Wiiリモコン
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Wiiリモコン
メーカー任天堂
種別ゲーム機用周辺機器
世代第7世代
発売日 2006年12月2日
外部接続Wii用センサーバー
Wii U GamePad センサーバー部
前世代ハードウェアニンテンドー ゲームキューブ コントローラ(ニンテンドーゲームキューブ)
次世代ハードウェアWii U GamePad(Wii U)
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Wiiリモコン(ウィーリモコン)は、任天堂WiiおよびWii Uで使用可能なゲームコントローラである。2006年12月2日発売。価格は3,800円(税込)。型名は「RVL-003」。

Wiiリモコンに関連した周辺機器や、改良型のWiiリモコンプラス(ウィーリモコンプラス)についても記載する。
概要

Wiiリモコン(ウィーリモコン、Wii Remote)とは、Wiiの標準コントローラである。任天堂開発・発売。Wii本体セットやWiiソフト『はじめてのWii』に1つ同梱されている他、単体販売もされていたが、2010年11月11日以降の本体セットの同梱コントローラおよび単体発売は後継のWiiリモコンプラスに置き換わっている。リモコンの製造場所は流通中に頻繁に変更されている。

従来のゲーム機で多く採用されていた、両手で包むように持つ横長のコントローラとは異なり、片手で持てる縦長のデザインである(ただし、横にして両手で持ち、従来のコントローラのような操作をすることも可能)。任天堂の据え置き型ゲーム機でメインコントローラーにアナログスティックが搭載されていないのはスーパーファミコン以来16年ぶりとなる(ただし、後述の拡張コントローラ「ヌンチャク」や「Wiiクラシックコントローラ」「WiiクラシックコントローラPRO」などには搭載されている)。

コントローラという名称ではなく"Wiiリモコン"という呼び名を採用しているのは、テレビのリモコンのように家族全員が普通に手に取って操作して欲しい、という考えから、岩田聡社長が強く要望したものである[1]。欧米ではWii Remote(ウィーリモート)、フランスではWiimote(ウィーモート)、韓国では???(ウィーモコン)および???(ウィーモート)という名称で呼ばれている。

本体とはBluetoothによる無線通信で接続されるため、接続ケーブルを必要とせず、またセンサーバーに向けなくてもボタン操作等が可能。
特徴的な操作方法

Wiiリモコンは直感的なビデオゲームの遊び方を実現している。これまでのボタン操作に替わり、コントローラそのものを実際に動かすことでのゲーム操作を実現した(Wiiリモコンから全くボタンが排除されたわけではない)。コントローラを様々なものに見立てて動かすことは、従来のボタン操作より見た目にも分かりやすく、直感的な操作感覚をもたらした。これは、両手操作でボタン数も増えた従来のコントローラでは初心者が恐れをなしてゲームに触れる前から敬遠してしまう、という判断に基づくものである。

具体的な操作方法は、

Wiiリモコンを
テニスのラケットに見立てて振る(『Wii Sports』、『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』など)。

指揮棒に見立てて強弱をつけながら上下左右に振る(『Wii Music』)。

横に持ち自動車のハンドルに見立てて左右に回転させる(『エキサイト トラック』、『マリオカートWii』)。

拳銃弓矢に見立てて画面の一点を狙う(『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』、『レッドスティール』、『バイオハザード4 Wiiエディション』など)[注釈 1]

ビリヤードのキューのように、押したり引いたりする事により前後に反応する(『はじめてのWii』)。

このように、コントローラを様々なものに見立てて実際に動かすことで、従来のような複雑なボタン操作をしなくても、ビデオゲームを遊ぶことができる。

この操作方法を実現しているのは、Wiiリモコンに実装されたCMOSセンサー赤外線)、および傾きや動きの変化を検出する3軸加速度センサである。ただし、赤外線を使用しないポインター機能のような実際のリモコンの位置情報を検知する機能はモーションプラスの登場まで搭載されなかった。
その他の特徴

