UFOロボ_グレンダイザー
[Wikipedia|▼Menu]
推定年齢は20歳[7][19]。身長178cm、体重68kg[20]。血液型は不詳[注 11]。宇宙科学研究所の宇門博士に救われ養子となった後、博士が牧葉団兵衛とともに経営するシラカバ牧場で働いていた。地球にベガ星の魔手が迫るのを知っても、フリード星でのつらい過去からか当初は戦うことに否定的だったが、ベガ星のミニフォーに襲われる兜甲児のTFOを救うため、研究所のダム部分に封印していたグレンダイザーに再び搭乗。甲児と交流を重ねる中で、第二の故郷・地球を守るため、グレンダイザーで戦うことを決意する。異星の王子のため、優しく穏やかな人柄をしのばせる、育ちのよさと大人の落ち着きが強調されたキャラクターだった。ただし初期においては、戦わねばならないことへの悩みや異郷での孤独感のため、多少棘のある面も見せている。普段の服装はカウボーイスタイル(前期と後期で異なる)だが、出撃の際は「デュークフリード!!」のコールと共にフリード星の戦闘スタイルに変身してスペイザーに乗り込む。戦闘スタイルは赤のボディスーツに黒の防具を纏った姿をしており、西洋式の兜を思わせるデザインの(ゴーグルが組み込まれた、クリーム色のシールド付きの)ヘルメットをかぶる。この戦闘スタイルをとることで、身体能力が強化されているのかどうかは、どちらともとれる描写が多く(第4、10、23話など)ハッキリしない[注 12][注 13]。またどのような技術や原理で変身しているかの説明は一切なく、同じフリード星人である妹マリアが変身しない理由も語られていない[注 14]。「デューク・テレパシー」という、敵メカに捕らわれている人質の居場所を感知する特殊能力を持っている(第10話)ほか、第20話ではポーカーの勝負で、カードを思い通りにそろえるために超能力を使ったと思しき描写がある。わずかながらだが予知能力もあるらしい(第36話など)。デュークの正体は当初、宇門博士他、数名にしか明かされていなかった(甲児には第2話で説明)が、中盤からは研究所の全職員およびシラカバ牧場の関係者に広く知られることとなり、皆がデュークとマリアの異星人兄妹のために尽力するようになる。故郷を追われた亡国の王子という背景から、かつてのペットと戦う(第33話)[注 15]、親友と戦う(第71話)、幼なじみを失う(第25話、第72話)など悲劇的なエピソードも多い。過去にベガ星連合軍のミニフォーによる攻撃から受けた古傷があり[注 16]、ベガトロン放射能に反応して日々病状が進行することから生命の危険に見舞われるが、第71話で旧友のモルスによって治療された。マリアの義祖父によれば、ベガ星連合軍の侵略の際に、二人の両親であるフリード王も妃も亡くなったという[注 18](第49話)。
兜 甲児(かぶと こうじ)
声 - 石丸博也 / 岩中睦樹(単独ゲーム版)前々作の主人公、本作の准主人公。身長170cm、体重62kg[36]。血液型はAB型(第27話)。元・マジンガーZのパイロット。Dr.ヘルの地下帝国との戦いの後、アメリカのワトソン研究所に留学。ミケーネ帝国との決戦では緊急帰国して再びマジンガーZで参戦し、勝利に大きく貢献した。その後、留学中にUFOを目撃したことで宇宙に興味を持つようになっていたことから[37]アメリカ航空宇宙局(NASA)のUFOセンターで円盤の研究に打ち込んでいた(第1話)。その成果として自ら開発した小型円盤TFOに乗って日本に帰国し、宇宙科学研究所に合流する。社交的な性格は相変わらずで宇門所長や所員たち、それにシラカバ牧場の面々とはすぐに打ち解けたが、所長の息子である大介の態度や研究所を手伝わない様子に反発と不信感を抱いていた。当初は異星との貿易を志していたが、侵略者・ベガ星連合軍の存在と大介の正体が異星人デュークフリードである事情を知り、共に戦うことを誓って、その良き理解者となっていった。中盤まではTFO、JFOを操って戦っていたが、それらが撃破された後はダブルスペイザーやドリルスペイザーなどでグレンダイザーをサポートする。マリア登場後はドリルスペイザーを譲り、ダブルスペイザーの専属となる。製作者側の配慮により、本作ではロボットに搭乗することは滅多にない[注 19]。また作中を通じ、先走っては敵に何度も捕獲される、洗脳によって研究所の位置を伝えかけたり宇門所長を襲ったりする(第18話)などといった、トラブルメーカーや三枚目的な役回りが目立った。とはいえダブルスぺイザー搭乗以前の物語前半においても、デュークの窮地を救ったことは少なからずある(第2、8、11、13、22、32話など)。また、デュークが落ち着きと分別のあるキャラクターであったのと対照的に、甲児は前作までと同様に血気盛んなキャラクターとしてのポジションを担っていた。デュークより年下のため、彼からは「甲児君」と呼ばれている。一方、それに対して当初はデュークを「大介さん」と呼んでいたが、ストーリー後半では「デューク」と呼ぶことが多くなる(とりわけ戦闘中はほぼデュークと呼ぶようになるが、これはひかるも同様)。また、ひかるを異性として意識するような描写もあった(第47話)がすぐに解消され、後半ではマリアと親しくなる。次回予告編ナレーションも石丸が兜甲児として担当しており、物語を第三者的な立場から語っている。永井豪による漫画版では地球に漂着したデュークが初めて出会った地球人であり、宇門博士と引き会わせたのも甲児であった。一度だけグレンダイザーを操縦してデュークの元に駆け付けているが[38]、フリード王族ではない甲児が操縦できた理由は特に説明されていない(そもそも永井豪の漫画版ではグレンダイザーの自動防衛機能そのものの説明がないため、TVアニメ版と設定が異なるとも考えられる)。
兜甲児の登場について
兜甲児の登場は、「兜甲児は人気があるので、レギュラーで登場させてほしい[39]」とのテレビ局側(フジテレビの別所孝治)からの要望[注 20][注 21]であり、そのためにスタッフが混乱した[42](「前二作とは全く別個の作品のつもりだったので相当もめたが、最終的には了承せざるを得ず、今度は逆に脚本家たちを説得して回る側になって困った[39]」)との勝田稔男のコメントがある。勝田稔男らが後年の壇上で明かしたところによれば、甲児を登場させたことについては彼のファンが怒り、剃刀の刃を送ってきたという[43]。後に『マジンガーZ』『グレートマジンガー』の企画プロデューサーであった横山賢二は、本作に兜甲児が引き続き出ると聞かされた時の気持ちを尋ねられ、“それは、イヤでしたよ。なんか、自分で育てたっていうとおかしいですけど、それを取っていかれちゃったというかね。「そんなことあり?」って感じでしたね。”と語っている[44]
牧葉 ひかる(まきば ひかる)[注 22]

次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:519 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef