VGA端子
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.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。DE-15コネクタ

VGA端子(他にアナログRGB端子、D-sub等とも)は、アナログRGBコンポーネント映像信号を出力(もしくは入力)する装置のコネクタ、およびその信号を伝送するケーブルに用いられるコネクタである。
概要VGA端子VGA端子(中央部)を装備したPCのバックパネルの一例

VGA規格に準拠したIBM製のグラフィックボードにこのコネクタが採用されたことから、この名前が用いられるようになった。伝送する信号の形式からアナログRGB端子[1]とも、使用するコネクタからD-sub[2]とも言う。「HD15」とも呼ばれる。

主にパーソナルコンピュータなどのコンピュータで用いられ、もともとはCRTディスプレイといったアナログ信号を用いるディスプレイに映像を出力することを想定している。

ラップトップコンピュータなどでコネクタのサイズを小型化したい場合、標準のVGA端子の代わりに小型化したmini-VGA端子を実装した製品も存在する。

なお、インテルAMDなどは2010年12月8日に、2015年までにVGAへの対応を終了しHDMIDisplayPortに移行する方針を表明している[3]。実際にグラフィックカードの2大メーカーであるAMDのRADEON及びNVIDIAGeForceは2016年以降の新製品には(互換性のあるDVI-Iを含め)おおむね搭載していない[4]。しかし、2019年現在でも法人向けの液晶モニタやプロジェクター等の出力装置と、それらと接続するための法人向けパーソナルコンピュータのオンボードグラフィックにおいては需要があるため依然として端子が実装された製品が販売されており、DisplayPortなどからVGAへ変換する一種のD/Aコンバータも市販されている。
仕様VGA端子の他方の端がBNCコネクタになっているケーブル

VGA端子にはいくつかのバリエーションがある。
3列15ピンのDE-15(ミニD-Sub15とも呼ばれる)コネクタに、RGBのそれぞれのアナログ信号とHとVの同期信号を配置したもの

コネクタ形状はそのままで1にVESA DDC(VESA Display Data Channel)の信号を追加したもの

1と同等の信号線を9ピンD-Subコネクタに配置したもの

1と同等の信号線を同軸ピンを内包した13W3と呼ばれるコネクタに配置したもの

VESA DDCはディスプレイの情報をコンピュータ側から取得できるようにした通信方式で、DDC1とDDC2では通信方式が異なる。DDC2では通信方式としてI2Cが採用されている。

また同期信号は、HとVを混合したものを複合同期信号として1本の信号で伝送したり、さらに複合同期信号を緑映像信号に載せて、信号線を減らしている場合(Sync on Green)もある。これはVGA端子が登場する以前、BNCコネクタで同信号を伝送していたことの名残である。

なお、かつてSun系ワークステーションで主流だった13W3コネクタと同一形状であるにもかかわらずピンアサインが異なる機種が存在しているため、市販品の3列15ピンとの変換アダプタ(カモンADVGA-13Wなど)が流用不可能という問題が発生している[5][6]

RGBの信号はディスプレイ側に75Ωのインピーダンスがあり、最も明るい状態は0.7Vで表現する。よって、1ビット出力で良いなら、デジタル回路からの出力が3.3Vなら、間に279Ωの抵抗を挟むと約0.7Vになる。デジタル回路から8ビット出力をするには、デジタル-アナログ変換回路を使う。
コネクタとピン配置

下に15ピンのコネクタの図とピン番号/信号線の表を示す。図中のピン番号はグラフィックカード側のメスコネクタであることに注意すること。ケーブルの端のピン番号は、普通オスコネクタなので図を反転させること。

ピン番号 (ソケットを見たもの):

ピン配置ピン名称機能
1REDRed video signal
2GREENGreen video signal or Sync on Green signal
3BLUEBlue video signal
4N/CNot connected
5GNDGround
6RED_RTNRed video signal return
7GREEN_RTNGreen video signal return
8BLUE_RTNBlue video signal return
9N/CNot connected
10GNDGround
11N/CNot connected
12SDAI2C data
13HSYNC or CSYNCHorizontal or Composite synchronization signal
14VSYNCVertical synchronization signal
15SCLI2C clock

アナログRGB信号はVGA規格が登場する以前からコンピュータで用いられていた。一部のMacintosh(MacIIより)やPC-9801(VM/VFより)などでは、ディスプレイへの映像出力コネクタとして、2列15ピンのDA-15コネクタを用いてアナログRGB信号を伝送していた。ちなみにコネクタ形状は同じでも両者のピン配置は異なる。

2000年代以降、コンピュータのディスプレイは、CRTディスプレイから液晶ディスプレイに主力が移り、デジタル伝送も行えるDVIコネクタが広く普及してきた。液晶ディスプレイは内部ではデジタル信号を用いてカラーを表示するため、アナログ信号を伝送するよりデジタル信号を伝送するほうが適している。詳細は「Digital Visual Interface」を参照

また、アナログRGB信号よりも前にデジタルRGB信号というものが存在していた。デジタルRGBではRGBそれぞれをON/OFFの1ビットで表し、

R=0,G=0,B=0 黒

R=0,G=0,B=1 青

R=0,G=1,B=0 緑

R=0,G=1,B=1 水色

R=1,G=0,B=0 赤

R=1,G=0,B=1 紫

R=1,G=1,B=0 黄

R=1,G=1,B=1 白

の8色が表示できるものである。この各RGBをON/OFFの2階調のみではなく多階調にしたものがアナログRGBである。近年のDVIなどのデジタル信号とは別のものである。詳細は「8ピン角型デジタル端子」を参照


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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