Wii U
メーカー任天堂
種別ホームコンソール型ゲーム機[1](据置型ゲーム機)
世代第8世代
発売日 2012年11月18日
2012年11月30日
2012年11月30日
2012年12月8日
CPUIBM Espresso Powerベース マルチコア 45nm マイクロプロセッサ
GPUAMD Radeon HD GPU
対応メディアWii U用12cm光ディスク
Wii用12cm光ディスク
対応ストレージ内蔵フラッシュメモリ
SDメモリーカード
SDHCメモリーカード
外付けUSBストレージ[2]
コントローラ入力Wii U GamePad(5.2GHz帯無線)
Wii U PRO コントローラー(無線)
Wiiリモコン(無線)
拡張コントローラ(Wiiリモコンと有線接続)
ニンテンドー ゲームキューブ コントローラ
(大乱闘スマッシュブラザーズ For Wii Uのみ、Wii U本体にニンテンドーゲームキューブコントローラ接続ダップと有線接続)
外部接続USB 2.0 × 4
IEEE802.11b/g/n[2][注 1]
オンラインサービスニンテンドーネットワーク[3]バーチャルコンソール
売上台数 334万台[4]
649万台[4]
1,356万台[4]
最高売上ソフト スプラトゥーン /179万本(2022年9月末)
マリオカート8 /846万本(2023年9月末)[5]
後方互換Wii
(ニンテンドーゲームキューブコントローラ接続用ポートを利用するソフトを除く)
前世代ハードウェアWii
次世代ハードウェアNintendo Switch
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Wii U(ウィー ユー)は、任天堂が開発し、2012年12月8日に発売した家庭用ゲーム機。 累計出荷台数1億台を記録したWiiの後継機として開発された。「Wii U」という名称は、Wiiが「We
概要
本機は液晶ディスプレイを搭載したコントローラ「Wii U GamePad」が同梱され、テレビ・GamePadとの2画面で、あるいはGamePad画面のみでゲームを遊ぶことができるなど全く新しいゲーム機である。Wii用ソフトの後方互換があり、Wiiリモコンとの接続にも対応している。
本体はWiiとほぼ同じくらいのサイズであるが、ニンテンドーゲームキューブ(GC)用ソフトの後方互換が排除された影響で、GC用コントローラー端子やメモリーカードスロットが削減されている。また、任天堂のゲーム機としては初めてHDMI出力端子が搭載され、5.1chサラウンドに対応し、フルHD、1080pのデジタル映像出力にも対応している。
しかし任天堂のゲームソフトはローンチタイトルから次のタイトルを発売するまで半年以上を要し、WiiのWii Sportsなど前世代機のように初期に反響の大きいソフトが不足した[8]。最終的なサードパーティーも16社と少なかった。個々のタイトルとして販売数が好調だったのもあるが、全体としてソフトウェアの展開は低調だった。その一方で、2015年に発売されたスプラトゥーンというキラータイトルもあった。
本体の出荷台数は不振だった同社2世代前のニンテンドーゲームキューブよりも少なかった。
2017年1月31日に日本国内での生産を終了した[9]。2023年3月28日にはニンテンドーeショップのサービスを終了した[10]。
また、2024年4月9日にオンラインプレイのサービスを終了した[11]。
歴史
2010年
2月 - GameSpotのインタビューに答えた任天堂アメリカのCammie Dunawaysの言葉から、発表は2011年6月であり、1年以上先とされた[12]。
2011年
4月25日 - Wiiの次世代機を開発していること、さらに発売予定時期が2012年と発表[13]。
6月7日 - アメリカのゲームエキスポ"E3において名称と概要が発表された[14]。
6月8日 - 当時社長の岩田聡はロイターのインタビューに応じ、E3会場での手応えは大きかったと強調した上で、任天堂の株価がWii U発表後に下落したことについて、会場での反応とかみ合わないので違和感があったと述べた[15]。
2012年
1月 - 同年の年末商戦期に日米欧豪市場で発売予定であることが発表された[3]。
6月5日 - E3において最終形が披露され、コントローラーの名称などの詳細情報が更新された[2]。同イベントにおいて、Wii U プロデューサーの江口勝也は「Wii Uでは、ある想定した本体価格に配慮してパフォーマンスを決定した。結果、皆さんや私の(笑)お小遣いで買える本体価格にすることができたと思う」という主旨の発言をしていた[16]。
9月13日 - 「ニンテンドーダイレクト・Wii U発売に関するプレゼンテーション」において発売日と価格、スペックなどが発表された[17]。
10月6日 - 日本国内で予約開始。
11月18日 - 北米で発売開始[18]。
11月30日 - 欧州と豪州で発売開始[18]。
12月8日 - 日本国内で発売開始。『モンスターハンター3(トライ)G HD Ver. Wii Uプレミアムセット』も同時発売。
