Wikipedia:秀逸な記事の選考/ベリリウム
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ベリリウム

賛成/条件付賛成/保留/反対 5/0/0/0 この項目は選考基準の賛成のみ3票以上を満たしています。2012年2月22日 (水) 14:13 (UTC)(2012年2月22日 (水) 23:13 (UTC))までに異論がなければ、この項目は秀逸な記事となります。

(ノート) 《推薦理由》自薦させていただきます。原子番号4の比較的マイナーな元素の記事です。プロジェクト:化学/良質な記事の審査/ベリリウム 20111017において査読していただき、Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ベリリウム 20111019において良質な記事として選出いただきました。その後、査読にて頂いたご意見をもとに加筆をしてブラッシュアップを行い、秀逸な記事の目安に達したものと思い選考にかけさせていただきました。よろしくお願い致します。 重陽 2012年1月4日 (水) 16:05 (UTC)[返信] 賛成 査読では丁寧にご返信いただき、ありがとうございました。そこでの拙指摘に留まらず、さらなるご加筆をいただき、重ねて感謝いたします。現状の本項目は、情報量に関して市販の百科事典や「元素事典」のような書籍類のそれをも凌駕しており、まさに秀逸といえると考えます。あまり知られていない元素ではありますが、主に興味をもたれるであろう「用途」「存在」「生産」に加え、言及されることの多い「危険性」について十分に記述されており、さらに一般の事典などではあまりみられない「分析」も備えているなどの点は、特に評価されるべきところであると思います。スタイルについても特におかしなところはなく、冒頭に全体の要約があって、スタイル関連の各ガイドラインを満足しています。出典についても、各記述の検証可能性を満たす脚注が不足なく配されており、一般的な教科書・原著論文・信頼性の高いといえる団体の著作物・ウェブサイトなど、種々満遍なく用いられています。--Calvero 2012年1月21日 (土) 03:23 (UTC)[返信] 条件付賛成 網羅性や完成度は非常に高いと思いますし、出典についても十分でしょう。ただ、「詳しくない読者にもその主題について理解できる」かというと、微妙な気がします。最低限の(高校程度の)知識はまぁ必須としても、もう一段階くらい……たとえば「高校生でも(化学に興味があれば、記事の全部とは言わないまでもある程度の内容を、用語やリンク先なども調べつつどうにか)理解できる程度」に噛み砕いた説明であるべきと思いますし、現在の完成度であればそれもある程度実現可能に思います。多少でも改善していただければ賛成票とします。
(ここから先は「条件」という訳ではありませんので、感想として) 具体的な用途が挙げられている後半部は比較的(知識や関心のない読者でも)読みやすいと思いますが、前半部は性質が淡々と述べられており、読みづらい感じがします。画像(結晶構造や使用例などでも)を追加するとか、……あるいは、ベリリウム8の話が個人的には興味深かったのですが、ああいった具体的な解説に繋げていけたらより素晴らしいものになると思います。高温で展延性が増すのは(金属全般に対する門外漢のイメージだと)割と自然なように思えますが「それがどの程度の温度でどれほど起こるのか、どう利用できるのか」という点や、存在率の記述でのレニウムやスカンジウムとの対比の理由あたりも疑問に思いました。(ニオブは、次とその次が少ないからなんでしょうけど)--氷鷺 2012年1月21日 (土) 13:57 (UTC)[返信] 条件付賛成 やはり非常に高い完成度になっていると思いますが、何点か気になるところがあります。

9Beのみが安定同位体で、「恒星間のチリおよびガスにおいて見られ、ベリリウムよりも重い元素が宇宙線によって崩壊させられた際に生成される」とのことですが、地球上の9Beは、こうした恒星間のチリやガスが惑星形成過程で取り込まれたものだと考えてよいのでしょうか。あるいは地球上で、宇宙線が重い元素に当たって崩壊して生成したのでしょうか。太陽で0.1 ppbしかないのに、地球上の岩石にはもっと高濃度に含まれるというのは、何か理由があるのでしょうか。

