽は、西洋クラシックの流れに属する音楽で、前衛的で、20世紀からのものをさすようだ。よくわからない、聞いても楽しくないものが多く、一部のマニア向けのものみたいだ。 元(げん)は、元朝(げんちょう)ともいい、1271年から1368年まで中国を支配したモンゴル系王朝であり、モンゴル帝国の大ハーン直轄世襲領である。正式の国号は大元(だいげん)。 中国王朝としての元は、北宋崩壊以来の中国統一政権であり、元の北走後は明が中国統治を引き継ぐ。ただし、後述するように、元は制度や政治運営の特徴において、モンゴル帝国に受け継がれた遊牧国家特有の性格が強く、用語上でモンゴル帝国が伝統的な中国王朝の類型に変化したものであるというような誤解を避けるために、遊牧民の国を指すウルスという語を用いて特に大元ウルスと呼ぶべきであるとする意見もある。 (元 (王朝) 2005年1月20日 (木) 6:35(UTC) の版より先頭部分を引用) 元は、鎌倉時代に攻めてきた中国の国。北条時宗がこれを防いだ。 注意:このガイドラインは努力目標です。このガイドラインに沿っていないからといって、初心者をいじめたりひどく扱ったりしないでください。 役に立つスタブにするために次のことに気をつけてください。 サブスタブは新規作成しないようにしてください。注目されずに終わったサブスタブは醜い姿を長い間さらすことになりがちです。また、中途半端に加筆された結果、かえって誤解を生むものになる可能性があります。 スタブは安易に作らずに時間と手間と集中力をかけて作ってください。そのほうが有用なものとなり、うまく成長しやすくなります。 スタブについての意見は人によってさまざまですが、スタブは成長させなければならないということについては異論がありません。もしも、スタブを見つけたら加筆して育てることができないか検討してみてください。 スタブ表示がされている項目(過去に別の方法を使っていたものも含む)は、次のページで調べることができます。 次のページもスタブ探しに役立ちます。
役に立つスタブとサブスタブ
役に立つスタブは、必要な情報とそれに見合う長さを持っている。一方、サブスタブは、辞書的な定義しかなかったり、だれもが知っている情報しかなかったりする。
役に立つスタブは、発展させるために必要な情報を持っていることが多いため、その項目の完成像が予想でき、拡張しやすい。一方、サブスタブは、断片的な情報しかなかったり、下手をすると誤りが含まれていたりするため、その項目の発展性が見通しにくい。
役に立つスタブは、その項目について知っていたり、または知りたい人が作成することが多い。一方、サブスタブはとりあえず作っておこうという考えで作られることが多く、作られた後で見直しされることがほとんどない。
サブスタブの中には、その項目名からして無意味なこともある。
役に立つスタブとサブスタブの例
現代音楽は、これまでの様式を否定した前衛音楽を指すことが多い。
スタブをつくるときのガイドライン
定義をしっかりつける
最初の1文だけを取り出してもその項目には何が書かれているかが、はっきりと分かるようにしてください。もし、その項目が定義がしにくい性質のものならば、定義に相当する重要事項を書くようにしてください。例えば、人物についての項目ならば生没年と職業などについて最初に記述してください。実在しないものならば、そのことがはっきり分かるように記述してください。
概要が分かるようにする
最初の1段落で、その項目が読者にとって、調べているものかどうか、興味のあるものかどうかを判断できるようにしてください。
読者が関心を持つことを書く
概要だけではなく、読者がさらにもっと知りたいと思うような内容を書くことを推奨します。それを読んだ人が加筆してくれるかもしれません。
リンクを適切につける
その項目に関連する言葉にリンクをつけてください。不要なものまでリンクしないようにしてください。また、リンク先が適切かどうかを確認してください。もしかするとリンク先は意図したものと異なるかもしれません。
中途半端にしか書けないことはコメントアウトするかノートページに書く
調査が必要なことやそのまま記述すると問題があることはこのコメントアウトを利用して残しておくことができます。ただ、この方法では加筆しようと思った人しか見ることができません。ですから、その代わりにその項目のノートページに記述することもできます。
{{Stub}}などをつける
その項目がスタブであることをお知らせするテンプレートがありますので、追加してください。分野別のスタブ表示がある場合にはそれを利用した方がよいでしょう。詳しくは、Wikipedia:スタブカテゴリとCategory:スタブを参照してください。
要約欄に適切なコメントを書く
要約欄には有用なことを書いてください。慣れた執筆者の中には最近更新したページやその項目の履歴を確認してから加筆を始める人がいます。「○○について加筆求む」と書いてあれば、そのことについて知識のある人が最近更新したページを見て加筆してくれるかもしれません。新規執筆の場合はNマークがつくので、単に「新規」と書くことはあまり意味がありません。
自分の作ったスタブに幾らかの責任を持つ
時間をおいてもスタブが十分に成長しない場合は、スタブを作った人が自分で責任をもって加筆すべきです。そういう責任を負う準備と覚悟がないのなら、安易にスタブを立ち上げるべきではありません。あとから少しずつ加筆するよりは最初から出来る限り記述する方がお勧めです。そして加筆の余地がない短い記事を新たに作るよりも、既存の記事にその内容を加筆する方が適切かもしれません。
スタブに手を入れる
スタブを見つける方法
{{Stub}}が貼られている項目
{{Substub}}が貼られている項目
{{節スタブ}}が貼られている項目
Category:スタブに入っている項目
短い記事(ただし、サーバ負荷低減のため更新されないことも多い)
スタブを育てる方法
変な文章があれば、分かりやすい日本語に直してください。
明らかに記述が不足しているところは加筆してください。項目中に外部リンクがある場合は、そこから、調査することができます。GoogleやYahoo!などの検索サイトで調べてみるのもいいかもしれません。
分かりやすく正確な定義をつけてください。定義がしにくい性質のものならば、定義に相当する重要事項を書くようにしてください。
概要が分かるようにしてください。最初の1段落で、読者がその項目を読むべきかどうか判断できるようにしてください。
さらに、読者が関心をもつことを加筆してください。
リンクが適切につけられているか確認してください。もし、問題があれば修正してください。
分野別のスタブ表示がある場合には、それに貼り替えてください。
他言語版ウィキペディアを翻訳して加筆する方法
また、ウィキペディアはこの日本語版以外に他言語版をリリースしています。他言語版に作成された項目から翻訳した内容を加筆してスタブを育てることができます。翻訳した文章を投稿する場合には必要な手続きがありますので、詳しくはWikipedia:翻訳のガイドラインをご覧ください。
スタブの中身に手を加えない場合
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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