雪姫が組織した不死人で構成された一家(ファミリー)。鬼男や猫娘を始めとする、人の世を外れた者達の互助組織で作中に登場するのは「日本支部」。人の理を外れた人間以外の徒党であるため、常に人の世からはじき出され蹂躙され、忘れさられる者達、つまりは少数派・弱者の側に付く。新東京の沖合10kmにある温泉宿「仙境館」を経営し、そこをアジトとしている。
不老不死の吸血鬼をはじめとして、不死性を有する神魔妖怪、神酒・霊薬・賢者の石などの不死のグッズの使用者、電脳化・ロボット化などの科学的不死者、命のストック(残機)をもつ者、死なない呪いがかかった者、死ぬと転生するセーブポイントを設置している者、人体改造をしている者など、数多くの不死人が所属するが、大半の構成員は並みの生物よりはタフと言うだけの「不死身未満」の亜人や人外。
命名はチャチャゼロ。最初の提案は「AQ HOLDER(永久の保持者)」だったが、不死者と言っても死ぬときは死ぬので「UQ HOLDER(悠久の保持者)」となった。 UQホルダーの中でも不死身度の高いメンバー達。ホルダーの顔でもあり、ホルダーの用心棒とも言われている。その名の通り、メンバーにはそれぞれ番号が割り当てられている。不死身衆としてUQホルダーへ入団する際には、入団テストとして東京地下に広がる洞窟に何千匹と巣くう不死喰らいを掃除する必要がある。 メンバー同士の私闘は禁止されている。また、人間と戦う際には「相手の命は奪わない」という不文律が存在する。甚兵衛いわく「定命の者に対するハンデ」だが、南雲に言わせれば「人間をバカにしている」とのこと。もっとも不死者との、または不死者同士の戦いは下手をすると不毛な長期戦になることも多く、勝敗に関しては「ある程度のルール」を決めておかないとキリが無いとも言える。
不死身衆(ナンバーズ)
雪姫(ゆきひめ)
「#雪姫」の項を参照。UQホルダー不死身衆No.1。
宍戸 甚兵衛(ししど じんべえ)
声 - 咲野俊介[12]UQホルダーの現リーダー。UQホルダー不死身衆No.2。男性。赤髪で、長い襟足を1本に束ねており、体中には無数の傷がある。不死身歴は1400年という長寿。雪姫秘蔵の沖縄酒と焼き鳥の食いさしを平らげたのが主な原因で、新東京の地下に落とされ2年間彷徨っていた。同じく地下に落ちてきた刀太と九郎丸の手助けをし、共に地上に戻った。戦闘法は単純な徒手空拳が基本だが、実力は達人クラス。また、彼固有の「イレカエ」という能力を有しており、離れた場所にある物や視認できない物を手元に瞬時に移動させたり、特定の位置に瞬間移動させる事が出来る。ただし、能力の有効範囲は最大で半径350mである。この能力を応用し、敵の体の一部の実をねじ切ることも可能。剣術に関しては源五郎や十蔵の師匠にもあたるが、甚兵衛自身は明治維新を機に刀を捨てている。拳法に関しては維新後に大陸で学んだ。不死身になって以降も大きな戦争が起きる度に「一兵士」として参加している。彼の不死身の起源は「人魚の肉」を食した事による不死。若狭国(今の福井県南部)で不死者となる。不死身力は強いとは言えず、首を切り落として潰されたり、専用の毒を喰らったりしても死んでしまう。再生力も弱く、体中にある傷もそのため。嘗ては自身と同様の過程で不死となった者たちとチームを組んでいた事もあり、それがホルダーの原型となっている様子。地下にいた時にはむさくるしいヒゲ面だったが、剃ってしまうとかなり印象が変わる。普段は「famous store」というコンビニでバイトをしており、制服であるエプロンと名札をつけている。
無極太極盤(むきょくたいきょくばん)
イレカエの本質。自身を含めた周辺の状況を「盤面を観るように俯瞰する能力」。従来までのイレカエはこの付属効果のようなもので、この力を使うと時間停止ほどではないが極めて遅くなった時間の中で、敵が何をしようとも関係なく盤上から盤面の駒を操るかのように敵や自分の体を好きに操り、位置を瞬時に入れ替えたり敵を空間ごとねじ切ったりすることが出来る。従来のイレカエとの違いは神の視点から全ての状況を客観的に把握でき、敵や自分の肉体がどんな状況になっていても(たとえ自分の肉体が致命的なほどバラバラに破壊されていても)関係がなく、ごく遅延した時間の中で全てに的確な対処を行える点。この力を使われると基本的に全ての攻撃行動に完全なカウンターを取られほぼ全ての行動が封殺されてしまう上、回避不能の空間操作攻撃でズタズタにされてしまうため敵からすると厄介この上ない。