True_tears_(アニメ)
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true tears
ジャンル恋愛青春[1]
アニメ
原作La'cryma
監督西村純二
シリーズ構成岡田麿里
キャラクターデザイン関口可奈味
音楽菊地創
アニメーション制作P.A.WORKS
製作true tears製作委員会
放送局放送局参照
放送期間2008年1月 - 3月
話数全13話
その他ハイビジョン制作
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『true tears』(トゥルー ティアーズ)は、日本テレビアニメ作品。監督は西村純二、アニメーション制作はP.A.WORKSLa'crymaから発売された同名の恋愛アドベンチャーゲームの名前を継承しているが、全くのオリジナルストーリーとなっている。
概要

本作は2008年1月から同年3月までテレビ放送された[1]。同名のゲームソフトを原作としているものの「真実の涙」という主題を同じくするほかに関連性はなく、ストーリー、キャラクターともに異なるオリジナルの作品となっている[1]。本作は富山県に実在する町並みを舞台に[2][注 1]高校生達の青春群像劇を描く[3]

2006年2月7日の原作ゲーム発表会でアニメ化が発表され、「来年の桜が咲く頃には」などといった言葉で2007年中の公開が示唆された[4]ものの、これよりもずれ込む形となった。

社長の堀川憲司は、「西村純二監督・押井守監修の『風人物語』の作風が非常に好きで、文学的というか、飄々としていて行間のリズムがあるというか、そういうところが良いなぁと思って監督を依頼した。」と語った。
ストーリー

絵本作家を目指す高校生「仲上眞一郎」は、両親を亡くし仲上家に引き取られてきた同じ高校に通う「湯浅比呂美」、両親の4人で暮らしている。眞一郎の母は、ある理由から比呂美につらく当たっていた。

