W3
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この項目では、手塚治虫の漫画および虫プロ制作のアニメについて説明しています。

川崎重工のオートバイ650RS-W3については「カワサキ・W」をご覧ください。

インターネット上のハイパーテキストシステムについては「World Wide Web」をご覧ください。

その他の「ワンダースリー」については「ワンダースリー」をご覧ください。

W3
ジャンルSF
漫画:W3(講談社版)
作者手塚治虫
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
発売日1965年
発表期間1965年13号 - 1965年18号
話数6話
その他未完
漫画:W3(小学館版)
作者手塚治虫
出版社小学館

その他の出版社
秋田書店(SC、AMB、選集、AB)
講談社(全集)

掲載誌週刊少年サンデー
レーベルサンデーコミックス (SC)
秋田漫画文庫 (AMB)
手塚治虫漫画全集 (全集)
手塚治虫傑作選集(選集)
秋田文庫 (AB)
発表期間1965年5月30日号 - 1966年5月8日号
巻数全2巻
全3巻(AMB、全集)
アニメ:W3(ワンダースリー)
監督手塚治虫
アニメーション制作虫プロダクション
放送局フジテレビ
放送期間1965年6月6日 - 1966年6月27日
話数全52話
テンプレート - ノート

『W3』(ワンダースリー)は、手塚治虫SF漫画作品およびそれを原作とした虫プロダクション制作のテレビアニメである。
概要

ジャングル大帝』に続く虫プロ3番目のアニメ作品で、虫プロ内の余剰人員を活用する目的で出された企画をその端緒とする。『W3』が形になるまでに、2度虫プロの企画と似たアニメが他の会社から制作され、虫プロではその都度設定変更を行っている。

漫画版は当初『週刊少年マガジン』に掲載された。しかし、前述の設定変更の際に社内で内通者騒ぎが起こり、不幸にもその発端となった作品が『W3』と同時掲載になったため、これを快く思わなかった手塚の意向によりマガジンでの連載を6回(1965年13号 - 18号)で打ち切り、設定を見直した上で掲載誌を『週刊少年サンデー』に変更して連載された(1965年5月30日号 - 1966年5月8日号)。このことは俗に「W3事件」と呼ばれている。

アメリカでは、Erika Film Production の手によって、THE AMAZING 3のタイトルで放送された。余談だが、エンドロールでの手塚の表記が"OSAMO TEDUKA"と誤記されている。
あらすじ

1970年(連載時の近未来)、人類は相変わらず無益な戦争を繰り返し、その悪評ははるか遠くの銀河連盟の耳にも届いていた。そこで銀河連盟はW3(ワンダースリー)と呼ばれる銀河パトロール要員の3人を地球に派遣して1年間調査を行い、そのまま地球を残すか反陽子爆弾で消滅させるかを判断させることにした。ボッコ、プッコ、ノッコ(マガジン版では隊長、ガーコ、ノンコ)の3人は地球の動物の姿を借り調査をすることにし、それぞれウサギカモウマとなる。星真一少年は負傷していたW3を自宅の納屋にかばい、彼らと行動を共にすることになる。一方、真一の兄、光一は世界平和を目指す秘密機関フェニックスの一員として工作活動に従事していた。(マガジン版はここまで)

W3は初めこそ地球人の暴力性に嫌悪感を抱くが、真一少年の純朴な人柄に触れて考えを改めていく。その後、プッコの不手際で地球を数秒で破壊してしまう反陽子爆弾が悪の組織に渡ってしまう。それを知ったW3や真一達は反陽子爆弾を取り戻そうと立ち向かう。
登場人物
星真一
本作の主人公。地球人の少年。曲がったことが大嫌いであるが、それが裏目に出て喧嘩ばかりしているため、周囲からは不良扱いされている。W3と出会ってからはW3と行動を共にする。連載中止となったマガジン版と比較すると性格が粗野になっている
[1]。名前はSF作家星新一にちなむ。
ボッコ
W3の隊長で、本作のヒロインに相当する。階級は少佐。女性型の宇宙人で、地球に降り立った際にはウサギに変身している。真一にひっそりと恋心を抱く。名前は星新一ショートショートボッコちゃん」にちなむ。髪の色と耳の先の色が安定しておらず絵によって、黒だったり、ピンクだったり、茶色だったりする。
プッコ
背が低い銀河パトロール隊員の宇宙人。W3の一人で階級は中尉。地球に降り立った際にはカモに変身している。短気でおっちょこちょいな性格。ボッコのことを人知れず思っている。
ノッコ
背が高い銀河パトロール隊員の宇宙人。W3の一人で階級は兵長。地球に降り立った際にはウマに変身している。大らかでのんびりした性格。「ビッグ・ローリー」などのメカを作り出すことに長けている。
星光一
真一の兄。漫画家を装っているが、実際は世界の平和を守る秘密諜報機関「フェニックス」のメンバーF7号である。弟と同じで曲がったことが許せない熱血漢。『W3』の元になった企画では主人公となるはずだった。
エリゼ
星光一とコンビを組む「フェニックス」の女性隊員。光一とはひっそりと互いのことを想い合う仲。
馬場先生
真一の担任の先生。他の学校内の先生とは違い、真一に目をかけてくれる。名前は馬場のぼるにちなむ。
カノコ
出稼ぎの両親にかわって21人の弟や妹たちの面倒を見ている女の子。台風の際に真一に助けられる。実は彼女には、地球上の誰も(本人も)知らない大きな秘密があった。
五目
馬場先生の知り合いで、在野の科学者。貧乏暮らしをしているが実力は確かである。W3から託された設計図を元に、物質電送機を製作する。
単行本

サンデーコミックス『W3(ワンダー・スリー)』全2巻(秋田書店

秋田漫画文庫『W3(ワンダー・スリー)』全3巻(秋田書店)

手塚治虫漫画全集『W3(ワンダー・スリー)』全3巻(講談社)

手塚治虫傑作選集『W3(ワンダー・スリー)』全2巻(秋田書店)

秋田文庫『W3(ワンダー・スリー)』全2巻(秋田書店)


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