余談ではあるが、「571」の艦番号は、第二次世界大戦後にアメリカ海軍が就役させた世界初の原子力潜水艦「USS ノーチラス (SSN-571)」と同じである。 連合軍が、エニグマを奪取するためにUボートを捕獲し、艦内に突入したという出来事は、実際の戦史に存在する。ただし、映画のようにアメリカ海軍の潜水艦をUボートに偽装して、海兵隊員に率いられた潜水艦乗員がドイツ兵に扮し、武装してUボートに乗り込むということは無かった。本作品のエンドロールの最初に触れられているが、以下のような事例があった。
映画の基となった出来事
1941年5月9日、グリーンランド南端沖で英海軍艦隊が、U-110を爆雷攻撃し、損傷して浮上してきたU-110に武装した兵員が乗り込み、エニグマを入手。
1942年10月30日、同じく英海軍の駆逐艦「ペタード
1944年6月4日、空母「ガダルカナル」率いる米海軍第22.3機動部隊が、U-505を捕獲し、エニグマを入手。
映画は、U-110とU-559の事例を基に製作されたと思われるが、いずれも作戦を実行したのは米軍では無く、英軍である。 Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「素晴らしい撮影技術と興味深いプロット、そして才能のあるキャストとスタッフによって『U-571』は緊張感のあるスリラーに仕上がっている。」であり、115件の評論のうち高評価は68%にあたる78件で、平均点は10点満点中6.29点となっている[4]。Metacriticによれば、35件の評論のうち、高評価は22件、賛否混在は11件、低評価は2件で、平均点は100点満点中62点となっている[5]。
作品の評価
脚注[脚注の使い方]
注釈^ DVD作品中等で大佐と訳されているが、階級は少佐である(階級章は米海軍少佐)。キャプテンと呼ばれているがあくまで艦長の意であり、海軍大佐を意味するものではない。
出典^ a b “U-571
^ ⇒2000年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
^ “U?571”. WOWOW. 2021年1月5日閲覧。
^ “U-571 (2000)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年1月5日閲覧。
^ “U-571 Reviews” (英語). Metacritic. 2021年1月5日閲覧。
参考文献
「大西洋戦争―ヴォルフ・パックVSハンター・キラー (第2次大戦欧州戦史シリーズ) 」学習研究所
外部リンク
U-571 - allcinema
⇒U-571 - KINENOTE
U-571 - オールムービー(英語)
U-571 - IMDb(英語)