ある日、眞一郎は学校の裏庭で、木に登って降りられなくなった少女「石動乃絵」と出会う。彼女は過去に起こったある出来事がきっかけで、涙が流せなくなったのだという。眞一郎は彼女との出会いをきっかけに比呂美、親友「野伏三代吉」、幼馴染「安藤愛子」らとの関係や、自分自身との向き合い方に変化を生じさせていく。彼らはそれぞれに悩み、すべきことを模索し、成長していく。
登場人物
メインキャラクター
仲上 眞一郎(なかがみ しんいちろう)
- 石井真本作の主人公[1]。麦端高校1年B組所属。酒蔵を営む家のひとり息子で父母や比呂美と暮らしている[5]。周囲の大人たちからは『坊ちゃん』と呼ばれている。絵本作家を志しており[6]、出版社に作品を書いて投稿するなどしている。ある日、樹の上での餌(グミの実)を採っていた乃絵と出会う。その後、死んでしまった鶏の雷轟丸の代わりとして乃絵から付きまとわれるようになる。比呂美を意識しているが一歩を踏み出せずにいる。多感な時期であるため食事中の比呂美を観て服が透けた場合の下着を妄想してしまい反省していることもある。一方で比呂美のことは大切に思っているため自慰の対象にすることはなく、そういったものを自覚した際は乃絵からのティッシュ箱のニワトリを完成させることに専念した。嘘を付くことが下手だが、そのことについて誰も言及してはいない。考えていることがすぐに表情に表れる。比呂美の嘘で落ち込んでいた際に、純から「乃絵と付き合ってくれ」と言わたことで怒りを覚え「それなら比呂美と付き合え」と言ってしまったことで本当に二人が付き合ってしまうことになる。
石動 乃絵(いするぎ のえ)
声 - 高垣彩陽本作のヒロインの一人[6]。1年前、眞一郎たちの住む街に引っ越して来た少女。麦端高校1年A組所属。黒のショートヘア。行動や発言に見られる子供っぽさや突拍子のなさのために周囲からは変わり者扱いされている。祖母との死別以来、悲しいことがあっても泣けなくなってしまい涙を取り戻そうとしている。人の心の奥底を見抜く鋭い洞察力を持つ。お弁当の中身や、比呂美とのおかず交換の際の様子からして、ソーセージなどよりは野菜の方が好きらしい。兄である純からは妹というよりも一人の女性として意識されてしまっている。兄と妹では結ばれることがないと気持ちに整理をつけるため東京の印刷会社への就職を決意した純を引き留めたいと思いつつも、純からの恋心はしっかりと拒絶している。眞一郎が本当に好きな相手は比呂美と気付いたものの諦めきれずにいたが、比呂美から「もう私たちをそっとしておいて」と涙ながらに訴えられてしまう。眞一郎にふられてしまった後、眞一郎との思い出の場所で一人佇んでいたが気が付くと風に乗って涙が舞い上がっていた。ついに涙を取り戻したものの、それが眞一郎を想ってのものか祖母を思い出してのものかははっきりしていない。アニメ評論家の藤津亮太は乃絵を「もう一人の主人公」であると表現する[7]。乃絵と眞一郎は互いに自分の世界から外に出られるのかについて不安を抱えている点が似ている。また二人は互いを刺激し合う関係であり、恋愛とは少し異なるものであったから互いに興味を持ち、大人になる過程で別れなければならなかった。その点で言えば乃絵はヒロインというよりも眞一郎と同格の主人公と考えたほうが分かりやすいからであるとしている[8]
湯浅 比呂美(ゆあさ ひろみ)
声 -
名塚佳織本作のヒロインの一人[9]。眞一郎と同居中の幼馴染。麦端高校1年B組所属の同級生。茶のロングヘアで運動するときは髪をポニーテールに結う。1年前に両親が他界し、両親と眞一郎の両親が知り合いだった縁から仲上家に引き取られる。バスケット部に所属しており、1年生ながら背番号6番を任される実力を持つ。成績も学年1、2を争う程だが、それを鼻にかけるそぶりはない。ゆえに友人関係は良好。控えめでどこか影のある性格をしている。眞一郎に想いを寄せているが、「宗弘と涼子が不倫してできた子供が比呂美かもしれない」としをりに嘘を吹き込まれてしまい眞一郎とは距離を置いている。バイク事故の後はしをりと和解、眞一郎と両想いになる。高校2年生の春には比呂美はバスケ部の次期キャプテンとして活躍している。藤津は比呂美としをりが衝突するエピソードから、しをりとは性格が似ており、それ故に衝突したのではないかと推察している[10]
安藤 愛子(あんどう あいこ)
声 - 井口裕香本作のヒロインの一人[11]。眞一郎より1つ年上の幼馴染で三代吉の彼女。赤茶がかったショートヘア。今川焼きの飲食店「あいちゃん」[注 2]を切り盛りする[12]、明るく活発な少女。眞一郎達の通う麦端高校とは違う、古城高校に通う。背が低いことを気にしており、眞一郎によくからかわれている。時折、眞一郎のことが好きであるようなことを示唆しているが、眞一郎は全く気づかなかった。三代吉とは付き合ってはいるが、その状態を劇中での彼女の言葉を借りて表すなら『好きな人の傍にいるために、その人の傍にいる人と親しくする』。物語の終盤では自分自身の気持ちをごまかすだけでなく三代吉も騙すような真似を続けることへの罪悪感に悩み、三代吉とはと別れようとするが三代吉から愛子を好きな気持ちは変わらないと告げられる。一度は別れてしまうものの、三代吉の存在の大きさを感じた後にもう一度友達からやり直すことにする。
野伏 三代吉(のぶせ みよきち)
声 - 吉野裕行眞一郎と親友の同級生[12]。麦端高校1年B組所属。眞一郎から愛子を紹介され付き合っている。お調子者の楽観主義者だが、愛子への想いは真剣。また、愛子との仲を取り持ってもらった眞一郎の恋の悩みを聞くこともある。
サブキャラクター
石動 純(いするぎ じゅん)
声 -
増田裕生乃絵の兄。螢川高校3年生。バスケット部のエースで背番号は4番。容姿も整っているため女子から人気がある。しかし、彼自身は女子からの視線には無頓着で乃絵のことだけを考えている。父親と祖母が亡くなり母親は仕事に出ていたため、乃絵とはいつも2人きりであった。バイク[注 3]を運転して学校の違う乃絵を送り迎えしている。物語の中盤、「宗弘と涼子が不倫してできた子供が比呂美かもしれない」としをりに嘘を吹き込まれた比呂美が眞一郎をあきらめるため「自分が好きなのは蛍川高校のエース」と嘘をついてしまったこと、比呂美の嘘で落ち込んでいた眞一郎が、純から「乃絵と付き合ってくれ」と言わたことで怒りを覚え「それなら比呂美と付き合え」と言ってしまったことから比呂美と付き合うことになる。
黒部 朋与(くろべ ともよ)
声 - 渡辺智美比呂美の友人で同じくバスケット部に所属しており、背番号は9番。比呂美が眞一郎を好きだと思っており、やや一方的に応援している。
眞一郎の父 / 仲上宗弘
声 - 藤原啓治寡黙であまりしゃべらない。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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