UEFAチャンピオンズリーグ
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UEFAチャンピオンズリーグ

開始年1955年
主催UEFA
地域ヨーロッパ
参加チーム数32(グループステージ)
79(合計)
前回優勝 マンチェスター・シティ(1回目)
最多優勝 レアル・マドリード(14回)
TV放送WOWOW
サイト ⇒公式ウェブサイト
2023-24
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UEFAチャンピオンズリーグ(UCL、: UEFA Champions League)は、欧州サッカー連盟の主催で毎年9月から翌年の5月にかけて行われる、クラブチームによるサッカーの大陸選手権大会である。1955年にヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップとして始まった。当初は各リーグの優勝クラブによる大会だったが、1990年代に参加クラブ数と資格が拡大された。
概要

クラブサッカーにおける世界最高峰の大会であり[1][2]、世界で最もレベルの高いサッカーの大会であるとみなされている。決勝戦のテレビ視聴者数は、毎年2億人を超える[3]

1960年から2004年まで、本大会の勝者はインターコンチネンタルカップに参加し、南米大陸のコパ・リベルタドーレス勝者と対戦した。2005年以降は、FIFA主催のクラブワールドカップへの出場権を自動的に得ることになっている[注 1]。またUEFAヨーロッパリーグの優勝者と戦うUEFAスーパーカップにも参加が可能となる。さらにFIFAクラブワールドカップに変わり2024年から開催のFIFAインターコンチネンタルカップへの参加も可能となる。
歴史
チャンピオンズカップ時代

本大会は1955年に、フランスのスポーツ誌レキップの記者・編集者だったガブリエル・アノの提案により、「ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ European Champion Clubs' Cup」という名称で開始された[4]。1950年代の欧州では経済統合の機運が高まっており、サッカー界でも1954年に欧州サッカー連盟 (UEFA)が設立されている[5]。UEFAは当初各国代表チームによる欧州選手権実現に向け動いていたが、アノがUEFAを説得し、各国から1クラブ選抜した全16クラブの第1回大会を開催した[4]。初回はレキップによりファンを集められるクラブが招待されたが、第2回大会から各国のリーグ王者に出場権が与えられた[4]

