UN-GO
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UN-GO
ジャンル
推理近未来
ディストピアオカルト
アニメ
原案坂口安吾
監督水島精二
脚本會川昇
キャラクターデザインpako高河ゆん
稲留和美、矢崎優子
やぐちひろこ(アニメ)
音楽NARASAKI
アニメーション制作ボンズ
製作「UN-GO」製作委員会
放送局フジテレビノイタミナほか
放送期間2011年10月 - 12月
話数全11話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『UN-GO』(アンゴ)は、ボンズ制作による日本オリジナルテレビアニメ作品。フジテレビ系列ノイタミナ枠」にて、2011年10月から12月まで放送された。
概要

昭和前期に活動した小説家坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖』『復員殺人事件』などを原案とし、その設定を独自にアレンジ(物語の舞台を近未来にするなど)したオリジナルストーリーとして制作。登場人物も原典からの人物とそうでない人物が混在している。公式サイト・ストーリーページの『虎山レポート』ではエンディングに出るパスワードを入力することにより、捜査報告書を閲覧することが出来る。
あらすじ

“終戦”を迎えたばかりの近未来の東京。そこでは、探偵業が流行らなくなった代わりに、メディア王・海勝麟六が膨大な情報量と優れた頭脳を生かして、幾多の難事件を解決していた。しかし、実は麟六の推理には裏があり、それをあぶり出すのが、「最後の名探偵」と呼ばれる結城新十郎と、その相棒・因果。世間からは、「敗戦探偵」と言われているが、それでも2人は力を合わせて、様々な難事件の解決に挑むのだった。
登場人物
主要人物
結城新十郎(ゆうき しんじゅうろう)
[1]
- 勝地涼[2]本作の主人公。「結城探偵事務所」を営む青年。生年月日:2001年9月11日[3]。人呼んで「最後の名探偵」。ある事情で、世間とは離れて生活している。理性的で常に冷静沈着。小柄だが運動神経抜群。類稀な推理力で様々な難事件を解決するため、警察や連合調整部からは一目置かれている。しかし、事件の真相は表向き麟六の推理通りの内容となっており、真実を知らない世間からは「敗戦探偵」と言われている[4]。『episode:0 因果論』では、自身の過去と因果との出会いが語られている。原典では紳士探偵「結城新十郎」に当たる。
因果(いんが)[1]
声 - 豊崎愛生[2]新十郎の相棒で探偵助手。新十郎と常に行動を共にする謎の美少年。小悪魔な性格で普段は明るく幼稚だが、新十郎には生意気な態度を取る。時折奇矯な言動を取る。パンダを模したファッションが特徴で顔にもペイントを施しており、普段は前髪で右目が隠れている。利発で身体能力は、新十郎より高い。御魂が渦巻くと美しい成人女性に変身して(表向きは「新十郎の上司」となっている)、相手に1問だけ質問に答えさせる。ただし、1人につき1問しか効果を発揮せず、プログラムの集積存在である風守には効かない。他にも様々な特殊能力を有している。正体は人ならざる者。『episode:0 因果論』において世良田蒔郎は、過去海外へ攻め入った日本人が自らを加護するために帯同した「神」であると語っている。本来、対象者の命ごと御魂を奪うのだが、新十郎と「人を殺さない代わりに御魂を好きなだけ与える」という契約を交わして以来、彼と行動を共にする。また彼の身体は元々『episode:0 因果論』で登場する倉田由子の身体であったことが最終回終盤で明かされた。成人女性に変身するのは、それが理由である。原典では人気戯作者「花廼屋因果」に当たる。
佐々風守(ささ かざもり) / R.A.I.(ライ)
声 - 松本まりか[2]第4話より登場。現在は倫理的問題により開発製造が御禁制となった人工知性・“ REAL AI(Real Artificial Intelligence 通称R.A.I.)の最後の1つ。元々は駒守事件の被害者であり遺物だったが、成り行きで事件終了後も新十郎たちと行動を共にする。本来はプログラムの集積存在であり実体を持たないが、通常は人間大の少女を模したロボットやパンダを模した縫いぐるみを操る他、メインプログラムを家電などに移すことも可能。
海勝麟六(かいしょう りんろく)[1]
