W型18気筒(ダブリュがたじゅうはちきとう)はピストン式内燃機関(レシプロエンジン)のシリンダー配列形式の一つで、W型エンジンの一種。W18と略される事もある。 通常は直列6気筒エンジンを60度ないし90度のバンク角度で3列に配置した3バンク式のレイアウトが採用される事が多い。それ故に他の3バンク式W型エンジンと同様に中央のバンクの吸排気系の取りまわしが困難となる冷却性の問題があり、これまでに多くのエンジンメーカーや技術者がこのレイアウトに挑戦したものの、その多くが市販に漕ぎ着ける事が無いまま終わっている。 1920年代にen:Isotta-Fraschini また、フォルクスワーゲンは自社で保有する狭角V型エンジンの技術を応用して、4バンク式のW型18気筒の開発にも挑んだ事がある。このエンジンは狭角V型5気筒エンジンのVR5シリーズの技術をベースに、9気筒化を行ったエンジンを2基組み合わせてW18気筒を実現していたが、余りにも構造が複雑で量産には不向きである事が露見し、試作のままで終わっている。現在、この系統の技術で最大のシリンダー数を持つエンジンはブガッティ・ヴェイロンのW型16気筒エンジンである。近年ではブガッティの試作車両向けに3バンクのW型18気筒エンジンを開発し、実際に1990年代終盤にブガッティ・EB 118 1967年にスクーデリア・フェラーリがF1に投入する為のW型18気筒エンジンの可能性を探るべく、ベースとなる500ccのW型3気筒エンジンを開発した事がある。計画では3,000ccの3バンク式W18エンジンとなり、11,000rpmで160馬力を発揮する予定であったが、その後この計画は廃案となり、1972年にはF1のレギュレーション自体から13気筒以上のエンジンが禁止となってしまった。 なお、この試作W3エンジンとW18エンジン計画に直接関わったフランコ・ロッキ
レイアウト
開発
モータースポーツ
関連項目
W型エンジン
ライフ (F1)
ブガッティ
外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、W型18気筒に関連するカテゴリがあります。
⇒Volkswagen's VR6 and W-engines
⇒Bugatti's official site
⇒CAD Images by Ugo Vicenzi of an Asso 750 Isotta-Fraschini engine.
表
話
編
歴
レシプロエンジンの気筒配置による分類
直列
I2
I3
I4
I5
I6
I8
I9
I10
I12
I14
水平対向(180°V)
F2
F4
F6
F8
F10
F12
F16
V型(狭角V/倒立V)
V2
V3
V4
V5
V6(VR6)
V8
V10
V12
V16
V18
V20
V24
W型(WR)
W3
W8
W12
W16
W18
その他の気筒配置
単気筒
星型
回転式
H型
U型
タンデム2
スクエア4
X型
斜板
関連する項目
ユニフロー掃気
2ピストン
対向ピストン
デルティック
ロータリー
複動式