U.S.S.ディスカバリー
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戦後においては胞子ドライブの運用は認められていなかったものの、連邦から最重要任務を与えられていたクリストファー・パイク船長が、5万光年を超える距離の移動が必要となった際「大目に見てもらおう」として再運用に踏み切っている。

以上のように、装置設備の他にも「一定量のマイセリウム胞子」「航海士」「連邦規則」の条件をクリアして初めて使用できるものだが、航海士については独特なテレパシー能力を持つクイジャン人でも務められるようである。

ディスカバリーのクルーは当初、あくまでも宇宙空間を転移するシステムとして利用していたが、後に鏡像宇宙への意図的な次元移動も可能であることが判明。そのような技術の存在が公になると広く混乱を招くことが懸念されたため、連邦司令部の判断により鏡像宇宙に関連する情報は廃棄された。またディスカバリーは2257年に、船体と一体化した巨大データベースを守るため遠い未来へ移動し、胞子ドライブもまたディスカバリーの消失とともに公式記録から存在自体を抹消された。そのため移動先である32世紀においても胞子ドライブは独特で異様な技術であり、32世紀の科学者からは「これが900年前の技術とは思えない。科学の黄金時代だったのだろう」と絶賛された。ダイリチウムの枯渇で気軽に高速ワープ移動ができないという未来世界において、ダイリチウムなしでどこへでも移動できるディスカバリーはその能力を最大限に活かすこととなる。

胞子ドライブを稼働させる際には艦内に「ブラック警報(Black alert)」が発令され、第1船体の回転ギミックが動くと同時に艦全体がきりもみ回転して瞬間移動する。ブラックアラートはシリーズ初登場で、レッドアラート(非常警報)、イエローアラート(警戒警報)、ブルーアラート(離着陸警報)とも異なる不気味な異質さをよく表現している。
U.S.S.ディスカバリーNCC-1031-A

DIS35話「ゴミを漁る者たち」にて3週間の改装を受けたディスカバリーは、新たな「NCC-1031-A」というレジストリナンバーを与えられ、直線が多い23世紀の無骨なデザインから、なめらかな曲線を持つデザインへマイナーチェンジがされる。プログラマブル素材を利用した改装によってワープナセルが分離型となり、三角形型の第2船体は全体がなだらかに傾斜を持つ上下左右対称型となる。ドーサルネック?第1船体接続部分が逆三角形型に太くなり、第1船体の外環船体と中環船体をつなぐ橋部も消失している。船体から離れたワープナセルはワープジャンプの際にパイロンに寄り接続する。その他、デフレクター盤やインパルスエンジン、ワープフィールドグリルなど各ディティールも力強くスタイリッシュにアップグレードされている。

船体外部隔壁はデュラニウム合金からニュートロニウムへと換装、内装はプログラマブル素材による物理的かつ立体的なインターフェイスにアップグレードされたが、クルーの使い勝手を考慮しあえて旧来の形式が継続され、あまり変化がない。

シーズン5最終話にもとのNCC-1031の姿にダウングレードされ、いずこかの宇宙域に廃棄される。
性能

胞子ドライブ、ワープドライブ、シールド、光子魚雷など、スタートレックの宇宙艦の基本的な機能に変化はないものの、シールドは量子魚雷の爆発に充分耐える等、船体の耐久力は格段に上がっている。23世紀時点ではなかったホロデッキやレプリケーターなどの設備も設置された。転送はコムバッジの新機能による個人転送が主流となっているため、転送パッドが設置された専用の転送室が使用される描写はない。

なお惑星連邦は26世紀にはタイムトラベル技術を持つに至ったが、ENTで描かれた時間冷戦などタイムトラベル技術による紛争が好ましい結果を残さなかったらしく、32世紀の世界では時空関連の技術は禁忌となっている。
注釈^ クロスフィールド級自体が胞子ドライブを前提とした艦級なのかディスカバリーとグレンが専用に改造されていたのかは不明

出典[脚注の使い方]^ 90光年の距離を1.3秒で移動出来る
^ a b Eaglemoss社刊『Star Trek Discovery Starships Collection』Issue2
^ 「「スター・ウォーズ」で知られるラルフ・マッカリーによる新エンタープライズのデザイン画。」1982年『タウンムック増刊 スーパービジュアルマガジン スタートレック大研究3』徳間書店, p94










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