Twelve〜戦国封神伝〜
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『Twelve?戦国封神伝?』(トゥエルブ?せんごくほうしんでん?)とは、2005年8月25日コナミから発売された、PlayStation Portable(PSP)向けのシミュレーションロールプレイングゲームである。廉価版が2006年8月10日に発売。

当初PSPでは、発売されるタイトルの多くが他ハードからの移植作品だったが、PSP向けとして完全新作(登場人物は100人以上・フルボイス仕様)として発売された。シナリオ・世界設定原案は川上稔、キャラクターデザインは成瀬ちさと


目次

1 世界観について

2 登場人物

2.1 メインキャラクター

2.2 尾張家

2.3 葵家

2.4 相模家

2.5 霞家

2.6 六文家

2.7 郡山家

2.8 東家・西家

2.9 その他


3 歌

4 関連書籍

5 外部リンク


世界観について

この作品は、実在の日本をベースにした「大和」という国を舞台とする戦国ファンタジーRPGである。登場人物のほとんどが、実在した戦国武将やその家族をモデルとしている。また異種族として精霊・巨人族・長寿族などが登場し、人間と精霊のかかわりの歴史が作品の一部分にもなっている。その他にも自動人形や航空船といった史実には存在しない機械が登場する。
登場人物
メインキャラクター
ヒビキ(男)/ミノリ(女)
福山潤能登麻美子。なお、名前は変更可能である。本作の主人公。18歳。プレイ開始時にどちらかを選択する。所有する神器は「鷹鏡」という日本刀。親が救った罠にかかった鷹が精霊であり、救われた恩返しとしてその日に生まれた主人公の護り刀となった。諸国を廻る旅の剣士だったが、ティエンと出会うことでマサナガの野望に立ち向かうことになる。それでも彼らの職業は「フリーター」である。ヒビキは飄々とした性格で少し間の抜けたところがあり、それに対しミノリはやや気が強い性格。本編では主にヒロインのティエンが活躍するので基本的に影が薄い。
葵・ティエン(あおい・‐)
声:中原麻衣。葵家の姫、本作のヒロイン的存在。18歳。母は異国人。マサナガへの人質として尾張家に預けられていたが逃亡し、京に近い山中で主人公と出会う。所有する神器は「虎吠」という。生まれたときにあったという。名前は「天」という意味。常に白虎の精霊であるシロマルを連れている。「?ですの」と、お嬢様口調で話す。真面目で純粋な性格である。
ムメイ
声:諏訪部順一。傭兵として京の自警団をしていた青年。20歳。京での亡霊騒ぎの際に一行に加わる。所有する神器は「村雨」という太刀。物語中で“犬士”ギキョウから入手する。本名はミツヒデ。マサナガの子供であったが、諸国と戦を始めた父に反発し、10歳の頃に家を飛び出す。ナカエによると「白色を好んだ」という。冷徹な性格だが面倒見が良く、小さい頃はタマヒメの世話をしていた。モデルは明智光秀
ヤマト
声:谷山紀章。神戸で航空船を用いた商売をする青年。21歳。京での亡霊騒ぎの際に一行に加わる。所有する神器は「猿吉」という長銃。ワドウから成人の祝いに貰ったらしい。気が合うのか、ムメイとよく掛け合いをしている。島原の反乱の生き残りで、神戸に流れ着き、義父のワドウに育てられる。ヤヨイという妹がいる。血は繋がっていないとされていたが実の兄妹。
セイショウ
声:朴?美。ティエンの護衛を務める少年忍者。17歳。ティエンに付随する形で一行に加わる。所有する神器は「白兎小刀」という一対の小刀。代々伝わるものらしい。さまざまな人物に頭が上がらない性格。慌てると「切腹します!」と口走る。コタロウの忍組の跡目となる人間だったが、お家騒動により捨て子となった。それをカシンが拾って現在に至る。モデルは服部半蔵として知られている服部正成
ジャコー・バスク
声:三宅健太。欧州から大神写本について調査に来た司祭。一行が四国へ向かった際に一行に加わる。42歳。所有する神器は「ツインホーン」という手甲。欧州のある地方で暴れていた牛を倒して食べようとしたら神器に変わったらしい。この経緯から“牛殺し”という二つ名を持つ。相当な強面であり、マサヒメに「鬼」と言われる。WBTヒスパニアジム会長。ジュリーによると、欧州では相当な有名人らしい。モデルはイグナチオ・デ・ロヨラ(バスク地方出身でイエズス会を作った人)。
青葉・マサヒメ(あおば・‐)