Wiiリモコンには、これまでのゲーム機のコントローラに実装されていた振動機能に加え、スピーカーが実装されている。テニスや野球のようなスポーツゲームから剣や銃での戦闘まで、多スピーカーサラウンドシステムなどとは一味違う臨場感が演出される。また、約4KB(4,096byte)の保存領域が内装され、『似顔絵チャンネル』で作成された「Mii(ミー)」や『ポケモンバトルレボリューション』などのデータを保存できるが、それ以外の用途ではほとんど使用されなかった。Wiiリモコンの拡張端子に周辺機器を接続し、Wiiリモコンからの電圧供給だけで他の機能をリモコンに搭載することも可能。(拡張機器にLEDやスピーカーは実装されなかった。)

Wiiリモコン未使用時の電池消耗速度はWiiリモコンプラスと無印型で明らかに異なる。Wiiリモコンは無印型のほうが一週間の放置でも20%ほど電池残量が減少する。

さらに、本体との通信のためにBluetoothを搭載しているため、非公式の使用方法であるが、Bluetoothに対応したパソコンに接続することが可能である。接続すると、「0軸0ボタンのHIDジョイスティック」として認識される[2]。現在リモコンでマウスカーソルの操作を可能にするなど、パソコンからリモコンを制御するソフトウェア、ライブラリがユーザーの手によって非公式で開発され、フリーソフトウェアとして公開されている。
開発の背景

このコントローラがリモコンの形状に決定するまでは紆余曲折あり、開発中は様々な形の試作型コントローラが作られた。リモコンの形状になり、一般発表された後も何度かデザインなどが変更されている。たとえば、名称がRevolutionだった頃(2005年)はスピーカーが無く、ボタンの形状や位置、表記(ロゴ、「1ボタン」「2ボタン」が「aボタン」「bボタン」だったなど)なども異なっていた。そのほか、従来のコントローラのように有線接続していた動画もあった。
仕様

Wii本体セットに1つ同梱、別売では3,619円(税抜)

寸法(Wiiリモコンジャケット含まず・突起部分を除く)

縦 148mm

横 36.2mm

厚さ 30.8mm


質量:約87グラム(専用ストラップ・Wiiリモコンジャケット・乾電池含まず)

無線通信機能:
BluetoothBroadcom社製)

最大接続数:4台


操作部

ポインター:画面を指し示すポインティング機能 (ダイレクトポインティングデバイス)

ポインター操作可能距離:センサーバーから最大約5mまで(設定により感度変更可能)

後述「センサーバー」も参照


モーションセンサー:コントローラの傾きや動きの変化を3軸で検出する

表面ボタン:「Wii本体電源」、「十字ボタン」、「A」、「-」、「Home」、「+」、「1」、「2」ボタン

裏面ボタン:「B」ボタン


その他の機能:振動機能、スピーカー、拡張ユニット接続端子、プレイヤーインジケータ (コントローラ番号の識別、電池残量の表示)、似顔絵キャラクターMiiなどの保存

電源:単三乾電池2本

電池持続時間:約20時間(アルカリ乾電池使用時。使用するソフト、無線通信の使用状況、周囲温度により変化するので、あくまで目安)


電池式

任天堂の家庭用ゲーム機では、ゲームボーイアドバンスSPに充電バッテリー式が採用されて以降、電池式の家庭用ゲーム機および周辺機器は発売されていなかったが、Wiiリモコンでは久々に乾電池式を採用している。これは、『充電式にして、置き場所を決めてしまうより、好きな場所において、気軽に手にとって欲しいから』との事[3]

Wiiリモコンで使用できる電池は、

アルカリ乾電池EVOLTAも使用可、付属テスト電池もアルカリ乾電池)

オキシライド乾電池

マンガン乾電池

充電式電池ニッケル・水素充電池リチウムイオン二次電池

性能上、アルカリ乾電池(EVOLTAも含む)とオキシライド乾電池が最も使用可能時間が長く、逆にマンガン乾電池は他の乾電池に比べ使用可能時間が短くなる。充電式電池は購入時に費用がかかるが、何度も充電して利用できるため長期的に見ると最も経済的な電池である。中でもeneloop三洋電機)は多くのWiiユーザーの間で使用されており、ゲーム雑誌などでお勧めの電池として紹介された事があり[4]、2008年8月からは「eneloop 無接点充電セット」が正式なライセンス品として発売されている。


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