欧米での発売後、初回起動時に必要なネットワークアップデートに長時間を要することなどにユーザーから苦情があり、任天堂は日本での発売前に注意喚起をウェブサイトに掲載した[19]。
メディアクリエイトの調査によると、発売2日間での本体売上台数は約30万8,000台、ソフト装着率は1.22。それぞれWiiの約35万台、1.88を下回った。本体の消化率は約90パーセントを記録。また、年内の累計販売台数は63万8,339台だった[20]。
12月8日 - YouTube、ニコニコ動画、Huluのサービス開始。
2013年
2月7日 - Googleとの連携サービス『Wii Street U powered by Google』がサービス開始。
3月30日 - 『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン Wii Uプレミアムセット』発売。
4月17日 - Wii U向けバーチャルコンソールが正式サービス開始。第一弾はファミリーコンピュータの星のカービィ 夢の泉の物語。
4月25日 - MiiverseのWeb版がサービスを開始。(このサービスは2017年11月8日午後3時をもって終了)
4月27日 - バーチャルコンソールでスーパーファミコンタイトルの配信開始。
5月 - エクシングが、『Nintendo×JOYSOUND Wii カラオケU』のシステムを応用した業務用通信カラオケシステムの一体型モデル「JOYSOUND FESTA」(ジョイサウンド フェスタ)を販売開始[21]。
7月13日 - プレミアムセットに本体カラー・シロ(shiro)が追加。
7月31日 - 任天堂の公式発表[22]により本年度第一四半期(4?6月)の世界販売台数が16万台であることが発表された。
8月1日 - バンダイチャンネルのサービス開始。
8月8日 - 『どうぶつの森 こもれび広場』、出前館のサービス開始。
8月29日 - 『ゼルダの伝説 風のタクト HD』を同梱した限定版本体の発売を北米と欧州向けに発表[23]。
10月30日 - 任天堂の2013年4-9月期決算が発表され、半年間の全世界におけるWii Uの販売台数は46万台と発表された[24]。
10月31日 - 『Wii U すぐに遊べるファミリープレミアムセット』、『Wii U すぐに遊べるファミリープレミアムセット+Wii Fit U』発売。
12月25日 - バーチャルコンソールでPCエンジン、MSXタイトルの配信開始。
2014年
1月17日 - 任天堂がWii Uの年度販売目標を900万台から280万台に引き下げ[25]。
1月30日 - 任天堂がWii U GamePadで遊べるニンテンドーDSのバーチャルコンソールを発表。
3月27日 - 『Wii U すぐに遊べるスポーツプレミアムセット』発売。
3月31日 - Wii U向けGPUを製造していたルネサス山形セミコンダクタ鶴岡工場がソニーセミコンダクタに譲渡された。Wii U向けGPUはソニーとルネサスが合意した一定期間、受託生産された後、生産終了となった[26][27]。この事がWii U本体生産終了の大きな要因となった。最終的な累計販売台数から逆算すると、受託生産期間に約700万台分のGPUが生産され、在庫として確保された。
4月1日 - 消費税増税に伴い、ニンテンドーeショップの全コンテンツが消費税率5%から8%に引き上げられた。
4月3日 - バーチャルコンソールでゲームボーイアドバンスタイトルの配信開始。
5月7日 - Wii Uの生産が停止していることが岩田社長の発言で明らかになった[28]。
5月7日 - 任天堂は決算報告で年度売上が272万台と報告[29]。
6月4日 - バーチャルコンソールのニンテンドーDSタイトルの本格配信開始に先駆け、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』が6月30日までの期間限定で無料配信される。
7月22日 - ニンテンドーeショップでの支払い決済で交通系電子マネー(Suica/PASMO/Kitaca/TOICA/manaca/ICOCA/SUGOCA/nimoca/はやかけん)が使えるようになった。
11月13日 - 『Wii U すぐに遊べるマリオカート8セット』発売。
2015年
1月16日 - Wiiディスクソフトのダウンロード版の配信が始まる。第一弾は『スーパーマリオギャラクシー2』。
2月25日 - 楽天SHOWTIMEのサービス開始。
4月1日 - YNNのサービス開始。
4月2日 - バーチャルコンソールでNINTENDO64タイトルの配信開始、ニンテンドーDSタイトルの本格配信開始。
4月29日 - 『Wii U ゼノブレイドクロスセット』発売。
9月2日 - Netflixのサービス開始。
9月10日 - 『Wii Uスーパーマリオメーカースーパーマリオ30周年セット・スーパーマリオメーカーセット』発売。
11月12日 - 『Wii U スプラトゥーンセット』発売。