ベリリウムの鉱石のように、一部で高濃度にベリリウムが存在しうるのは、何らかの濃縮作用があるのでしょうか。

「X線透過窓」の節、「ベリリウムの最も重要な用途の一つは」という表現は、Wikipedia:大言壮語をしないに抵触していると思います。

「磁気的用途」の節、「地雷などの爆発物が磁気に反応して爆発する磁気信管を一般的に備えるようになった頃から、海軍や軍による爆発物処理班の仕事や機雷の除去作業において」というのは変な表現に見えます。英語版でもそのように書かれているのですけども、"naval or military"というのが、海軍も軍であるのに不思議な感があります。「軍や警察による」ならまだわかるのですが。海軍は省略してしまってよいのではないでしょうか。また英語の原文を読む限りでは、"naval mines"が先に来て、その後に"these mines"と触れているので、この文章では陸に敷設する地雷ではなく海に敷設する機雷のみについて一貫して触れているように見えます。"since these mines commonly have magnetic fuzes"を、「磁気信管を一般的に備えるようになった頃から」のように訳されていますが、このsinceは「以来」というよりは「なので」に当たるのではないかと思います。「機雷は一般的に磁気信管を備えているので」だと思います。今地雷関連の記事を読む限りでは、地雷でも磁気信管を使うことはあるようですが、機雷に比べて磁気信管が一般的であるようには思えないので、機雷処理の話をしているのではないかと。原文では地雷については触れていないように思えるので、地雷でも磁気信管がある以上、ベリリウム製の機材を除去作業に使うかもしれませんが、それは今のところ未検証であり、書くなら別途検証が必要でしょう。機雷だけの文章にまとめてしまうのが良いかと思います。

「核物性の利用」の節、「ちょうど原子炉において中性子反射減速材として利用されるように良好な中性子反射体でもある」とあります。原子炉でベリリウムを減速材として利用するのは一般的だったかな? と思って、英語版の原文を見たのですが、"they are also good neutron reflectors, just as they are in beryllium-moderated nuclear reactors."だと、「ベリリウム減速原子炉」と言っているので、必ずしも原子炉でベリリウムを使うということではないようです。Nuclear reactorを見ると、初期の実験的な原子炉でベリリウムを減速材に使っていたとあるようなので、一般的に原子炉でベリリウムを減速材に使っていると取れなくもない表現は避けた方がよいのではないでしょうか。

「ベリリウム症の歴史」の節、1943年に慢性ベリリウム症がアメリカで報告され、慢性ベリリウム症の症例が1946年に工場の労働者の間で初めて言及された、というのはどういうことでしょう? 慢性ベリリウム症と慢性ベリリウム症の症例とは違うのでしょうか。
細かいところばかりですが、よろしくお願いいたします。--Tam0031 2012年1月21日 (土) 14:54 (UTC)[返信]査読いただきありがとうございます。各指摘された点について、改善していこうと思います。

高校生に理解できる程度にという点については、全体的な手直しとなるので時間がかかると思いますが、徐々に行っていきます。

性質が淡々との部分については、その性質を利用した用途の説明を織り交ぜつつ解説を進める形にしたいと思います。

延展性の変化や存在率の部分については調べてみます。

地球上の9Beに関しては宇宙空間のチリなどが地球生成時に取り込まれたものであるようですが、調べてみます。太陽中のベリリウム濃度が低いのは、太陽内での核反応でベリリウムが消費されてヘリウムが作られているためなようですが、こちらも調べてみます。

ベリリウムの濃縮に関しては、ベリリウム鉱床の多くが
ペグマタイト由来なようですので、火山活動絡みであるように思いますが、その点調べてみます。

X線透過窓については、他を修正する際に合わせて修正します。

磁気的用途については、調べた上でそのように修正したいと思います。

核物性の利用についても、調べた上でそのように修正したいと思います。

ベリリウム症の歴史に関して、英語版では慢性ベリリウム症の報告は1943年になっているのですが出典はついておらず、出典補強のために調べた日本語文献の方を再度見たところ、アメリカで報告された慢性ベリリウム症の初報は1946年となっていたため、恐らく工場の労働者間で言及された1946年にされた言及と同じものを指しているのであろう蓋然性が高く、英語版に書かれた1943年という年が誤っているのだろうと思います。


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