Usenet
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この項目では、データの配布・保存システムについて説明しています。ニュースを掲載・提供するウェブサイトについては「ニュースサイト」をご覧ください。

ネットニュース(: Netnews、かつてはBBS[1]、電子会議[2]とも)とは、インターネット上の複数のサーバで主にテキストデータを配布・保存するシステムである。電子掲示板システムと類比されることが多いが、サーバにより保持するメッセージが異なり、メッセージ群の内容が一意に定まらない点で相違がある。英語の発音上から、ネットニューズと濁らせて言う場合や、単にニュース、ニューズと言うこともある。

Usenetとネットニュースを同義と取るかどうかについては議論が分かれる。

ネットニュースメッセージの技術規格に関連するRFCは、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}RFC 822、RFC 1036などである。RFC 1036の後継規格は何度か提案されているが、廃案になったものが多い。

2000年代中盤からネットニュースを中継するサービスを廃止するプロバイダが増え、2010年ごろにはほぼ消滅状態になった。
概要

ネットニュースの原型であるUsenet ([?ju?zn?t]) は、ワールドワイドな分散コンピュータ上の議論システムである。そのネットワークアーキテクチャ は、汎用Unix間通信 (UUCP) ダイアルアップ接続式であった。en:Tom TruscottとJim Ellisが1979年に発案し、1980年に稼働開始した[3]

Usenetの名称は、users' networkの省略から来ている.[4]。最初のUsenetグループはNET.generalであった。このグループはしばらくしてnet.generalとなった[5]。Usenet上で最初の商業的なスパムは、移民弁護士Canter and Siegelによるグリーンカード取得サービスの広告であった[5]

ネットニュースは、電子メールと並んで、コンピュータネットワークの初期につくられた情報交換システムの1つである。いずれもインターネットが一般に普及する以前から存在しており、当時はUUCPで配送されていた。この経緯により、ネットニュースの記事の形式と配送方法はEメールのそれとよく似ており、UUCPの特徴であるバケツリレー式の配信を前提としたものになっている。ただし、Eメールは通常一対一のメッセージ交換に主に使われるのに対し、ネットニュースは不特定多数の利用者間の議論の場として使われる。

ネットニュースでは、話題によって異なるニュースグループが作られており、各ニュースグループの名前は「.(ドット)」で区切られた階層構造を持っている。例えば、japan.comp.lang.cは、日本語で話す、コンピュータ関連の、プログラミング言語の、Cについてのニュースグループである。各階層はカテゴリとも呼ばれ、左端のカテゴリ(上記の例では japan)をトップカテゴリと呼ぶ。

ユーザーは、それぞれのトピックカテゴリの中でメッセージを投稿したり、他のユーザのメッセージを読むことができた。議題カテゴリはニュースグループと呼ばれ、それについて投稿されたメッセージは「ニュース」、または「記事」、「ポスト」と呼ばれた。ネットニュースは多くの点で電子掲示板 (BBS) と類似し、後に広く利用されたインターネットフォーラムの前身ともなった。BBSやフォーラムと同様に投稿はトピックスレッド (en) の形で議論ごとにまとめらた。違いは、投稿はサーバーに逐次方式で保管されていた点である。[4][6]。最も主要な相違点は、ネットニュースには中心となるサーバーや管理者またはホスティングプロバイダが存在しない点である。

通信規約は、かつては上記の通りUUCPを利用して配送されていたが、現在ではTCP/IP上に実装されたNNTPに置き換えられている。

通常、所属する組織や契約しているプロバイダの提供するニュースサーバを通じて記事の投稿・閲覧を行う。記事を投稿する場合、まず投稿に利用したサーバにのみ記事が登録される。そのサーバは1つもしくはそれ以上の他のサーバと相互に定期的に通信を行い(配送)、記事をそれぞれで交換する。この方法により、記事はサーバからサーバへと複製され、理論上はネットワーク上の全てのサーバに届くことになる。