声 - 三木眞一郎[2]通信会社「JJシステム(ジャパンジャスティスネットワークシステムホールディングス)」会長。通称:メディア王。政財界に通じ、戦後に普及した通信インフラとその技術を独占する。検察庁・警視庁などの情報分析顧問も務める。明晰な頭脳と膨大な情報で、虎山が持ち込む難事件を次々と解決する為、世間からは「名探偵以上の推理力の持ち主」と言われるが、事件の真相は公にせず、「美しい結末」に収めようとしている。常に飄々とした態度を崩さない食わせ者。原典では氷川で隠居の身の「勝海舟」に当たる。
海勝梨江(かいしょう りえ)[1]
声 - 山本希望[2]麟六の娘。家事手伝い。裕福な家庭で育った為か、大らかな反面、好奇心旺盛で大雑把な面がある。第1話で新十郎と出会って以来、彼に興味を持ち、父・麟六に持ち込まれた事件を新十郎に吹き込んでは、事件に巻き込む。母親とは、3歳の時に死別している。原典では『舞踏会殺人事件』の加納五兵衛の娘「お梨江」に当たる。
虎山泉(こやま いずみ)[1]
声 - 本田貴子[2]検察庁連合調整部の検事。麟六に意見を聞こうと難事件を持ち込むが、新十郎と関わることも多い。理知的な性格。原典では神楽坂の剣術使い「泉山虎之助」に当たる。
速水星玄(はやみ せいげん)[1]
声 - 入野自由[2]警察庁警備局課長。仕事のため、様々な難事件に関わる。虎山のことを尊敬しており、それが高じて彼女が神の如く崇拝する海勝に成り替わろうと別天王の力で事件を起こす。原典では『舞踏会殺人事件』の警視総監「速水星玄」に当たる。
海勝家メイド
声 - 折笠富美子海勝家メイド長。人当たりが良くマイペースだが、無言のうちにも麟六の意を汲む有能な人物。
別天王(べってんのう)
「別天王会」の現御神を称する少女。人の言葉を現実にする「言霊」を司る人ならざる者であり、催眠術師として認知されている。その能力で持ち主とみなした存在の言葉を現実に移すが、別天王そのものを認識していない人間にまでは能力は及ばないとともに、対象を別人と認識させる際にその人物がその場にいるなど、現実空間と矛盾する事柄は現実化できないなど、制限も存在する。
小山田新(おやまだ あらた)
声 - 樋口智透アイドルアプリ(ドルプリ)の着せ替えドール「夜長姫3+1(よながひめスリープラスワン)」の裏ソフト販売業者。しかし新情報拡散防止法により発売中止になる。新十郎に情報を提供し、摘発後も夜長姫の違法アップロードを続けている。
「加納信実殺人事件」関係者
加納信実(かのう のぶざね)
声 -
有本欽隆総合商社加納グループ社長。復興支援着服の嫌疑をかけられており、パーティ会場で殺される。原典では政商「加納五兵衛」に当たる。
加納敦子(かのう あつこ)
声 - 桑島法子加納グループ企業社長で信実の妻。夫を英雄視しており、それゆえ強制捜査の汚名が許せず英雄のままいられるように夫を殺害した。原典では五兵衛の女房「アツ子」に当たる。
小野 一刀(おの いっとう)
声 - 河野智之自由国民党代議士。加納とは利権で繋がっている。
神田政彦(かんだ まさひこ)
声 - 小形満国際通貨銀行日本支部代表。加納とは利権で繋がっている。
寺田涼子(てらだ りょうこ)
声 - 尾崎麗奈加納グループが手配した警視庁SP。加納殺害直前に犯人がSPに成りすますために射殺されていた。
「長田久子殺害・死体遺棄事件」関係者
長田久子(おさだ ひさこ)
声 -
松澤千晶横浜の投資家の被害者。「夜長姫3+1」の事務所の社長で生みの親。何者かに殺害され、スーツケースに詰められた上で自宅の門番に預けられ、白タクに品川の東急ホテルに届けるよう依頼されていた。原典では海外貿易商の中橋英太郎の妻「ヒサ」に当たる。
荒巻敏司(あらまき としじ)
長田久子殺害の容疑者。行方不明。飲食店経営で久子とは愛人関係で、女装の趣味があった。
長田安(おさだ あん)
声 - 安野希世乃新十郎に捜査依頼をした被害者長田久子の娘。歌手希望でよく日本語の歌を歌っている。「夜長姫3+1」のあんざいえりの声を代役。解散後は歌手になりたかったが久子に反対されており、ドルプリ「夜長姫3+1」の声データとしてデビューしようとしたがこれも反対され久子を殺害、容疑を元メンバーに向けさせようとした。原典では中橋家女中「長田ヤス」に当たる。
あんざい えり
アイドル「夜長姫3+1」の4人目のメンバーとしてデビュー予定だったとされる女性。表向きはデビュー直前の12月23日の東京最初のテロ「1223テロ」の被害者となって死亡したとなっているが、実際は久子によって捏造のテロ映像の女性をメンバーだったことに仕立てた架空の存在。
中橋澄香(なかはし すみか)
声 - 安済知佳元「夜長姫3+1」メンバー。解散後はソロデビューしたかったが久子に反対されていた。
中橋英太郎(なかはし えいたろう)
声 - 大畑伸太郎中橋澄香の兄。


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