U125_(潜水艦・初代)
[Wikipedia|▼Menu]

横須賀に停泊する〇一潜水艦(旧U125)
艦歴
計画1916年5月27日
起工
進水1918年5月26日
就役1918年9月4日
除籍
その後1918年11月26日接収。日本海軍に引き渡され〇一潜水艦に改名。1931年8月19日雑役船に編入、沈錘船に指定され公称第2900号に改名。1937年6月26日廃船
性能諸元
排水量常備:1,163トン
水中:1,468トン
全長82.0m
全幅7.4m
吃水
機関ディーゼル2基2軸
水上:2,400馬力
水中:1,235馬力
速力水上:14.7kt
水中:8kt
航続距離水上:8ktで13,000海里
水中:4.5ktで35海里
燃料重油
乗員40名
兵装SK L/45 15cm単装砲1門
50cm魚雷発射管 艦首4門
魚雷14本
100cm機雷敷設筒2門
機雷42個
備考

U125はドイツ帝国海軍UE2型潜水艦Uボート)の8番艦。大型の機雷敷設潜水艦。
目次

1 艦歴

2 艦長

3 脚注

4 参考文献

5 関連項目

6 外部リンク

艦歴

1916年5月27日に建造が計画され、ブローム&フォス社で建造が行われた。1918年5月26日に進水し、1918年9月4日に竣工した。

竣工が第一次世界大戦末期であり、ほどなく終戦を迎えたため、戦歴はない。

1918年11月26日イギリスのハリッジにて降伏し、連合軍に接収された。

1918年12月14日、本艦は日本軍に戦利獲得され、19日受領。21日、〇一潜水艦(仮称)と命名される。

1919年大正8年)1月3日装甲巡洋艦出雲に曳航されてハリッジを出港し、4日にポートランドに到着。試運転の後、日本海軍・第二特務艦隊の手によって回航されることとなり、2月18日にポートランドを出港。ブレスト、フェロール(スペイン)、ジブラルタルを経由して3月16日マルタに到着。18日に工作艦関東が受領し、整備を行う。真水と潤滑油、重油の補給の後4月9日にマルタを出港。途中補給をしながらポートサイドアデンを経由して28日にコロンボに到着。〇七潜水艦に潤滑油を積み替えた後、5月6日にコロンボを出港。途中補給をしながらペナンシンガポール馬公館山を経由し、6月18日横須賀に到着し整備を受ける。

日本海軍籍には編入されず、整備の後研究や試験に使用され、日本の潜水艦の発達に寄与した。特に伊一二一型潜水艦の直接の手本となっている。

1927年昭和2年5月19日、沈没潜水艦を浮揚する際の(沈錘船)として活用する事が決定し[1]、改装工事を受ける。

改装後は重錘として特務艦朝日の沈没潜水艦救難実験や訓練に使用された。

1931年(昭和6年)8月19日、雑役船に編入し沈錘船となり公称第2900号と改名。引き続き沈没潜水艦救難実験や訓練に使用された。

1937年(昭和12年)5月31日、船体の老朽化や、朝日の救難装備の撤去が決まったため、沈錘船は製鋼材料とすることとなった[2]。これを受け、公称第2900号は同年6月26日に廃船となった[3]
艦長
U125


ハンス・スカベル(Hans Scabell) 海軍大尉:1918年9月4日 - 1918年11月11日

〇一潜水艦


田尻敏郎 海軍少佐:1919年1月7日 - 1919年3月18日

木内達藏 海軍少佐:1919年3月18日 - 1919年7月24日

脚注^ #沈没潜水艦救難用沈錘船p.2
^ #軍務1機密第218号p.3
^ #S12第6102号p.74

参考文献

アジア歴史資料センター(公式)(防衛省防衛研究所)

Ref.C04015594900『旧〇一潜水艦に潜水艦救難用沈錘船として設備新設の件』。

Ref.
C05023590700『軍務1機密第218号 12.5.31 特務艦朝日に於ける潜水艦救難施設に関する件』。

Ref.
C05110883500『第6102号 12.11.30 雑役船廃船に関する件』。


外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。
ISBN 4-7698-1246-9

海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。

呉市海事歴史科学館 『日本海軍艦艇写真集 潜水艦・潜水母艦』 ダイヤモンド社 2005年。

雑誌「丸」編集部『ハンディ版 日本海軍艦艇写真集20巻』潜水艦伊号・呂号・波号・特殊潜航艇他、光人社、1998年。

雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』(光人社、1990年) ISBN 4-7698-0462-8

世界の艦船 No.244 写真集『日本軍艦史 2.大正編』海人社、1977年。

世界の艦船 No. 469 増刊第37集 『日本潜水艦史』、海人社、1993年。

世界の艦船 No. 791 増刊第114集 『日本潜水艦史』、海人社、2013年。

世界の艦船 No. 877 『戦利潜水艦「〇一」』、海人社、2018年。

関連項目

大日本海軍艦艇一覧

外部リンク

〇一潜水艦











大日本帝国海軍潜水艦の艦型
一等潜水艦

海大型1型 | 2型 | 3型a | 3型b | 4型 | 5型 | 6型a | 6型b | 7型
巡潜型1型 | 2型 | 3型 | 甲型 | 甲型改1 | 改甲型 | 乙型 | 乙型改1 | 乙型改2 | 丙型 | 丙型改
機雷潜 | 丁型 | 丁型改 | 潜高 | 潜補 | 潜特
接収艦伊501 | 伊502 | 伊503 | 伊504 | 伊505 | 伊506


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:19 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef