VOCALOID
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2010年には『EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis feat.初音ミク』が、VOCALOIDをボーカルに用いた楽曲を集めたアルバムで、初のオリコン週間チャート1位を獲得している[10]
名称の由来

VOCALOIDという名称は、「vocal(ボーカル)」に接尾辞の「-oid」を組み合わせて作られた造語である。「-oid」は「?のようなもの」「?状の」という意味の接尾辞で、「human(人)」と組み合わせれば「humanoid(ヒューマノイド)」、ギリシャ語で男を意味する「andro」と組み合わせれば「android(アンドロイド)」となり、VOCALOIDについては「ボーカルのようなもの」といった意味となる[11]。2003年2月に報道発表に先立って決定された[12]

ただし、名称の由来とは別に「ボーカル・アンドロイド=VOCALOID(ボーカロイド)」という説明が行われている場合[13]もある。
技術.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}.mw-parser-output .listen .side-box-text{line-height:1.1em}.mw-parser-output .listen-plain{border:none;background:transparent}.mw-parser-output .listen-embedded{width:100%;margin:0;border-width:1px 0 0 0;background:transparent}.mw-parser-output .listen-header{padding:2px}.mw-parser-output .listen-embedded .listen-header{padding:2px 0}.mw-parser-output .listen-file-header{padding:4px 0}.mw-parser-output .listen .description{padding-top:2px}.mw-parser-output .listen .mw-tmh-player{max-width:100%}@media(max-width:719px){.mw-parser-output .listen{clear:both}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .listen:not(.listen-noimage){width:320px}.mw-parser-output .listen-left{overflow:visible;float:left}.mw-parser-output .listen-center{float:none;margin-left:auto;margin-right:auto}}Mitchie M「Freely Tomorrow」VOCALOIDソフト「初音ミク」を使用した歌の一例この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。

VOCALOIDの歌声合成技術は「素片連結型」と呼ばれるもので[14]人の歌声の録音から切り出した歌声の素片を周波数領域(周波数ドメイン)で接続、加工することで歌声を合成する。合成の際、強弱やビブラート・息つぎなどの表情の情報を加えることでリアルな歌声が作られる[15]。なお、VOCALOIDの合成技術の名称は「周波数ドメイン歌唱アーティキュレーション接続法(Frequency-domain Singing Articulation Splicing and Shaping)」という名前で発表されている[3]。この名称の「歌唱アーティキュレーション」については「ビブラートや音の断片など歌唱に必要な“声の表情”」として説明されている。ただし、この「周波数ドメイン歌唱アーティキュレーション接続法」という名称は、ヤマハのVOCALOID公式サイトではVOCALOID2、VOCALOID3の説明[16]には使用されていない。

なお、一般向けに販売されているVOCALOIDの合成エンジンは、歌を作成することを前提に開発されており、文章の読み上げには対応していない[17]。また歌唱に係わる表現でも、だみ声やシャウトなどを自然に再現することは出来ない[18]

パソコン向けのVOCALOIDは当初Windows用のみあったが、2013年8月に一部のVOCALOID3製品でMac OS X対応が行われた[19]。また、パソコン以外のプラットフォームへの対応も進められており、2010年10月にiOS上で動作するiPadiPhone向けのアプリケーションや、組み込み用のハードウェアとしての提供が発表され[20]、2013年にはニンテンドー3DSへの対応も行われた[21]
システム構成VOCALOIDのシステム構成

VOCALOIDのシステム構成をVOCALOID2を中心に説明する。大きく分けてユーザーが歌詞やメロディなどを入力する「スコアエディタ(VOCALOID2 Editor)」、音声素片を収録した「歌声ライブラリ」、音声素片を連結して歌声を合成する「合成エンジン」の三要素で構成される。「スコアエディタ」に入力された情報が合成エンジンに送られ合成エンジンが「歌声ライブラリ」から適切な音声素片を選び出し、接続して出力する流れとなる。ヤマハの提供部分である「スコアエディタ」と「合成エンジン」についてはVOCALOID2同士であれば基本的に製品ごとの違いは無いため、既にVOCALOID2製品がインストールされているパソコンに別のVOCALOID2製品をインストールする場合はライブラリの追加だけで使用可能となる。スタンドアローン(再生、WAVファイルに書き出し)。歌声の入力が可能なシーケンスソフトに用いられるピアノロール表示の例[注 2]。VOCALOIDのスコアエディタでは図のものと同様、ピアノロールの音符の中に歌詞を入力することで歌を表現する。
スコアエディタ(Score Editor)
ユーザーが入力を行う部分。音符はピアノロールスタイルで入力し、歌詞はピアノロールの音符の中に入力する。日本語用のライブラリを使用する場合は平仮名片仮名もしくはローマ字を用いて五十音で歌詞を入力。英語用のライブラリでは英単語を入力し、内部の発音辞書により自動的に発音記号に変換される。発音辞書に登録されていない単語発音記号を直接編集する。日本語用のライブラリと英語用のライブラリでは歌詞の入力方法は異なるが、プラットホームが同じであるためVOCALOID2同士であれば日本語版のスコアエディタでも英語用のライブラリを読み込ませることも出来、逆も可能。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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