声:後藤沙緒里。青葉家当主の少女。14歳。奥州の山中で隣国霞家の兵に追われていたところを一行に助けられる。所有する神器「登竜扇」という。青葉家に伝わるものらしい。青葉家の前当主ムネアキを父に、霞家の鬼族オニヒメを母に持つ半鬼半人。イラストには描かれないが、鬼の力を封じるために眼帯をしている。武将に関しては青葉家編集の資料を持っており、武将の足の裏からセイセイの隠しハゲのことまで知っている。心優しい性格でティエンのことを「お母さん」と慕っている。「?なのかな? どーなんだろ?」が口癖。思い込みが激しい。モデルは伊達政宗
東・クロウ(ひがし・‐)
声:小林沙苗。奥州の隠れ里で暮らしていた長寿族の女性。主人公達が奥州の隠れ里に迷い込んだ際に一行に加わる。所有する神器は「三作」という弓。物語中でガンツから貰う。自動人形のベン-K型と、馬の精霊である静を従えている。600年前の東西合戦において、西家の長アラナカを壇ノ浦で滅ぼした英雄。その後従弟のクオウマルを暗殺し、さらには兄のオニタケマルに謀殺されかけるが逆に暗殺する。豪快な性格で、時折突拍子も無い発言をする。モデルは源義経。名前の元は仮名(けみょう)の「九郎」。
ベン-K型
クロウの従者を務める自動人形。クロウとともに仲間となる。所有する神器は「猪鹿蝶」という薙刀。クロウと会ったときにはすでに所持しており、クロウの馬の静に反応して共鳴音が出たという。正式名称は弁圧式自動人形-桂型、略してベンケイ。クロウとは、史実と同様京の五条大橋にて出会った。巨人族時代の本名は武蔵坊。西家巨人族の人間だったが、クロウが謀殺されかかった際に死亡し、長寿族の技術で魂を自動人形の中に移した。喋れない。モデルは武蔵坊弁慶
ジュリー
声:置鮎龍太郎。俗に言うおかま。大和では数が少ない修道士。堺のサアキのもとで一行に加わる。所有する神器は「デウスエクス」という線糸。この神器はアマクサが使用していた武器で、ドワルデの商館に保管されていたものを盗んだ。過去に大罪を犯し、流浪の身だった。ランマル曰く“被検体”。本名はアマクサ。平等な神の国を造ろうとした、島原の反乱の指導者。九州には彼の銅像が多数ある。過去にランマルから「大神写本」を受け取った。一行の中では「変な人代表」として見られているようで、時折槍玉に上がることがある。モデルは天草四郎。名前の由来は、1981年公開の映画『魔界転生』において天草四郎役を演じた沢田研二のニックネームからではないかと推測されているが不明である。
カシン
声:長島雄一。ティエンの教育役を務めていた老人、クロウの武術の師匠でもある。セイショウとともに一行に加わる。所有する神器は「巻法師」という。物語中でどこからか回収する。その正体は大精霊である。モデルは信長・秀吉を幻惑した大妖術士・果心居士
ユキ
声:柳瀬なつみ。トウグウの従者を務める女性。異人。御所の侍従長も務め、帝からのお目付け役としてトウグウとともに一行に加わる。所有する神器は「御用門」という十手。未亡人であり、夫は京で義賊をしていたゴエモン。十手は夫の形見である。しかし、真面目な人だったらしくキスもしていない。本名はネヴェ・ダ・ガマ。平戸の欧州商館長ドワルテの娘。ネヴェ(Nieve)とは、スペイン語で「」を意味する。父親のモデルは、長崎平戸に初めて訪れたと言われているポルトガル船船長ドワルテ・ダ・ガマ。
尾張家

尾張家は、近畿と信濃に挟まれた地域を拠点としていた大名。マサナガの代になり勢力を伸ばし、東は相模、西は九州島原までをマサナガの影響下に置いている。
“魔王”尾張・マサナガ(おわり・‐)
声:
秋元羊介。尾張家の当主にして六天魔軍の将。49歳。大昔に精霊達によって封印された魔神の力を借りて天下統一を進める大名。そのため人々からは魔王と呼ばれている。かつては「うつけ」といわれていた模様。妻であるアヅチヒメを亡くしてから変わったとされる。部下にはフジヨシを始めとする六天魔軍がいる。モデルは織田信長
“猿女”フジヨシ
声:沢海陽子。マサナガの部下で、六天魔軍の一人を務める女武将。尾張家の筆頭家老でもある。猿の面を常に付けている。もともとはマサナガの草履取りで、そこから手柄を立て出世していった。マサナガのためにありとあらゆる手段をとる。猿の面は「この顔では武将に見えない」とのことでマサナガから貰ったもの。モデルは豊臣秀吉


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