VOCALOID
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「ボカロ」はこの項目へ転送されています。音楽ジャンルについては「ボカロ (音楽ジャンル)」をご覧ください。

VOCALOID(ボーカロイド)とは、
ヤマハ開発した音声合成技術、およびその応用製品の総称。本項で詳述する。

上記応用製品に設定されているキャラクター群のこと。

それらを使用した楽曲群。詳細は「ボカロ (音楽ジャンル)」を参照。

VOCALOID
VOCALOID 5 エディター
開発元ヤマハ

最新版5.6.3 / 2021年11月8日
対応OSWindows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows 10/Windows 11/macOS[注 1]
iOS(モバイルボーカロイドエディタ、日本のみ)
種別音声合成DTM
ボーカルシンセサイザー(歌唱合成)
公式サイトボーカロイド 公式サイト
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VOCALOID(ボーカロイド)とは、ヤマハ開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称である[1]略称としてボカロという呼び方も用いられる。メロディー歌詞入力することでサンプリングされた人のを元にした歌声を合成することができる。対応する音源については、主にヤマハとライセンス契約を締結した各社がサンプリングされた音声を収録した歌手ライブラリを独自に製作し、ヤマハ製のソフトウェア部分と組み合わせて製品として販売されている[2]。なお、VOCALOIDを使用した楽曲はボカロ曲、VOCALOIDを使用して楽曲を作る作曲家はボカロPと呼ばれる。「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標である。
概要

リアルな歌声を合成するためのソフトウェアであり[3]、「実際に収録した人の声を音声ライブラリとして合成するため、より自然な歌声を合成できるほか、ビブラートこぶしなど歌声に必要な音程変化や抑揚を指定でき、表情豊かな楽曲を手軽に作れるのが特徴[4]」とされる。VOCALOIDにより、デスクトップミュージック(DTM)において実際に人間の歌声を録音せずとも、パソコンだけで人間らしい歌声のボーカルパートの作成が可能となっている。なおVOCALOIDで作成できるのは歌唱のみであり、伴奏などを作成する場合は別のソフトを使用するなどの手段が必要となる。

VOCALOIDのプロジェクトは「DAISY」というプロジェクト名で2000年3月に始まり、ヤマハとバルセロナポンペウ・ファブラ大学(Universitat Pompeu Fabra:UPF) Music Technology Groupとの3年間の共同研究の結果、VOCALOIDの信号処理部分が開発された[5][6]2003年2月にVOCALOIDの発表が行われ[3]2004年にイギリスのZERO-G社からVOCALOID技術を使用した最初のパソコン向けのパッケージ製品が発売、以降日本国内外の業者からVOCALOID対応の音源が発売されている。2007年に「VOCALOID2」、2011年に「VOCALOID3」、2014年に「VOCALOID4」2018年に「VOCALOID5」にバージョンアップされ、2022年、最新バージョンである「VOCALOID6」が提供された。また、2009年以降ネットワーク経由で音声合成機能を提供するNetVOCALOIDの技術を使用した携帯電話向けサービスをはじめ、パソコンでの音楽製作以外の用途へのVOCALOID技術の利用も行われている。2010年2月に企業向けの提供が発表された合成エンジン「VOCALOID-flex」のような歌声だけでなく喋り(語り)の表現にも対応したバージョンもある[7]

VOCALOIDの利用目的については開発当初はバックコーラスのような使い方がメインになるとの想定もされていたが、発売後はメインボーカルへの利用も盛んに行われた[8]。特に日本国内においては「VOCALOID2」を採用した「初音ミク」が発売された2007年以降、ネット上を中心にVOCALOIDをメインボーカルに起用した楽曲が数多く発表されるようになり、そうした中の人気楽曲からメジャーレーベルから発売されるものも現れるなど、一つの楽曲文化の様相を見せるようにもなっている[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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