UQ_HOLDER!_?魔法先生ネギま!2?
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UQ HOLDER!
ジャンル
ファンタジーバトル
少年漫画
漫画:UQ HOLDER!
UQ HOLDER! ?魔法先生ネギま!2?
作者赤松健
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
別冊少年マガジン
レーベルKCマガジン
発表号2013年39号 - 2016年30号
(週刊少年マガジン)
2016年11月号 - 2022年3月号
(別冊少年マガジン)
発表期間2013年8月28日 - 2016年6月22日
(週刊少年マガジン)
2016年10月8日 - 2022年2月9日
(別冊少年マガジン)
巻数全28巻
話数全192話
その他同人マーク適用
アニメ
原作赤松健
監督鈴木洋平
シリーズ構成赤松健、ヤスカワショウゴ
脚本ヤスカワショウゴ、竹田裕一郎
キャラクターデザイン藤井昌宏
音楽羽岡佳、石毛駿平
アニメーション制作J.C.STAFF
製作UQナンバーズ
放送局TOKYO MXほか
放送期間2017年10月3日 - 12月19日
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ
タイトルロゴの左下に配置された同人マーク。本作が初の採用例となる。

『UQ HOLDER!』(ユーキュー ホルダー)は、赤松健のアクション・バトル漫画作品。前作『魔法先生ネギま!』の未来を舞台にした続編であり、あらゆる手段や過程を経て不老不死の力を持った者達と、新たに不老不死となった主人公の物語が語られる。

2021年7月時点で単行本の累計発行部数は370万部を[1]、前作『魔法先生ネギま!』を含めた「ネギま!」シリーズの累計発行部数は2600万部をそれぞれ突破している[2]

週刊少年マガジン』(講談社)の2013年39号(同年8月28日発売)から2016年30号(同年6月22日発売)まで連載され、その後同社の『別冊少年マガジン』に移籍して2016年11月号から2022年3月号まで連載された[3]

その際、アニメの商品展開に合わせて一時的に「?魔法先生ネギま!2?」のサブタイトルが雑誌連載版にのみ追加されていた(単行本はタイトル変わらず)が、アニメ展開の終了に伴い削除された。
制作背景

2016年に『週刊少年マガジン』から『別冊少年マガジン』へ移籍したが、これは赤松によれば、年齢も48歳を経て週刊連載が体力的に難しくなってきたこともあり、『週刊少年マガジン』本誌においては後進に道を譲るといった考えもあってのことだという[4][5]。移籍連載と同時に、作品名にサブタイトルが追加された[6]

本作は赤松自身が考案した[7]同人マークが使用された作品第1号であり、本作をモチーフにした二次創作による同人誌の作成と同人誌即売会での無断配布が、有償・無償を問わず許可されている[8]