この方式は高速ネットワークの時代にはふさわしくないという意見もある。これは専用線がまだ高価で、ほとんどの組織が電話回線を通じてUUCP接続していた時代に作られたものだからである。

ネットニュースはコミュニケーションのあり方を変化させた。ネットニュースが普及し始めた1994年時点で、ネットニュースの利用が組織のコミュニケーションを変化させることで、組織の在り方にも影響を与えるのではないかとの期待ないしは憂慮がなされていた[7][2]。本来ネットニュースは少人数のコミュニティのための電子会議場・電子掲示板として用いられるものであったが、インターネットが普及するにしたがって多数対多数のコミュニケーションに用いられるマスメディアと化していった[7]。ネットニュースの「誰でも発言でき、その記事はそのまま配信される」という原則は、それまでのマスメディアにはない特徴であった一方で、記事のクオリティの低下という問題が発生し、「読む時間に対しての効果が低い」という欠点が生じることとなった[7]。また、ネットニュースが利用されていた90年代の時点ではインターネットでの発言は所属・身元を明かした上で行われており、このことが発言に責任を生じさせる点が従来の日本の組織での議論と大きく異なる特性であるとされていた[8]。また、従来電子的コミュニケーションに関してL・スプロウルらによって伝統的コミュニケーションよりも心理的ないし社会的制約が低いため議論がよりフランクになされる一方相手の表情などの副次的な情報が伝達されないために参加者の間での争いを招きやすいと主張されていたが、実際にはネットニュースの参加者間の紛糾の原因は、多くは文化的背景や常識の相違に求められるものであったとされる[9]
日本での状況

1990年代前半はまだ家庭からのインターネット接続は厳しく、主にJUNETに接続していた研究機関や大学の研究者や学生が議論に参加していた。当時まだ非常に高価だったUNIXマシンを利用できる者のみが参加可能だったため、参加者の社会的プロフィールは比較的均一であった。

インターネットが一般に普及した1994年頃から利用者が急増し、1995年時点でfj.news.listsに流される記事だけでも一日で約1200件、約3MBに及んでいた[10]。1995年時点で全体としてはニュースグループ数は増加・分散の傾向がある一方でアナウンス型ニュースグループの記事量は増加の停滞が始まっている[11]。ネットニュースとWWWは同時期に一般への普及が進んだが、1996年ごろの時点では広報性の面でネットニュースが優れているとみられていた[12][注 1]。2003年は投稿記事数は減少傾向となる一方で[13]、1996年ごろより指摘されていた[14]利用者の増大によるトラフィックの増大とスプール容量不足への対策など運用にかかるコストの肥大化は深刻さを増し、システムの維持・運用が困難となることが問題となった[15]。このころサーバ間の総配送データ量は1日に250GBにも達していたが、記事の利用率は13%程度であった[15]。その後は電子掲示板ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどが普及し、追加のソフトのインストールや設定が必要なネットニュースはほとんど利用されなくなっている。また、スパムメッセージの巣窟と化し、議論の場としての役割を果たしていないニュースグループも少なからず存在する。2010年代に入ってからはメジャーなニュースグループであっても利用者減少によるサーバーの運用停止が相次ぎ、ほぼ消滅状態に陥っている。2013年ごろには日本国内で利用されるネットニュースサーバはほとんど見かけられなくなったとされている[16]。その一方で2011年の東日本大震災におけるメールサーバの混乱を受けて、メールシステム障害時用の代替メッセージシステムにネットニュースプロトコルを利用することが、2013年に京都工芸繊維大学の研究者によって提案されている[17]

巨大匿名掲示板2ちゃんねる」では、掲示板サーバへの過負荷やトラフィック集中などが問題になり、元来P2P的なメッセージ配送システムであるネットニュースに注目が集まり、実際に2ちゃんねるとの相互接続(書き込みメッセージの交換)実験も行われた(その際、両システムのユーザ間での多少の軋轢も、メッセージ上で見受けられた)。

日本語のニュースグループのトップカテゴリとしては、「fj」、「japan」がある。
プロバイダとネットニュース


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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