V型5気筒
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V型5気筒(ブイがたごきとう)とは、レシプロエンジン等のシリンダー配列形式のひとつ。5つのシリンダーがV型に開かれ配置される。採用例は極めて少なく市販車ではフォルクスワーゲン、レースでは二輪ホンダとチームKRのみである。目次

1 フォルクスワーゲンのV型5気筒

2 ホンダのV型5気筒

3 チームKRのV型5気筒

4 関連項目

5 外部リンク

フォルクスワーゲンのV型5気筒

同社の狭角V型6気筒エンジンから1気筒取り除いたエンジンである。フォルクスワーゲンの狭角V型エンジンは、V型といえども、直列エンジンの軸方向の長さを短くする目的で、シリンダー位置を千鳥配置にラップさせた(重ねた)もので、そのため、クランクシャフトも直列型に極めて近く、爆発間隔も直列5気筒と同じ144°である。

搭載車は4ドアセダンのボーラパサートの一部に留まっていたが、それぞれのモデルチェンジ(ボーラ→ジェッタ、パサートB5.5→B6)でV5搭載グレードは消滅し、現在V5搭載車は生産されていない。
ホンダのV型5気筒

2002年からのロードレース世界選手権の大幅な規定変更にあわせて、従来の2ストロークエンジンに代わって(2ストロークも一部継続)採用された4ストロークガソリンエンジンである。レギュレーションで4気筒と5気筒に同じ最低重量が適用されたことが5気筒エンジンが選ばれた背景のひとつである。同社はかつてWGP125ccクラスで直列5気筒エンジンを採用したことがあるが、今回は同じ5気筒をV型という形式に適用した。通常V型エンジンは偶数気筒で構成されるが、ホンダは過去に二輪の市販車とレーサーでV型3気筒を手がけており、それに続く奇数気筒のV型エンジンとなった。

RC211Vのエンジンは奇数気筒ということもあり、従来のV型エンジンとはかなり変わった構成をとる。クランクピンを共有するV型2気筒エンジンを基本とし、それと対称なV型2気筒からなる。残りの1気筒は、ふたつのV2エンジンで構成されたV4エンジンの中央に追加したようなエンジンである。このエンジンのバンク角は75.5°に設定され一次振動を低減している。外部リンクを参照。
チームKRのV型5気筒

ケニー・ロバーツ率いるチームKRも、MotoGPのレギュレーション変更に伴い2003年2004年シーズンに独自開発のV型5気筒エンジンを搭載したKRMX1を参戦させた。
関連項目

V型エンジン

外部リンク

ホンダRC211VのV角










レシプロエンジン気筒配置による分類
直列

I2

I3

I4

I5

I6

I8

I9

I10

I12

I14

水平対向(180°V)

F2

F4

F6

F8

F10

F12

F16

V型(狭角V/倒立V)

V2

V3

V4

V5

V6(VR6)

V8

V10

V12

V16

V18

V20

V24

W型(WR)

W3

W8

W12

W16

W18

その他の気筒配置

単気筒

星型

回転式


H型

U型

タンデム2

スクエア4


X型

関連する項目

ユニフロー掃気

2ピストン

対向ピストン

デルティック


ロータリー

複動式




更新日時:2019年6月10日(月)08:27
取得日時:2021/03/07 15:57


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