また、本作は赤松作品で初めてデジタル作画によって描かれており[注 1]、バトルシーンを中心に据えた少年漫画というコンセプトから、従来よりシンプルな絵柄・画面構成で作画されており、主人公も少年漫画らしい明るい性格としたと赤松は語っている[9]
あらすじ
プロローグ
700年の年月を生きる真祖にして不老不死の吸血鬼・エヴァンジェリンを初めとして、何らかの方法や境遇によって不老、もしくは不死といった力を得てしまった者達の物語。舞台は、「魔法」の存在が人の世に知られてから10年が経った世界。時は2086年。九州・熊本県
阿蘇郡のとある村に住む少年・近衛刀太は、いつか村を出て遠き都に立つ塔(軌道エレベータ)の上へ行き、仲間と共に夢を叶える事を心に誓う。しかし村長からは上京の許可を得られず、都に行くために奮闘の毎日を送っていた。育ての親である女性教師・雪姫と平穏に暮らしていた刀太だったが、ある日、賞金首であった雪姫を狙う賞金稼ぎの陰謀に巻き込まれ利用された形で、雪姫共々瀕死の重傷を負う。刀太は雪姫や仲間の危機から立ち上がるべく、雪姫に言われるままその血を飲み、不老不死の吸血鬼となって復活する。(第1話)
序盤
賞金稼ぎを撃退した後、刀太は雪姫の正体が700年を生きる不死の吸血鬼である事を知り、二人は都である新東京・天之御柱市にある日本軌道エレベータ「アマノミハシラ」を目指し、旅に出た。旅の途中、性別不詳の若い剣士、時坂九郎丸が二人を討とうとするが、刀太は九郎丸と強引に親友となる。(第1巻まで)不死者となった刀太は「この力を何かの役に立てないか」と考え、それを聞いた雪姫はかつて自分が作った組織「UQ HOLDER」のアジトである、温泉宿「仙境館」に案内する。この組織は世のため人のために不死の力を使おうというものであり、闇の世界に生きる者達の互助組織でもあった。刀太と九郎丸は地下で入隊試験を受けることになり、苦難の末、合格する。『不死身衆』(ナンバーズ)となった彼らは、アマノミハシラ学園で起こっている怪奇連続殺人事件の調査のため、生徒として入学する。事件の犯人は、そこで出会った幽鬼・佐々木 三太の仕業かと思われたが、実は死霊術士・水無瀬 小夜子の仕業であったことが判明。34万人もの自殺者の報われぬ荒御霊の受け皿となった小夜子は、『魂魄浸食型屍鬼ウイルス』を使って世界各地でバイオテロを起こすが、刀太たちの活躍により解決する。(第6巻まで)
登場人物
主要人物
近衛 刀太(このえ とうた)
声 -
高倉有加[10]本作の主人公。UQホルダー不死身衆(ナンバーズ)No.7。背丈の低い黒髪の少年。自覚年齢は14歳だが、三太の調査では2082年生まれの4歳となっており、出生地も「東アジアステーション」となっている。また、2年前の事故以前の記憶が全くない。シャツの上に学ランを着用している事が多い。村の仲間の5人の中では剣も拳も最も腕に立つ上に、料理が上手い。とにかく快活で情熱的な性格。身長が低いことがコンプレックス。都に立つ塔(軌道エレベータ)へと上り、「一旗揚げる」ことを夢見ている。交通事故以前の記憶が無く、それ故に後ろを振り返るよりも前に進むことを信条としている。心の芯に確かな物を持ち、夢を果たそうと努力する人物であれば男女年齢を問わず敬意を払い、相手の持つ技術を貪欲に学び取ろうとする。しかし具体的に「自分が何をするか」は考えておらず、その辺りは周囲から突っ込まれることが多い。2年前に交通事故(実際は何者かによる襲撃)で両親を亡くし、居合わせた雪姫のもとに引き取られる。ある日、雪姫を標的として村に潜伏していた賞金稼ぎの橘(声 - 小松史法)に必死の重傷(左腕を切断、心臓は刺突により貫通)を負わされるが、そこから立ち上がるべく雪姫の血を飲んだ事で雪姫の眷属の吸血鬼になる。それに伴い雪姫の正体が露見した事から、物語の首都である新東京天之御柱市へ旅立つ事になる。不老不死になったことで身長の成長が止まってしまったことを嘆いている[注 2]。が、後に実は雪姫の眷属になってはおらず、彼の持つ不死性は後述する事情により生まれた時から持っていた「金星の黒」の魔力が由来であると判明する。彼の不死身の起源は「金星の黒」の魔力。その不死身度は最強クラスと言われ、頭部を物理的に切り離されても死なず、意識が残る。雪姫やネギの起源と同じものだが、雪姫自身が自らを差し置いて「不死身度は刀太とカリンが2強」と示したようにその不死力は雪姫をも上回る。同じ闇の魔法(マギア・エレベア)の使い手であってもネギの不死力がエヴァ(雪姫)には及んでいなかったように、使い手同士でも不死身度には優劣がある模様。だが、切り離された部位が原形を留めていたり魔力が残存していたりする場合には、その部位と本体が魔法的に繋がった状態にあるため、部位を紛失してしまっても本体から部位が再生する事はない。が、刀太は後に紛失した部分そのものから肉体をいくらでも再生して実体を持つ分身を大量に作り出して自在に動かしたり、ほんの血の一滴からでも切り離した部位の好きな位置から肉体を即時再生させ瞬間移動のような戦術も取れるようになるなどの超成長を見せ、デメリットどころか優位点の一つとなった。戦闘面においては非常に戦闘勘が優れており、修練不足からくる圧倒的な熟練差を「勘」だけでカバーする事が可能。雪姫をして「武に関しては天賦の才がある」と評される程。しかし刀太自身は実際の所、戦いや強さといった物に興味は無く、雪姫が瞬動術を教授しようとした時もキッパリと断っていた。だが、世界救世軍「白き翼」リーダー・フェイトを「一発殴る」事を目的として鍛練を積む事を決意する。後に過去のキティ(エヴァ)との出会いと約束。襲来したネギ=ヨルダとの戦いや、ネギの足跡を追うことで今までの全ての真実を知った事などを経て、自らの進むべき目標を確立したことで、この世界を、そして雪姫を救うために「最強」を志すようになる。得物として、UQホルダー入団テストの際に手に入れた「重力剣」を使う。初任務のスラム街での「力の手」との戦闘で追い詰められた際、膨大な魔力を発現し「闇の魔法(マギア・エレベア)」使用時に見られる紋様が発生するが、後にそうなる理由として体内に「闇の魔法」の根源たる「金星の黒」と「魔法無効化能力」の根源たる「火星の白」という、2つの相反する力を持っていたことが判明した。ネギ・スプリングフィールドの孫に当たるとされていたが、楽観的で能天気な性格はむしろ曽祖父であるナギに似ている。だが、実はネギの孫ではなく、ネギと明日菜の遺伝子を掛け合わせた合成遺伝子を基盤として誕生したクローン人間。「始まりの魔法使い」からこの世界を救うため「火星の白」と「金星の黒」の2つの力を併せ持つ存在として人工的に作り出された。夕映いわく、刀太を生み出すために71人もの「前例」が犠牲になったという。元々この実験はネギが「自らと同等の能力を十全に扱える後継者を生み出す」目的で発案し、フェイト、エヴァ、アマテル・インダストリアル社主導で進められたが、幼児期の刀太は力を発現できず、未熟なクローン技術の副作用で大人になるまで生きられないかも知れないほどの病弱な体[注 3]であったために、「魂魄の複製」という「神の領域を隔てる壁」に当たり計画は延期を余儀なくされ、フェイトは刀太にネギの後継者を創造するという目的に対し、「失敗作」の烙印を押して道具扱いした上に、スポンサーからの資金確保のために量産したネギ・クローンの兵器化を進めるなどの暴走を始めたため、エヴァの逆鱗に触れ後の決裂に繋がる事となる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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