当初は各国リーグの優勝クラブと当大会の前年度優勝クラブのみが出場するホーム&アウェーの2試合の合計スコアで争われるノックアウト方式の大会だったが、1990年代に入ると下記のように大会形式が次々と変更されていった。
1991-1992シーズン
4クラブ×2グループのリーグ戦を導入(1991-92,1992-93シーズンではリーグ戦の1位が決勝に進出。1993-94シーズンではリーグ戦の上位2クラブが準決勝に進出)。
チャンピオンズリーグ時代
1992-1993シーズン
大会名がヨーロッパチャンピオンズリーグに変更。ユニフォームの袖に大会公式ワッペンを付けることが義務づけられた。
1994-1995シーズン
ホーム&アウェーの総当り戦による4クラブ×4グループのリーグ戦を導入(上位2クラブが決勝トーナメントに進出)。UEFAランキング上位国の優勝クラブと前年度優勝クラブの計8クラブが本大会(グループリーグ)のシード権を獲得。それ以外の国のクラブで予選を行って、勝ち上がったクラブが本大会に出場する。
1996-1997シーズン
大会名がヨーロッパチャンピオンズリーグからUEFAチャンピオンズリーグに変更。アンセム、大会公式球の導入。
1997-1998シーズン
従来からの国内リーグ1位のクラブに加えて、ランキング上位8ヶ国の国内リーグ2位のクラブにも出場権が認められた。但し、国内リーグ2位のクラブは予選で勝ち上がる必要がある。本大会出場クラブが16クラブから24クラブへ増加し、グループも4から6へ増加した(グループリーグへのシード権の条件は変更なし)。これに伴い、グループリーグでの決勝トーナメント進出条件が変更され、各グループ1位の6クラブと2位の中で最も成績の良かった上位2クラブの計8クラブが決勝トーナメントに進出する方式に変更された。
1999-2000シーズン
予選方式、本大会方式が大幅に変更された。これは
UEFAカップウィナーズカップが廃止されたための変更であるが、1990年代後半から水面下で動いていたスーパーリーグ構想にUEFAが対処しなければならなかったという見方が強い。本大会の出場クラブは、24クラブから32クラブへ拡大し、ランキング上位国に与えられる出場枠は予選枠を含めて最大で4クラブに増加。前年度優勝クラブは引き続きグループリーグへのシード権を得るが、4つの出場枠を持つ国で前年度優勝クラブがリーグ5位以下に終わった場合、国内協会は前年度優勝クラブと4位のクラブのいずれを出場させるか選択する必要があった。1999-2000シーズンは当大会で優勝したレアル・マドリードリーガ5位に終わったが、当時のリーガでのチャンピオンズリーグ出場権獲得条件により、2000-2001シーズンは前シーズンの上位3クラブと当大会で前シーズンに優勝したレアル・マドリードがチャンピオンズリーグに出場し、リーガ4位のレアル・サラゴサはUEFAカップ出場となった。予選なしで本大会に出場できるクラブも8クラブから16クラブへ拡大され(15+前年度優勝クラブ)、出場枠がUEFAランキング上位9カ国(前年度優勝枠次第で10カ国)、そのうちランキング上位6カ国は上位2クラブへ変更された。 グループリーグは従来からの1次リーグに加えて2次リーグが追加導入され、1次リーグ(4クラブ×8グループ)、2次リーグ(4クラブ×4グループ)共に、各グループ上位2クラブが通過という条件になった。また、1次リーグで3位に入ったクラブは、UEFAカップに回ることになった。しかし、リーグ拡大に伴って試合数も増加し、2次リーグに進出したクラブは最低でも12試合を消化しなければならず、さらに決勝戦に進出した場合は合計で17試合も消化しなければならないため、試合数の増加による疲労の蓄積や怪我の続出、レベルの低下が懸念されたことから、各クラブや選手、監督の間で不満が続出し、後に2003-04シーズンでの大会システム変更に繋がった。
2003-2004シーズン
本大会の出場クラブ数は32クラブであるが、過密日程の元凶となっていた2次リーグを廃止して、決勝トーナメント出場クラブ数が8チームから16クラブへ変更されたことで、各クラブや選手、監督の間で不評だった部分が一部解消されている。これにより、グループリーグで消化しなければならない試合数は6試合へと減少、決勝戦までに消化する試合数は最大で17試合から13試合へ減少しており、試合数の増加に伴う疲労の蓄積と怪我の問題、試合レベルの低下がある程度是正された。
2006-2007シーズン
前年度優勝クラブは、各国の出場枠に関わらずグループリーグにシードされることとなった(当該クラブが国内リーグで3位以下となり、出場権を確保していない場合、当該国の最下位の出場枠のクラブがUEFAカップに押し出される)。2004-05シーズンに優勝したリヴァプールプレミアリーグではリーグ5位に終わり、1999-2000シーズンに優勝したレアル・マドリードと同様の現象が発生した。しかし、イングランドのサッカー協会は、2005-06シーズンにリヴァプールではなく、4位のエヴァートンを出場させることを選択したため、リヴァプールは本来ならば2005-06シーズンはUEFAカップに回る事となるはずだったが、王者としての防衛権の必要性から、特例としてイングランドに5枠目が与えられ、予選1回戦からの参加となったことが契機となり改正された(参考(英語))。
2009-2010シーズン
予選なしで本大会に出場できるクラブが16クラブから22クラブへと拡大され(21+前年度優勝クラブ)、出場枠がUEFAランキング上位9カ国から12カ国(前年度優勝枠次第で13カ国)、ランキング上位3カ国は上位2クラブから3クラブへと変更された。予選が国内リーグ優勝クラブ予選と国内リーグ上位クラブ予選の二つの経路に分かれた。予選が3回戦から4回戦へと拡大され、4回戦はプレーオフと命名された。上位クラブ予選は3回戦とプレーオフのみとなる。
2012-2013シーズン
カップタイドルールが変更。UCLの予選、UELの予選のみに前所属クラブで出場歴がある選手に関して、前所属クラブが本大会に進出していても新たな所属クラブで本大会に登録できるようになった。
2015-2016シーズン
前年度UEFAヨーロッパリーグ優勝クラブにも出場権が与えられるようになる(グループリーグかプレーオフから参加。前年度UCL優勝クラブが国内リーグ成績により出場枠を獲得し、前年度優勝枠が空いていた場合、グリープリーグから出場。空いていない場合は、ランキング13位以下の国の優勝クラブの場合は優勝クラブ予選プレーオフへ、そうでない場合は上位クラブ予選プレーオフへ回る)。これに伴い1ヶ国からの出場クラブ数の上限が4から5へと拡大。
2018-2019シーズン
予選なしで出場できるチームが22クラブから26クラブへ拡大され、UEFAランキング上位4カ国の4クラブはいずれも予選なしで出場できるようになった。また前年度ヨーロッパリーグ優勝クラブも必ずグループリーグからの出場へと変更。カップタイドルール(冬の移籍期間に移籍した選手は、前所属クラブでグループリーグに出場歴のある場合、移籍先のクラブで決勝トーナメントに出場できない)が廃止。
2019-2020シーズン
プレーオフからビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR)の使用を開始した[6]新型コロナウィルスの世界的な感染拡大に伴い、決勝トーナメントラウンド16の第2レグのうち3月第2週の4試合は実施(ただし2試合は無観客試合)されたが、3月第3週に予定されていた4試合は延期された後、8月に無観客試合にて開催された。決勝トーナメント準々決勝以降の全ての試合は、1試合決着方式での短期集中開催に変更され、開催場所も中立地(ポルトガルリスボンエスタディオ・ダ・ルスエスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ)にて行われることになった。
2020-2021シーズン
新型コロナウイルス感染症対策のため、2019-20シーズン後半戦同様に選手・監督・スタッフらは引き続きPCR検査が義務付けられた。
2021-2022シーズン
大会予選からアウェーゴール・ルールの廃止を決定した。
2024-2025シーズン
出場枠が36チームに拡大、現行の4チーム×8組のグループステージを廃止、異なるチームとホームとアウェイで4試合ずつ、8試合のリーグ戦(リーグフェーズ)を行う。(スイス式)リーグの上位8チームがそのままノックアウトステージに進出。9位から24位のチームはプレーオフを2試合戦い、ノックアウトステージに進む。なお、25位以下のチームはUELに回らず敗退となる。
開催方式
出場枠

