『The Office』(ジ・オフィス)()は、2001年と2002年にBBCで放送されたイギリスのテレビドラマ。
イギリスでは社会現象を巻き起こしたドラマであり、その人気に応えて2003年にスペシャル版も放送された。NBCがリメイク権を買い取り、2005年から2013年までアメリカ人俳優を起用したアメリカ版が放送された。こちらもエミー賞作品賞などを受賞し高評価を得た。目次 イギリスのロンドン郊外の町スラウにある製紙会社ウェーナム・ホッグの支社を舞台に、リッキー・ジャーヴェイス(演出と脚本も務めている)が演じる無神経な上司によって振り回されるオフィスの日常をドキュメンタリー・タッチで描いたシニカルなシチュエーション・コメディ番組である。 英国アカデミー賞テレビ部門では3年連続で作品賞とコメディ演技賞(ジャーヴェイス)が授与された。2003年にはBBCアメリカでも放送され、イギリスのテレビ作品としては初のゴールデングローブ賞の作品賞に輝く。スペシャル番組はエミー賞の候補にもなった。 日本では東芝エンタテインメントが配給し、WOWOWで2005年にコメディUK! 最終回より3年後を舞台にした前後編のスペシャル版。WOWOWでは前後編に分け、第13話・14話として放送。 以下の括弧内の年代は、特に記述がない場合は開催年である。 2005年より放送が開始。人気コメディアンのスティーヴ・カレルを主演に迎えてリメイクされた。日本ではHuluとNetflixで動画配信されている。Huluでのタイトルは『ザ・オフィス』、Netflixでのタイトルは『ジ・オフィス』。 舞台をアメリカの架空の紙販売企業ダンダー・ミフリン社のペンシルバニア州スクラントン支社に移し、原作の基本プロットを踏襲しつつオフィス内の脇役を複数追加するなど独自の要素を加えた。 番組は第2シーズンで第58回プライムタイム・エミー賞コメディ部門の作品賞を受賞した。カレルはゴールデングローブ賞を受賞している。
1 概説
2 主な登場人物と配役
3 エピソード
4 主な賞歴
4.1 英国アカデミー賞
4.2 エミー賞
4.3 ゴールデングローブ賞
5 アメリカ版
5.1 概説
5.2 スタッフ
5.3 主な登場人物と配役
5.4 主な賞歴
5.4.1 プライムタイム・エミー賞
5.4.1.1 受賞
5.4.1.2 候補
5.4.2 ゴールデングローブ賞
5.4.2.1 受賞
5.4.2.2 候補
6 脚注
7 関連項目
8 外部リンク
概説
主な登場人物と配役が望まれています。
デヴィッド・ブレント
演 - リッキー・ジャーヴェイスウェーナム・ホッグ社のスラウ支社マネージャー。無神経で無能なセクハラ親父。周りから慕われ頼りにされていると思い込んでいる。
ティム・カンタベリー
演 - マーティン・フリーマン営業。30歳。大学を中退してウェーナム・ホッグに入社。実家住まい。受付嬢のドーンに好意を寄せている。ギャレスに何かとちょっかいを掛けて日頃のストレスを発散している。仕事にはうんざりしている。
ギャレス・キーナン
演 - マッケンジー・クルックティムからの度重なる嫌がらせに耐えるマネージャー補佐。軍事オタク。ブレントとは結構馬が合う。ティムたちからは同性愛ネタでイジられることが多い。
ドーン・ティンズリー
演 - ルーシー・デイヴィスブレントからの度重なるセクハラと寒いギャグに耐える受付嬢。同じ会社で働く婚約者がいる。ティムの好意には気づいていないようだが、一方で彼が別の女性と仲良くしていると複雑な表情を見せる。
ジェニファー・テイラー - クラーク
演 - スターリン・ギャラハーブレント直属の上司。彼とは対照的にプロ意識が高く仕事熱心なビジネスウーマンで、ブレントの無神経な発言や行動に呆れている。
リッキー・ハワード
演 - オリバー・クリス大学を卒業したばかりの契約社員。クイズが得意で、Blockbusters(実在のイギリスのクイズショー)への出場経験がある。
クリス・フィンチ
演 - ラルフ・アイネソン社外営業担当。自信家のナルシストであり、他者に対して高圧的な態度をとる人物。頻繁にブレントをいじめている。
ニール・ゴドウィン
