USCトロージャンズ
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USCトロージャンズのロゴトミー・トロージャン(英語版)

USCトロージャンズ(ユーエスシー・トロージャンズ、USC Trojans)はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに本部をおく南カリフォルニア大学(略称:USC)の学生スポーツチームの愛称である。男子チームの愛称はthe Trojansである一方、女子チームには公認の愛称が二つあり、ひとつは男子と同じthe Trojans、他方はWomen of Troy(トロイの女性)である。本記事においてはトロージャンズで記述を統一する。

トロージャンズはパシフィック12カンファレンスに属し、全チーム合計で全米選手権において122回制覇している。うち100はNCAA(全米大学体育協会)選手権である[1]。同じロサンゼルス市に所在するカリフォルニア大学ロサンゼルス校(略称:UCLA)とは学業においてもスポーツにおいても激しいライバル関係にある。

また毎年恒例となったアメリカンフットボール対抗戦が行われるため、ノートルダム大学ともライバル関係にあるとされ、同競技においては最大のライバル校である[2][3][4][5][6]
実績

トロージャンズ全体で全米大学選手権と名の付く大会における優勝回数は122回を誇り、うち100回は
全米大学体育協会(以下NCAA)の選手権大会優勝である。これはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(略称:UCLA)の111回、スタンフォード大学の106回に次ぎ、全米の大学で第3位である。

男子チームは優勝97回で、うちNCAA選手権は84回優勝している。これは全米大学でトップである[1]

女子チームは優勝25回で、うちNCAA選手権は16回優勝している。こちらは全米3位となっている[1]

トロージャンズ(男女あわせて)として、少なくとも1チームが26年連続で優勝を果たしている。

1971年から始まったUSAトゥデイの全米ランキングで、6度ベスト1に輝いている。

NCAAの個別タイトルを見ると、男子は302回獲得で全米1位であり、女子は55回獲得している。

合衆国で最高のアマチュアスポーツ賞として知られるジェームスサリバン賞の受賞者が、トロージャンズOB・OGで4名いる。サミー・リー(英語版)(1953年)、パリー・オブライエン(1959年)、ジョン・ネーバー(1977年)そしてジャネット・エバンス(1989年)である。

年間最優秀女子学生アスリートに贈られるホンダ・ブロデリックカップ受賞者が2名いる。シェリル・ミラー(英語版、バスケットボール、1983-84)とアンジェラ・ウィリアムズ(英語版、陸上競技、2001-02)であり、この他にホンダスポーツ賞受賞者が8名いる。

オリンピック選手レベッカ・ソニ選手(水泳)

トロージャンズは多くのオリンピック選手を輩出した伝統を誇る。1904年セントルイスオリンピックから2014年ソチオリンピックまでの間に422人が出場し、135個の金メダル、88個の銀メダル、65個銅メダルを獲得した[7]1912年ストックホルムオリンピック以降の夏季オリンピックでは少なくとも1個の金メダルを獲得し続けている。

上記の金メダル獲得数135個は、ワールドワイドの大学で比較すると第8位となる[8]。(ただしこの集計は2012年ロンドンオリンピックの例で言えば、アメリカ合衆国水球チームが獲得したメダル1個に対して、トロージャンズOGが代表チームに3名いるため3個の銀メダルというカウント方法による)

2008年北京オリンピック200m平泳ぎにおいて世界新記録で優勝したレベッカ・ソニは、トロージャンズの現役アスリートであった。レベッカは同大会において、100m平泳ぎと400mメドレーリレーでも銀メダルを獲得している。

全米大学選手権優勝

()内は優勝回数を示す。
男子

アメリカン・フットボール(11)- 1928年、1931年、1932年、1939年、1962年、1967年、1972年、1974年、1978年、2003年、2004年

バスケットボール(12)- 1948年、1958年、1961年、1963年、1968年、1970年、1971年、1972年、1973年、1974年、1978年、1998年

体操競技(1)- 1962年

競泳飛込(9)- 1960年、1963年、1964年、1965年、1966年、1974年、1975年、1976年、1977年

テニス(21)- 1946年、1951年、1955年、1958年、1962年、1963年、1964年、1966年、1967年、1968年、1969年、1976年、1991年、1993年、1994年、2002年、2009年、2010年、2011年、2012年、2014年

陸上競技(26)- 1926年、1930年、1931年、1935年、1936年、1937年、1938年、1939年、1940年、1941年、1942年、1943年、1949年、1950年、1951年、 1952年、1953年、1954年、1955年、1958年、1961年、1963年、1965年、1967年、1968年、1976年

室内陸上(2)- 1967年、1972年

バレーボール(6)- *1949年、*1950年、1977年、1980年、1988年、1990年

水球(9)- 1998年、2003年、2005年、2008年、2009年、2010年、2011年、2012年、2013年

(※注)アメリカンフットボールと*印はNCAA選手権以外の選手権大会である。
女子

バスケットボール(2)- 1983年、1984年

競泳飛込(1)- 1997年

テニス(7)- *1977年(2)、*1978年、*1979年、*1980年、1983年、1985年

陸上競技(1)- 2001年

バレーボール(6)- *1976年、*1977年、*1980年、1981年、2002年、2003年

水球(4)- *1999年、2004年、2010年、2013年

ゴルフ(3)- 2003年、2008年、2013年

サッカー(1)- 2007年

(※注)*印はNCAA選手権以外の選手権大会である。
強化代表チーム

強化代表チーム(Varsity Team(英語版))のうち、18チームについて述べる[9]
アメリカンフットボール1888年創生期のチームメンバー。トロージャンズのニックネームはまだなかった。「USC トロージャンズ フットボール(英語版)」も参照

トロージャンズフットボールチームは1888年に創部され、これまでの通算成績が793勝313敗54分(勝率0.706)という驚異的な成績を残している。1998年に雑誌「SPORT」で行った20世紀カレッジフットボールランキングで4位につけ、2009年にESPNが行ったランキングではトロージャンズは2位となっている。

トロージャンズは投票によるナショナルチャンピオンに9度選出されている[10]マット・ライナートハイズマン・トロフィー

ハイズマン・トロフィー受賞者が多いことでも知られており、7人の受賞者を輩出している。ただし7人目の受賞者であるレジー・ブッシュは後に不祥事により同賞を返上している。2002年から2005年まで4年間の同賞受賞者のうち、3人がトロージャンズである。すなわちカーソン・パーマー(英語版、後にアリゾナ・カージナルスに入団)が2002年に、マット・ライナート(同)が2004年に、レジー・ブッシュ(現デトロイト・ライオンズ所属)が2005年に受賞している[11]。他の受賞者4人はいずれも傑出したテールバック・プレーヤーとして名を馳せた。すなわちマイク・ギャレット(英語版)が1965年に、O・J・シンプソンが1968年に、チャールズ・ホワイト(英語版)が1979年に、マーカス・アレン(英語版)が1981年にそれぞれ受賞している。


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