UEFAに加盟する各国地域内での前年度リーグ戦の上位クラブが参加できる。国別の出場枠およびどのレベルから参加できるかは、UEFAランキングのカントリーランキングで決まる。

(2024-25シーズンより)

出場クラブの構成(2024-25シーズン以降)本大会シード優勝クラブ予選上位クラブ予選
初登場初登場前ラウンド勝利初登場前ラウンド勝利
予選1回戦
(32クラブ)32クラブ
23位から55位の国の国内リーグ優勝クラブ

(リヒテンシュタインを除く)
予選2回戦
(30クラブ)8クラブ
15位から22位の国の国内リーグ優勝クラブ
16クラブ6クラブ
10位から15位の国の国内リーグ準優勝のクラブ
予選3回戦
(20クラブ)12クラブ5クラブ
7位から9位の国の国内リーグ準優勝クラブ
5位の国の国内リーグ4位クラブ

6位の国の国内リーグ3位クラブ3クラブ
プレーオフ
(14クラブ)4クラブ
11位から14位の国の国内リーグ優勝クラブ6クラブ4クラブ
グループステージ
(36クラブ)29クラブ
前年度UCL優勝クラブ
前年度UEL優勝クラブ
1位から10位の国の国内リーグ優勝クラブ
1位から6位の国の国内リーグ準優勝クラブ
1位から5位の国の国内リーグ3位クラブ

1位から4位の国の国内リーグ4位クラブ

前シーズンの成績が最も良かった2か国のクラブで、出場権を得ていない最上位クラブ5クラブ2クラブ

(1) UEFAランキング1位?4位の国の上位4クラブ
(2) UEFAランキング5位?6位の国の上位3クラブ
(3) UEFAランキング7位?15位の国の上位2クラブ
(4) UEFAランキング16位以下の国の1位クラブ
(5) 前年度UEFAチャンピオンズリーグ優勝クラブ
(6) 前年度UEFAヨーロッパリーグ優勝クラブ

ただし1か国から出場できるのは最大5クラブまでである。従ってDEのクラブがUEFAランキング1位?4位の同一国から出て、かつ両クラブとも前年度国内リーグの成績が5位以下であった場合、その国の前年度リーグ4位クラブは出場資格を失い、ヨーロッパリーグ出場権を得る事になる。


(2023-24シーズンまで)