演 - パトリック・バラディースウィンドン支社のマネージャー。プロ意識が高く人当たりもいい若手マネージャーで、ブレントとは違い部下からも慕われている。ブレントに嫉妬されており、彼による幼稚な妨害行為に遭う。
レイチェル
演 - ステイシー・ロカ他支社の閉鎖に伴い移籍してきたハツラツとした女性社員。イタズラ好きで、ブレントやギャレスにイタズラを仕掛ける。
アン
演 - エリザベス・ベリントンクリスマススペシャルに登場。ティムと隣接したデスクに座る。お喋り好きで一方的な長話をしてくるため、ティムに嫌がられている。
エピソード
2001年分
第1話 俺は“理想の上司”
第2話 セクハラ捜査室
第3話 社内クイズ大会
第4話 研修狂想曲
第5話 美人秘書
第6話 リストラ宣告
2002年分
第7話 新しい部下たち
第8話 査定と面接
第9話 部下の誕生会
第10話 講師は俺だ
第11話 募金活動の日
第12話 人生は山あり谷あり
2003年・クリスマススペシャル
主な賞歴
英国アカデミー賞
第57回(2003年分)
受賞
シチュエーション・コメディ賞
コメディ演技賞 - リッキー・ジャーヴェイス
候補
コメディ演技賞 - マーティン・フリーマン
第56回(2002年分)と第55回(2001年分)
受賞(2回分)
シチュエーション・コメディ賞
コメディ演技賞 - リッキー・ジャーヴェイス
エミー賞
第57回(2005)
候補
作品賞(テレビ映画部門)
脚本賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門) - リッキー・ジャーヴェイス、スティーヴン・マーチャント
ゴールデングローブ賞
第61回(2004)
受賞
作品賞(テレビ部門/ミュージカルもしくはコメディ)
主演男優賞(テレビ部門/ミュージカルもしくはコメディ) - リッキー・ジャーヴェイス
アメリカ版
概説
スタッフ
企画:リッキー・ジャーヴェイス、スティーヴン・マーチャント、グレッグ・ダニエルズ
製作総指揮:グレッグ・ダニエルズ、リッキー・ジャーヴェイス、スティーヴン・マーチャント
主な登場人物と配役
マイケル・スコット
演 - スティーヴ・カレル原作のデヴィッド・ブレントに相当。ダンダー・ミフリン社のスクラントン支社マネジャー。デヴィッド同様、無神経な人物として描かれており、部下たちの前で不適切なジョークを連発する。トビー以外の社員を皆友人だと考えており、自分は周りに慕われていると思い込んでいる。
ドワイト・シュルート
演 - レイン・ウィルソン原作のギャレス・キーナンに相当。セールス担当であるが、地域マネージャー補佐を自称する変人。マイケルを尊敬しており、無理やり彼の補佐役として振る舞う。日常的にジムのイタズラの犠牲になっている。
ジム・ハルパート
演 - ジョン・クラシンスキー原作のティム・カンタベリーに相当。セールス担当。受付のパムを気にしている。原作のティム同様仕事にはうんざりしており、業務時間の多くをドワイトへのイタズラとパムとの会話に割く。
パム・ビースリー
演 - ジェナ・フィッシャー原作のドーン・ティンズリーに相当。受け付け係。1階の倉庫で働く婚約者がいるものの、婚約に踏み切ることがないまま数年が過ぎている。ジムが行うドワイトへのイタズラを楽しんでおり、しばしば協力している。
ライアン・ハワード
演 - B・J・ノヴァク原作のリッキー・ハワードに相当。大学を卒業したばかりの契約社員。経営者になるのが夢で、業務の傍らビジネススクールに通っている。マイケルからは弟子扱いされている。
ジャン・レビンソン
演 - メロラ・ハーディン原作のジェニファー・テイラー - クラークに相当。北東地域を管轄するマイケル直属の上司。監督業務の他、マイケルの問題行動が原因となってスクラントン支社を訪れることも多く、彼の無神経な言動に振り回されている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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