カリフォルニア大学バークレー校
University of California, BerkeleyUC Berkeley(UCB)
旧称University of California (1868?1958)
モットーFiat lux
カリフォルニア大学バークレー校(カリフォルニアだいがくバークレーこう、英: University of California, Berkeley、略称:UC Berkeley/は、アメリカ合衆国カリフォルニア州のバークレーに位置する名門州立大学[9]。 カリフォルニア大学は1868年に同州によって創設された総合大学群で、州内10か所に分散するキャンパスにそれぞれ巨大な総合大学や研究教育施設をもつ。これらの総合本部が置かれているのがバークレー校で、教育水準はきわめて高く、大学院のレベルではハーバードやスタンフォードなどの名門私学と長年国内のトップを争ってきた。USニューズの米国大学ランキングでは第15位[10]、THE大学ランキングでは世界総合で第9位[11]、QS世界大学ランキングでは総合第10位[12]。 現在では環境保護政策を熱心にすすめてきた同州と密接に連携して環境技術研究でとくに高い評価を受けており、これにつながる生体医工学・化学・物質工学などでUSニューズ誌ランキングの最上位に位置する[10]。化学分野では、周期表の元素のうち16個が本校で発見された[13]。バークリウム(berkelium)とカリホルニウム(californium)は本校の名称にもとづいて命名されている。 また州内のIT企業とも多くの共同研究などが進められており、コンピューター科学・人工知能研究・データ解析などの分野でも米国内を代表する研究拠点とみなされている[10]。 このほか伝統的に心理学・経済学の研究でも定評があり、2024年の時点でノーベル賞を受賞した教員らは71人にのぼる[14]。 学部の合格率は2023年時点で11.3%と、全米最難関のグループに属する[15]。ハーバード大学など東部の名門私立大学群「アイビーリーグ」に対し、名門公立大学群「パブリック・アイビー」の代表的存在とされる[16]。 大学の学費は州外からの入学者でも年間で約4万8000ドル(約750万円)とアイビー・リーグ各校に比べてやや低く抑えられており、州住民は約1万5000ドル(約230万円)と、アメリカの大学としては大幅に低く設定されている[17]。 大学のモットーは "Fiat lux"(そこに光あれ / Let There Be Light)。バークレーの地名は19世紀半ばに新たに町が建設されたさい、『視角新論』などで知られるアイルランドの哲学者ジョージ・バークリーにちなんで命名されている[18]。 1866年に設立された私立大学College of Californiaが前身となり、その後カリフォルニア州経営の農業、鉱業、機械技術学校と合併する形で、1868年に「カリフォルニア大学」が設立される。 初代学長にはCollege of California創設者であるヘンリー・デューラン (Henry Durant) が就任した。1869年にオークランド市にあったCollege of Californiaの施設を利用し開学、1873年の新キャンパス完成を待ち、現在のバークレーへ大学施設を移動した ⇒[1]。当時の学生数は男子学生数167名、女子学生数222名 ⇒[2]。 1891年に、ウィリアム・ランドルフ・ハーストの母であるフィービー・アパーソン・ハーストは、国際建築大会の支援、たくさんの教育プログラムなどを提供し、ハースト記念鉱業ビルとハーストホールの建設にも投資を行った。 当時のUC バークレーのベンジャミン・イデ・ウィーラー学長は1905年に、複数のカリフォルニア大学を開校する構想を打ち出し、まず、サクラメント市の近くにカリフォルニア大学デービス校を開校。ウィーラーの功績により「UCバークレー」の評判が高まり、奨学金などの資金援助も調達できるようにもなった。
概要
沿革
設立