出場クラブの構成(2018-19シーズン以降、2023?24シーズンまで)本大会シード優勝クラブ予選上位クラブ予選
初登場初登場前ラウンド勝利初登場前ラウンド勝利
予備予選
(4クラブ)4クラブ
52位から55位の国の国内リーグ優勝クラブ
予選1回戦
(34クラブ)33クラブ
18位から51位の国の国内リーグ優勝クラブ
(リヒテンシュタインを除く)1クラブ
予選2回戦
(26クラブ)3クラブ
15位から17位の国の国内リーグ優勝クラブ17クラブ6クラブ
10位から15位の国の国内リーグ準優勝のクラブ
予選3回戦
(20クラブ)2クラブ
13位から14位の国の国内リーグ優勝クラブ10クラブ5クラブ
7位から9位の国の国内リーグ準優勝クラブ
5位から6位の国の国内リーグ3位クラブ3クラブ
プレーオフ
(12クラブ)2クラブ
11位から12位の国の国内リーグ優勝クラブ6クラブ4クラブ
グループステージ
(32クラブ)26クラブ
前年度UCL優勝クラブ
前年度UEL優勝クラブ
1位から10位の国の国内リーグ優勝クラブ
1位から6位の国の国内リーグ準優勝クラブ
1位から4位の国の国内リーグ3位・4位クラブ4クラブ2クラブ

(1) UEFAランキング1位?4位の国の上位4クラブ
(2) UEFAランキング5位?6位の国の上位3クラブ
(3) UEFAランキング7位?15位の国の上位2クラブ
(4) UEFAランキング16位以下の国の1位クラブ
(5) 前年度UEFAチャンピオンズリーグ優勝クラブ
(6) 前年度UEFAヨーロッパリーグ優勝クラブ

ただし1か国から出場できるのは最大5クラブまでである。従ってDEのクラブがUEFAランキング1位?4位の同一国から出て、かつ両クラブとも前年度国内リーグの成績が5位以下であった場合、その国の前年度リーグ4位クラブは出場資格を失い、ヨーロッパリーグ出場権を得る事になる。
本大会出場36クラブの構成

(2024?25シーズンより)

UEFAランキング1位?4位の国の上位4クラブ (16)

UEFAランキング5位の国の上位3クラブ(3)

UEFAランキング6位の国の上位2クラブ (2)

UEFAランキング7位?10位の国の1位クラブ (4)

優勝チーム予選を勝ち上がったUEFAランキング11位以下の国の1位クラブ (5)

上位チーム予選を勝ち上がったUEFAランキング5?15位の国の2位?3位クラブ (2)

UEFAチャンピオンズリーグ前年度優勝クラブもしくはUEFAランキング11位?55位の国の1位クラブの中でクラブランキングの最上位クラブ (1)

UEFAヨーロッパリーグ前年度優勝クラブもしくはこの大会に出場できるクラブの中でクラブランキングの最上位クラブ (1)

(ただし、国内リーグ2位以下のクラブが該当する場合、1位のクラブが本大会に出場枠に入っていることを原則とする。)

直前シーズンのUEFAの大会における成績をもとにしたポイントランキング上位2か国の追加チーム(ヨーロピアン・パフォーマンス・スポット: EPS)(2)。

(前年度CL優勝クラブの国内リーグ成績が本大会出場権獲得圏内の場合、UEFAランキング11位から55位の国の優勝クラブのうち、クラブランキングの最上位クラブが予選を免除され、本大会の出場権を得る。前年度UEL優勝クラブの国内リーグ成績が本大会出場権獲得圏内の場合、参加資格のあるクラブのうち、本大会の出場権を得ていないクラブの中でクラブランキングの最上位クラブが予選を免除され、本大会の出場権を得る)

(2023?24シーズンまで)

UEFAランキング1位?4位の国の上位4クラブ (16)

UEFAランキング5位?6位の国の上位2クラブ (4)

UEFAランキング7位?10位の国の1位クラブ (4)

優勝チーム予選を勝ち上がったUEFAランキング11位以下の国の1位クラブ (4)

上位チーム予選を勝ち上がったUEFAランキング5?15位の国の2位?3位クラブ (2)

UEFAチャンピオンズリーグ前年度優勝クラブもしくはUEFAランキング11位の国の1位クラブ (1)

UEFAヨーロッパリーグ前年度優勝クラブもしくはUEFAランキング5位の国の3位クラブ (1)


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