Vチップ(V-chip)は、レイティング対象にある番組の受信を制限するためにテレビ受信機に取り付ける半導体である。1993年に開発された[1]。アメリカ合衆国では、1999年から13インチ以上のテレビに内蔵され、2000年1月からはVチップの内蔵が義務付けられ、この半導体の類似品も出回るようになった。
Vチップは、暴力・性・言語などといった多くの番組要素に合わせた特別なコードを送受信するテレビの垂直帰線区間に用いるところがクローズドキャプションに似ており[2]、XDSのプロトコルを用いた放送信号の垂直帰線区間にあるレイティングline 21に合わせて番組の信号がエンコードされ、テレビ受信機の中のVチップはこれを検出する。もし番組が特定のテレビ受信機の定めた需要レベルに合わなければ、番組を視聴することはできない。
いじって設定が変更されるということのないように4ケタの暗証番号を設定することができるが、親が忘れたときのことを想定して、初期設定の「0000」に戻す方法がテレビの説明書にある。
VチップのVは、マサチューセッツ州のエド・マーキー下院議員がViolence(暴力)の略だとしてきた[3]が、開発者の一人であるティム・コリングス(サイモンフレーザー大学教授)はインタビューの中でviewer control(視聴者コントロール)[4]の略だと言っている。
この導入にめぐって放送業界からは「表現の自由を侵す」という批判の声も多い。
日本では1990年代後半に少年犯罪報道が過熱した際に一部で導入が主張された[5]。
なお、デジタル放送では、ソフトウェアレベルで制御が可能であるため、Vチップは使用されていない。
脚注^ ⇒【Q&A】Vチップ、(『潮
525本
表
話
編
歴
ビデオフォーマット
System M
NTSC
NTSC-J(クリアビジョン / ワイドクリアビジョン)
PAL-M
625本
PAL
PAL-N
PALplus
SECAM
音声
BTSC(MTS)
NICAM-728
Zweiton(A2/IGR)
EIAJ
SAP
Sound-in-Syncs
音声多重放送
信号
クローズドキャプション
文字多重放送
CGMS-A
GCR
PDC
VBI
VEIL
VIT
VITC
WSS
XDS
EPG
データ多重放送
ADAMS
ビットキャスト
過去
1940年以前
Baird-Nipkow
180 lines
405 lines
441 lines
ハイビジョン(1035i)
MAC
MUSE
デジタル
インターレース
SDTV(480i / 576i)
HDTV(1080i)
プログレッシブ
LDTV
240p
288p
ISDB
EDTV
480p
576p
HDTV
720p
1080p
スーパーハイビジョン・UHDTV
2160p
4320p
固定受信
ATSC
DVB
ISDB
移動体受信
ISDB(ワンセグ
NOTTV)
ATSC 2.0(A/72)
DVB
DTMB
DMB
SBTVD
CMMB
モバHO!
映像圧縮
MPEG-2
H.264
H.265
音声
AC-3(5.1)
DTS
MPEG-1 Audio Layer II
MPEG Multichannel
PCM
LPCM
AAC
HE-AAC
信号
クローズドキャプション
文字多重放送
CPCM
ブロードキャストフラグ
限定受信システム
AFD
EPG
技術
14:9
動画形式
MPEGトランスポート
規格逆変換
放送規格変換
映像処理
ビデオ・オン・デマンド
HDTVブラー
画面解像度
標準テレビジョン放送
デジタルシネマ
RED
DCI
2K
4K
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